予想レンジ
ドル円　　　　　113.50～114.70
ユーロ円　　　　131.50～132.70
ユーロドル　　　1.1500～1.1620
豪ドル円　　　　85.10～86.30

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

衆院選で自民党が絶対安定多数の議席を確保し、投資家全般に安堵感が広がっ
ており、日経平均株価は前日比764円高と大幅に反発、事前予想では自民党の
獲得数が過半数割れとの見方が強かっただけに、相対的にはリバウンド相場と
も言えるが、市場は否応なしに日経ダウ3万円台が意識されており、今後、自
公連立政権が景気浮揚策を打ち出せば、出遅れ感のある日本株に拍車がかる可
能性が高い。ただ、常に中国経済の後退が常態化しつつあり、また、米金利の
先高観測があるだけに、日経ダウ3万円が分岐点になる可能性もあり、一旦、
同レベル前後は清算入りと見なした方が無難であろう。

一方、ドル円は日米金利差を背景に、下値は限定的であるが、ドルロングの積
み上がりや円ショートの積み上がりもあり、ドル円の更なる上層局面では、一
旦清算入りと見なした方がリスクの軽減に繋がるであろう。引き続きレンジ幅
ドル円113.50～114.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考で
あろう。

他方、ユーロドルは独自の買い材料が乏しい中、引き続き戻り売りが優先され
ている。ただ、ユーロドル1.15前後では利益確定買いや割安感の買いが満遍
なく散見されており、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ない。引き続
きレンジ幅ユーロドル1.1530～1.1630を重視し、同レベル前後からナンピン
売買が賢明であろう。