ドル円・ユーロ反発機会を模索!過度な円高期待は自重?
先週の米雇用統計では失業率は8.2%から8.1%に改善されたが、非農業部門雇用者数は前月比11万5000人増にとどまり、予想17万人増を大幅に下回ったため、リスク選考の動きから、ドル円は再び80円割れへと下落基調を強めている。
その中、今週はフランス大統領選挙でサルコジ大統領が敗北宣言し、社会党のオランド候補が勝利したことを受けて、欧州諸国の財政再建への不安が高まり、ユーロドルは1.3000割れへと急落して始まっている。また、ギリシャ総選挙においても、救済合意に反対する政党に多くの票を投じ、新民主主義党と全ギリシャ社会主義運動が救済資金の確保に必要な財政緊縮を実行できるだけの強力な連立政権を樹立できるかどうか不透明な情勢になっていることもユーロ売りを加速させている。
一方、ドラギECB総裁は最新の指標は景気が年内に段階的に回復するという基本シナリオを変更させるのに十分ではないと述べ、EU金融政策姿勢が一段と不透明になっている旨を述べている。
他方、IMM通貨先物市場ではユーロショートが依然として、10万枚台にあり、更にユーロ売りを躊躇せざるを得ない相場環境にある反面、懸念されていた原油価格が96ドル台に急落しているため、相対的にリスク回避の円買いとドル買いが優先されている。
ただし、節目であるドル円80円割れやユーロ1.3000割れが実現していることから、値ごろ感と共に、利益確定買いなどにより、下値懸念は希薄になりつつあり、過度な円高及びユーロ安は自重することが得策であろう。
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●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2012年5月06日
▼ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)平均乖離幅 0.1850 現状乖離幅0.1851→0.1929(A)100÷104.45=0.9574−(B)1÷1.3081=0.7645⇒0.1929。先週の弱めの売りシグナル80.30円から更に下落しているが、今週は依然として、売りシグナル79.85円が点灯している。尚、中期チャートにおいてはほぼ様子見が点灯しており、78.50~81.50円のレンジ相場を形成している。
★買いターゲット(78.50〜79.00円)
▼ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅 26.00円 現状乖離幅 26.10→24.60円
先週の弱めの売りシグナル1.3250から下げ足を速めており、今週はポジション解消買いを伴い、弱めの買いシグナル1.3081が点灯している。中期チャートにおいては様子見が点灯しており、1.3000割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(1.3150〜1.3250)
▼豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅 −5.00円 現状乖離幅 −4.05→−1.35円
先週の弱めの買いシグナル1.0467から急落しており、今週は強めの買いシグナル1.0169が点灯している。中期チャートにおいては逆に弱めの売りシグナルが点灯しており、1.0000~1.0500のレンジ相場を形成している。★売りターゲット(1.0550〜1.0650)
▼NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅 14.00円 現状乖離幅 13.95→16.40円
先週の弱い買いシグナル0.8225から急落しており、今週は強めの買いシグナル0.7946が点灯している。中期チャートにおいても買いシグナルが点灯しており、現状レベルからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(0.8200〜0.8300)
▼カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅 1.00円 現状乖離幅 −1.65→−0.35円
先週の買いシグナル0.9729から上昇を速めており、今週はポジション解消売りを伴い、弱めの売りシグナル0.9956が点灯している。中期チャートにおいても弱めの売りシグナルが点灯しており、1.0000台以上からのナンピン売りに妙味が生じている。
★買いターゲット(0.9850〜0.9900)
▼ポンドドル(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅 47.00円 現状乖離幅 50.35→49.10円
先週の強めの売りシグナル1.6270から下落しており、今週は通常の売りシグナル1.6189が点灯している。中期チャートにおいても弱めの売りシグナルが点灯しており、1.63前後からのナンピン売りに妙味が生じている。★買いターゲット(1.5900〜1.6000)
▼ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅 −7.00円 現状乖離幅 −8.30→−7.10円
先週の買いシグナル0.9063から上昇に転じており、今週はポジション解消売りを伴い、様子見0.9183が点灯している。中期チャートにおいては、依然として、買いシグナルが点灯しており、0.9000~0.9400のレンジ相場を形成している。★様子見
▼オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅 19.00円 現状乖離幅 18.00→17.75円
先週からの乖離幅には変化はなく、今週は短期チャート・中期チャート共に、弱めの豪ドル円売り・NZドル円買いシグナルが点灯している。過去の週間ごとの乖離幅経緯は以下の通り。16.85→17.45→15.95→15.55→15.85→15.75→17.60→17.75→18.75→19.05→18.75→18.75→17.75→19.10→19.10→18.40→18.75→18.75→18.65→18.30→18.70→18.45→18.50→18.65→18.95→19.00→20.00→19.45→19.50→18.90→17.95→17.25→17.30→17.85→18.00→17.75円★ターゲット(17.50円)
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
2007年度平均279円、2008度平均255円。2009年度平均224円、2010年度平均222.70円、2011年度は1月平均192.55円。2月平均195.30円、3月平均196.00円。4月平均203.80円、5月平均197.15円、6月平均195.60円、7月平均194円、8月平均187.70円、9月平均183.10円、10月平均181.95円、11月平均は182.70円。12月平均180.75円、2012年度1月平均175.95円、2月平均182.95円、3月平均191.30円、4月第1週193.35円、第2週は188.30円、第3週は186.70円、第4週は189.35円、第4週は186.70円、そして、今週はユーロ円104.45+ドル円79.85=184.30円と円高圏内に接近している。(目安*180円以下は円売り局面⇔195円以上は円買い局面)
●欧州3大通貨比較
▼ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離 21.00円 現状乖離幅 24.25→24.50円
先週の買いシグナル0.8144から若干下落しており、今週も引き続き通常の買いシグナル0.8100が点灯している。中期チャートにおいては強めの買いシグナルが点灯しており、現状レベルからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(0.8300〜0.8400)
▼ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離 19.00円 現状乖離幅 17.80→17.50円
先週の弱めの買いシグナル1.2009から変化はなく、今週も引き続き弱めの買いシグナル1.2013が点灯している。中期チャートおいては通常の買いシグナルが点灯しており、1.200割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(1.2100〜1.2200)
▼ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離 40.00円 現状乖離幅 42.05→42.00円
先週の弱めの売りシグナル1.4746から上昇に転じており、今週は通常の売りシグナル1.4830が点灯している。中期チャートおいても売りシグナルが点灯しており、1.49前後からのナンピン売りに妙味が生じている。★買いターゲット(1.4550〜1.4650)
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本ペットチャートは3〜5段階の少な目からの分散投資をお勧めします。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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