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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

米雇用統計に一喜一憂。過度なドル安期待は禁物?

今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年9月06日(日)

先週末の米雇用統計における失業率の悪化を受けて、米ドル安が先行している。
本チャート上ではドルの過小評価が鮮明になっており、過度なドル安に緊張感が走る 状況である。 しかしながら、依然として、ボックス圏相場の様相を呈しており、過度な乱高下には逆張り戦術が適している相場展開である。
●主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)においては、ドル円は92円台では円の過大評価と共に底堅い動きが予想され、92円台からの押し目買いに妙味が生じている。 一方、ユーロドルは1.43台では過大評価の域を脱せず、1.43台半ばからナンピン売りと 1.41台半ば前後から押し目買いに妙 味が生じている。
●オセアニア通貨裁定取引は、日足チャートではほぼ様子見レベルまで回復しており、次の展開待ちの状況であるが、週足チャートでは豪ドル売り買い/NZドル買の状況にあり、先週と同様に乖離幅13円前後と16円以上での始動が賢明であろう。
●欧州3大通貨は、対ドルでは強含み状態に変更はないが、ほぼ横一線の状況である。 現状では先週並みにユーロとスイスは均衡しており、弱冠ポンド安が強調されるが、乖離幅の拡大をまってからの始動が賢明であろう。
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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0414→−0.0478
A)1÷1.4306=0.6993(B)100÷133.00=0.7519(A−B=−0.0526)
先々週の弱い買いシグナルが94.40から、徐々に強い買いシグナルに移行している。先週は通常の買いシグナル93.60円から、一時92円台では強い買いシグナルが点灯していたが、今週は強めの買いシグナル93.00円が点灯している。週足チャートにおいても、徐々に強い買いシグナルゾーンに達しており、92円台からは押し目買いに妙味が生じている。(売りターゲット95.50〜96.50)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅33円 現状乖離幅 40.30→40.00円
先々週から1.43台では終始強めの売りシグナルが点灯している。先週の強い売りシグナル1.4306から変化はなく、今週も強めの売りシグナル1.4301が点灯している。週足チャートにおいては引き続き強めの売りゾーンに位置している。
(買いターゲット1.3750〜1.3900)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅27円 現状乖離幅 14.95→13.85円
先々週の強めの売りシグナル0.8342から段階的に上昇に転じている。先週の強い売りシグナル0.8403から更に上昇しているが、今週は警戒レベルの売りシグナル0.8511が点灯している。(買いターゲット0.7700〜0.7900)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅42円 現状乖離幅 29.20→29.10円
豪ドルと同様に、先々週0.68台から強い売りシグナルが継続している。先週の強い売りシグナル0.6838に続き、今週も強い売りシグナル0.6871が点灯している。(買いターゲット0.6200〜0.6400)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅15円 現状乖離幅 7.90→7.35円
1.100割れでは常に強い買いシグナルが点灯しているが、先週の強い買いシグナル1.0922から弱冠下げているが、今週も引き続き強い買いシグナル1.0858が点灯している。(売りターゲット1.1200〜1.1400)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅50円 現状乖離幅 58.70→59.50円
先々週の強い売りシグナル1.6504から、先週は1,6271へ急落しているが、今週も引き続き強めの売りシグナル1.6398が点灯している。週足チャートにおいては通常の売りシグナルが点灯しており、ナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット1.5600〜1.5800)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅12円 現状乖離幅 5.25→5.35円
高いレベルで買いシグナルが点灯している。先週の強い買いシグナル1.0594から乖離幅には変化は見られず、引き続き今週も強い買いシグナル1.0610が点灯している。(売りターゲット1.1000〜1.1200)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 14.65→15.25円
乖離幅14円台では豪ドル円買い/NZ円売りが点灯しているが、今週はポジション解消レベル15.25円が点灯している。週足チャートでは、AUD売り/NZD買いシグナルが点灯しているが、目先は14円と16円からの始動があろう。
過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。
15.45→11.65→4.95→7.95→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→12.15→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.40→15.40→16.50円→16.75→15.35→16.10→14.00→14.85→15.35→16.50→16.00→14.65→14.35→14.65→15.25円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*220円以下は円高⇔235円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円、4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、6月平均は231.60円、7月平均は226.90円と円高水準、8月第1週は235.65円と円安圏、第2週は229.50円、第3週は229.60円、先週は227.50円。今週は133.00+ドル円93.00=226.00円と円高局面。225円割れから円売り二模様見が生じている。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離18円 現状乖離幅 18.40→19.50円
先週の通常の売りシグナル0.8792から下落しているが、今週は弱めの売りシグナル0.8721が点灯している。(買いターゲット0.8500~0.8600)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離44円 現状乖離幅 45.55→45.35円
乖離幅にも大きな変動はなく、1.51台では様子見が継続している。先週の様子見1.5156に続き、今週も様子見1.5174が点灯している。(様子見)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離62円  現状乖離幅 63.95→64.85円
先週の通常の買いシグナル1.7238から上昇しており、今週は弱めの買いシグナル1.7399が点灯している。(売りターゲット1.7500~1.7550)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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