ユーロ買い材料皆無!反発時期模索中?(今週のペットチャート公開)
欧州債務危機が悪化するとの懸念が強まる中、注目されていたドイツ10年債入札は順調に消化されたものの、その後、スペイン政府が金融機関再編のためにEU・IMFの救済を要請するのではとの報道や、ハンガリー政府も中銀法の可決により、EU・IMFの支援を受け入れられなくなるとの報道、また、イタリアの大手銀行がさらなる増資拡大の必要性を明らかにするなど、ユーロ圏の取り巻くソブリン・リスクが改めて認識されている。また、今後予定されるフランス、イタリア、スペインの国債入札の需要が落ち込むとの見方が優勢になったことから、ユーロドルは一時1.29割れ、そして、ユーロ円もお99円割れに迫り、10年半ぶりの安値水準を更新するなど、ユーロ全面安の展開を余儀なくされている。
一方、ユーロ圏の1〜3月における国債発行総額は約2,400億ユーロと年間発行額の3割り相当するが、イタリアやスペイン、などの重債務国の発行が前半に集中、市場では一段と国債入札動向に対する警戒感が強まっているため、ユーロ離れが更に加速する可能性も指摘されるなど、ユーロを積極的に買い戻す相場環境には至っていない。他方、ドル円は年初からリスク回避による円買いが殺到しているが、ドル円75円台では安住財務相の断固たる措置発言が意識される中、76円台半ば前後では手探り相場と化している。また、ユーロ円が100円割れとなったことから、一部では、ユーロ円にも円売り介入が実施されるとの思惑が働いており、円相場は足踏み状態と言わざるをえないだろう。
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●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2012年1月02日
▼ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅 0.2100 現状乖離幅0.2149→0.2319
(A)100÷99.60=1.0040−(B)1÷1.2952=0.7721⇒0.2319
先週の様子見78.10円から下落に転じており、今週は弱めの買いシグナル76.90円が点灯している。中期チャートにおいても弱めの買いシグナルが点灯しており、76円前後からの押し目買いに妙味が生じている。★売りタ―ゲット(77.50〜78.00)
▼ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅 27.00円 現状乖離幅 23.65→22.70円
先週の強めの買いシグナル1.3047から節目の1.300割れへと下落に転じており、今週も引き続き強めの買いシグナル1.2952が点灯している。中期チャートにおいては通常の買いシグナルが点灯しており、1.29前後からの押し目買いに妙味が生じている。
★売りターゲット(1.3250〜1.3350)
▼豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅 −1.00円 現状乖離幅 −1.10→−1.70円
先週の買いシグナル1.0141から上昇に転じており、今週はポジション解消売りを伴い、弱めの売りシグナル1.0221が点灯している。中期チャートにおいても売りシグナルが点灯しており、1.0300前後からのナンピン売りに妙味が生じている。
★買いターゲット(1.0150〜1.0200)
▼NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅 16.50円 現状乖離幅 17.65→17.05円
先週の買いシグナル0.7740から若干上昇に転じており、今週は弱めの買いシグナル0.7783が点灯している。中期チャートにおいては様子見から売りシグナルに移行しており、0.7500〜0.8000のレンジ相場を形成している。★売りターゲット(0.7800〜0.7850)
▼カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅 1.50円 現状乖離幅 1.60→1.55円
先週の弱めの売りシグナル1.0291から変化はないものの、今週はポジション解消御買いを伴い様子見1.0206が点灯している。中期チャートにおいても様子見が点灯しており、1.0000〜1.0500のレンジ相場を形成している。★様子見
▼ポンドドル(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅 45.00円 現状乖離幅 43.60→42.70円
先週の買いシグナル1.5583から若干下落に転じているが、今週も引き続き通常の買いシグナル1.5553が点灯している。中期チャートにおいては弱めの買いシグナルが点灯しており、1.55割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(1.5800〜1.5900)
▼ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅 −8.00円 現状乖離幅 −5.25→−5.00円
先週の強めの売りシグナル0.9410から若干下落しており、今週は通常の売りシグナル0.9389が点灯している。中期チャートにおいては、依然として、強めの売りシグナルが点灯しており、0.95前後からのナンピン売りに妙味が生じている。
★買いターゲット(0.9100〜0.9200)
▼オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅 17.50円 現状乖離幅 18.75→18.75円
先週の乖離幅から変化はなく、今週も引き続き短期&中期チャート共に、豪ドル円売り・NZドル円買いが点灯している。過去の週間ごとの経緯は以下の通り。22.45→21.85→22.05→20.50→20.60→18.65→19.95→20.20→19.20→17.30→15.85→15.65→17.05→16.70→16.85→17.45→15.95→15.55→15.85→15.75→17.60→17.75→18.75→19.05→18.75→18.75→17.75→19.10→19.10→18.40→18.75→18.75円
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
2007年度平均279円、2008度平均は255円。2009年度平均は224円、2010年度1月平均222.70円、2011年度1月平均は192.55円。2月平均は195.30円、3月平均は196.00円。4月平均は203.80円、5月平均は197.15円、6月平均は195.60円、7月平均は194円、8月平均は187.70円、9月平均は183.10円、10月平均は181.95円、11月平均は182.70円。12月第1週は182.55円、第2週は181.25、第3週は179.15円、第4週は180.00円、そして、今週はユーロ円99.60+ドル円76.90=175.50円と円高警戒で推移している。(目安*185円以下は円売り局面⇔195円以上は円買い局面)
●欧州3大通貨比較
▼ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離 18.00円 現状乖離幅 19.80→20.00円
先週の弱めの買いシグナル0.8373から若干下落に転じているが、今週も引き続き弱めの買いシグナル0.8328が点灯している。中期チャートにおいても弱めの買いシグナルが点灯しており、0.8100〜0.8500のレンジ相場を形成している。★売りターゲット(0.8400〜0.8450)
▼ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離 19.00円 現状乖離幅 18.35→18.55円
先週の弱めの買いシグナル1.2226から若干下落しているが、今週も引き続き弱めの買いシグナル1.2161が点灯している。中期チャートおいては売りシグナルが点灯しており、1.2000〜1.2400のレンジ相場を形成している。★売りターゲット(1.2200~1.2250)
▼ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離 37.00円 現状乖離幅 38.20→37.45円
先週の弱い売りシグナル1.4601から変化はないものの、今週はポジション解消買いに伴い様子見1.4603が点灯している。中期チャートおいては、依然として、売りシグナルが点灯しており、1.47前後からのナンピン売りに妙味が生じている。★様子見
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本ペットチャートは3〜5段階の少な目からの分散投資をお勧めします。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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