ドル円&ユーロドルポジション調整買いも反発は限定的?
注目されたメルケル独首相とサルコジ仏大統領との首脳会談では、欧州各国政府と国際通貨基金(IMF)による融資と並んで、民間部門債権者もギリシャの債務削減に貢献する必要があるとの見解で一致。そして、民間債権者が負担するギリシャ債務の減免率については、10月に合意した50%の水準に沿ったものになる公算が大きいとされているが、メルケル独首相は「ギリシャ債務の自発的な再編で進展がなければならない」とし、「ギリシャの債務再編を含め、第2次支援に関して早急な合意が得られなければ、ギリシャに対する次回融資は実施できない」と言明するなど、依然として、ギリシャ問題に大きな進展は見られておらず、ギリシャのユーロ離脱問題に発展する可能性が再浮上している
その中、ユーロドルはイタリア及びスペインなどの国債入札懸念が増す中、終始軟調気味に推移し、一時1.27割れへと12年ぶりの安値を更新しているが、反面、シカゴIMM通貨先物市場においては、投機筋によるユーロショートが更に増加、138,909枚の売り越しと過去最高水準の更新が続いているため、ポジション調整買いと共に警戒感も増し、一旦、1.27台後半まで買い戻されている。そして、円ロングも5万6千枚台へと前週比では倍増するなど、相変わらず、リスク回避の動きは顕在化しているため、ドル円及びユーロ共に、上値の重さは否定できない相場環境にある。
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●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2012年1月08日
▼ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)平均乖離幅 0.2250 現状乖離幅0.2319→0.2350(A)100÷97.90=1.0215−(B)1÷1.2714=0.7721⇒0.2350
先週の弱めの買い76.90から変化はないものの、今週は様子見77.00円が点灯している。中期チャートにおいては弱めの買いシグナルが点灯しており、75.50〜78.50のレンジ相場を形成している。★様子見
▼ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅 26.00円 現状乖離幅 22.70→20.90円
先週の買いシグナル1.2952から更に下げ足を速めており、今週は強めの買いシグナル1.2714が点灯している。中期チャートにおいては買いシグナルが点灯しており、1.27割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(1.3100〜1.3200)
▼豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅 −2.00円 現状乖離幅 −1.70→−1.70円
先週の弱めの売りシグナル1.0221から変化はないものの、今週は一転して、弱めの買いシグナル1.0221が点灯している。中期チャートにおいては依然として、売りシグナルが点灯しており、1.0000〜1.0400のレンジ相場を形成している。★売りターゲット(1.0250)
▼NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅 16.50円 現状乖離幅 17.05→16.95円
先週の弱めの買いシグナル0.7783から若干上昇に転じているが、今週も引き続き弱めの買いシグナル0.7799が点灯している。中期チャートにおいては売りシグナルが点灯しており、0.7500〜0.8000のレンジ相場を形成している。★売りターゲット(0.7850〜0.7900)
▼カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅 1.00円 現状乖離幅 1.60→1.55円
先週の様子見1.0206から若干上昇時に転じており、今週は弱めの売りシグナル1.0287が点灯している。中期チャートにおいては様子見が点灯しており、1.0000〜1.0500のレンジ相場を形成している。★買いターゲット(1.0150〜1.0200)
▼ポンドドル(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅 45.00円 現状乖離幅 43.60→42.70円
先週の買いシグナル1.5553から下落に転じており、今週は強めの買いシグナル1.5422が点灯している。中期チャートにおいては弱めの買いシグナルが点灯しており、1.54割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(1.5700〜1.5800)
▼ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅 −8.00円 現状乖離幅 −5.00→−3.60円
先週の売りシグナル0.9389から上昇に転じており、今週は強めの売りシグナル0.9553が点灯している。中期チャートにおいては、依然として、強めの売りシグナルが点灯しており、0.96前後からのナンピン売りに妙味が生じている。★買いターゲット(0.9200〜0.9300)
▼オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅 18.50円 現状乖離幅 18.75→18.65円
先週の乖離幅から変化はなく、今週も引き続き短期&中期チャート共に、弱めの豪ドル円売り・NZドル円買いが点灯している。過去の週間ごとの経緯は以下の通り。20.50→20.60→18.65→19.95→20.20→19.20→17.30→15.85→15.65→17.05→16.70→16.85→17.45→15.95→15.55→15.85→15.75→17.60→17.75→18.75→19.05→18.75→18.75→17.75→19.10→19.10→18.40→18.75→18.75→18.65円
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
2007年度平均279円、2008度平均は255円。2009年度平均は224円、2010年度1月平均222.70円、2011年度1月平均は192.55円。2月平均は195.30円、3月平均は196.00円。4月平均は203.80円、5月平均は197.15円、6月平均は195.60円、7月平均は194円、8月平均は187.70円、9月平均は183.10円、10月平均は181.95円、11月平均は182.70円。12月平均は180.75円、2012年度1月第1週は175.50円、今週はユーロ円97.90+ドル円77.00=174.90円と円高警戒レベルで推移している。(目安*185円以下は円売り局面⇔195円以上は円買い局面)
●欧州3大通貨比較
▼ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離 19.00円 現状乖離幅 20.00→20.85円
先週の弱めの売りシグナル0.8328から若干下落に転じているが、今週も引き続き弱めの売りシグナル0.8244が点灯している。中期チャートにおいては弱めの買いシグナルが点灯しており、0.8100〜0.8500のレンジ相場を形成している。★買いターゲット(0.8350〜0.8400)
▼ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離 18.00円 現状乖離幅 17.70→17.30円
先週の弱めの買いシグナル1.2161から若干下落しているが、今週も引き続き弱めの買いシグナル1.2146が点灯している。中期チャートおいては、逆に弱めの売りシグナルが点灯しており、1.2000〜1.2400のレンジ相場を形成している。★売りターゲット(1.2200~1.2250)
▼ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離 37.00円 現状乖離幅 37.45→38.15円
先週の様子見1.4603から上昇に転じているものの、今週も引き続き様子見1.4733が点灯している。中期チャートおいては、依然として、売りシグナルが点灯しており、1.48前後からのナンピン売りに妙味が生じている。★様子見
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本ペットチャートは3〜5段階の少な目からの分散投資をお勧めします。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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