不透明な米金利動向!?
予想レンジ
ドル円 113.50~114.50
ユーロ円 129.80~131.00
ユーロドル 1.1400~1.1520
豪ドル円 82.80~84.00
****************************
先の米消費者物価指数で予想以上にインフレ懸念が加速しつつあり、再び、米
早期利上げ観測が広がる中、ドルを買い戻す動きに繋がっている。ただ、11月
ミシガン大学消費者信頼感指数が事前予想を大きく下回る内容であり、インフ
レ現象が一過性かどうか見極めるに時期尚早と言わざるを得ない。引き続き原
油価格や商品市場の動向を注視しながら、市場は神経質な展開を余儀なくされ
ている。相対的にはリスク回避や米金利の優位性を背景に米ドル買い材料が整
っているが、米金融緩和縮小開始のみでは拙速的に買い上がる難しさがある。
また、IMM通貨先物市場での円ショートの積み上がりが解消しておらず、も
う一段の円安局面では円買いに転じることも一考であろう。
一方、ドル円は米金利の上昇を好感し、一時ドル円114円台を回復してはいる
が、依然として、同レベル前後では利益確定売りや実需売りが散見されてお
り、上値の重さが意識されている。引き続きレンジ幅ドル円113.50~114.50
円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは節目の1.15割れとなり、依然として、ストップロス先行
の動き、そして、コロナの感染再拡大などを背景に戻りの鈍さに繋がってい
る。引き続き戻り売りが優勢であるが、現状レベルからの下値トライは自重
し、レンジ幅ユーロドル1.1400~1.1520を重視し、同レベル前後からナンピ
ン売買が賢明であろう。