外国為替取引ニュースサイト

  1. トップページ
  2. >コラム・レポート
  3. >鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー
  4. >損切り確定処理!次のステップシナリオ優先?

コラム & レポート

バックナンバー

鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

損切り確定処理!次のステップシナリオ優先?

●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年9月13日(日)

先週はドル全面安と円全面高が強調されおり、各通貨とも一旦は損失確定レベルまで達している。本チャート上においては、ドルの過小評価と円の過大評価が如実に表れており、両通貨の反発が予想される範囲に位置しているだけに、相対的に米ドル主体の押し目買いに妙味が生じている。
●主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)においては、ドル円が節目である90円では損失確定売り、そして、ユーロドルも1.46前後では損切りを迫られている状況であるが、同時に上記レベルからナンピン売買を視野に再始動に妙味が生じている。
●オセアニア通貨裁定取引は、日足チャートでは様子見レベルにあり、次の展開を待ってから始動が賢明である。尚、週足チャートでは豪ドル売り買い/NZドル買の状況にあり、先週と同様に乖離幅13円前後と16円以上で始動が賢明であろう。
●欧州3大通貨は、各通貨とも対ドルでは値動きが激しい状況が続いているが、ユーロドルはポンド及びスイスフランにはほぼ均衡状態にある。先週に引き続きポンド安が強調されており、ポンドスイスの買いに妙味が生じている。
**********************************

▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0526→−0.0707
A)1÷1.4578=0.6860(B)100÷132.15=0.7567(A−B=−0.0707)
先週の強い買いシグナルが93.00から、急速に円高が進行しており、損失確定売り90円を意識した展開になっている。今週はかなり強めの買いシグナル90.65が点灯している。週足チャートにおいても強めの買いシグナルゾーンにあり、押し目買いに妙味が生じている。(売りターゲット95.00〜96.00)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅33円 現状乖離幅 40.00→41.50円
先々週から1.43台で始強めの売りシグナルが点灯していたが、先週の強い売りシグナル1.4301から1.4500の損失確定買いを巻き込み、さらに上昇を速めている。今週はかなり強い売りシグナル1.4578が点灯している。週足チャートにおいても強い売りゾーンに位置している。1.46前後からナンピン売りに妙味が生じている。(買いターゲット1.3700〜1.3900)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅27円 現状乖離幅 13.85→12.40円
先々週の強めの売りシグナル0.8403から、段階的に上昇しており、先週は0.8511レベルで損切り買いが発生しているが、今週は再び強い売りシグナル売りシグナル0.8631が点灯している。(買いターゲット0.7700〜0.7900)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅42円 現状乖離幅 29.10→26.65円
先々週0.68台から強い売りシグナルが継続していたが、先週の売りシグナル0.6871から損失確定買い0.7000を巻き込み、今週は更に強い売りシグナル0.7060が点灯している。(買いターゲット0.6200〜0.6400)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅15円 現状乖離幅 7.35→6.55円
1.100割れで引き続き強い買いシグナルが点灯している。先週の強い買いシグナル1.0858に続き、今週も強い買いシグナル1.0779が点灯している。
(売りターゲット1.1200〜1.1400)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅50円 現状乖離幅 59.50→60.50円
1.65台の強い売りシグナルから、順調に下げに転じていたが、先週の売りシグナル1.6398から急上昇しており、今週は警戒レベルの売りシグナル1.6674が点灯している。週足チャートにおいても強めの売りシグナルが点灯しており、ナンピン売りに妙味が生じている。(買いターゲット1.5600〜1.5800)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅12円 現状乖離幅 5.35→3.30円
1.06前後では常に強い買いシグナルが点灯していたが、先週の買いシグナル1.0610から損失確定売りレベル1.0500からさらに上昇して降り、今週はかなり強い買いシグナル1.0378が点灯している。(売りターゲット1.0900〜1.1100)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 15.25→14.25円
乖離幅14から15円台の攻防が続いているが、先週の様子見レベルから、今週は弱めの豪ドル円買い/NZ円売りが点灯している。週足チャートでは、AUD売り/NZD買いシグナルが点灯しているが、目先は14円割れと16円前後からの始動賢明であろう。過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。
15.45→11.65→4.95→7.95→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→12.15→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.40→16.50円→16.75→15.35→16.10→14.00→14.85→15.35→16.50→16.00→14.65→14.35→14.65→15.25→14.25円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*220円以下は円高⇔235円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は
263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均は211円、3月平均224.50円、4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、6月平均は231.60円、7月平均は226.90円と円高水準、8月平均は230.50、9月第一週は226円と円高圏内に突入、今週は132.15+ドル円90.65=222.80円と直近では最円高は局面を迎えている。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離17円 現状乖離幅 19.50→19.00円
0.87台で膠着度を増している。先週の弱めの売りシグナル0.8721から変化はなく、今週も弱めの売りシグナル0.8743が点灯している。
(買いターゲット0.8500~0.8600)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離44円 現状乖離幅 45.35→44.80円
1.51台では様子見を継続中。先週の様子見1.5174に続き、今週も様子見1.5129が点灯している。(様子見)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離62円  現状乖離幅 64.85→63.80円
1.72から1.74のレンジ売買を継続しており、先週の弱めの買いシグナル1.7399から、今週は通常の買いシグナル1.7304が点灯している。
(売りターゲット1.7500~1.7550)

***********************************
★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
***********************************


プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

ニュースクラウド