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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

政権交代の円買い織り込み済み?反発に警鐘!

●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年8月30日(日)
株価主導の為替相場が続いているが、民衆党の圧倒的な勝利で政権交代が実現したことから、日本経済に対する期待感が高まる反面、株価動向に注視した波乱含みの相場展開が予想される。本チャート上では、依然として、米ドルの過小評価と共に円の過大評価が指摘されるが、海外勢の反応も含めて、今週は市場の反応を見極める週と言える。憶測的な動きが強まることが予想されるため、基本的には相場の動きを待ってから始動が賢明であるが、ボックス圏相場の攻防が続く可能性が高く、過度なドル安や円高が生じた際には逆張り戦略に活路を見出すことが得策であろう。

●主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)ドル円が93円台で推移しており、通常の買いシグナルゾーンに達している。ユーロドルが1.44前後で過大評価されており、総じて、ドル全面安の状況を呈している。当面、ドル円は93円前後から押し目買いと95円前後からナンピン売りに妙味が生じている。ユーロドルもボックス圏相場を形成しているが、1.43台では既に強い売りシグナルが点灯しているため、1.43台半ばからナンピン売りと1.41台半ば前後から押し目買いに妙味が生じている。
●オセアニア通貨裁定取引は、先週と同様に日足チャートでは弱めの豪ドル買い/NZドル売りが点灯しているが、週足チャートで逆に豪ドル売り買い/NZドル買いにあり、レンジ幅を拡大し、乖離幅13円前後と16円以上での始動が賢明であろう。
●欧州3大通貨は、先週はスイスフランの強さが一歩リードしていたが、今週はポンドの急落を受けて、ユーロとスイスは均衡状態にある。ポンドの弱さが強調されている。
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▲ドル円ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0414→−0.0478 A)1÷1.4306=0.6990(B)100÷133.90=0.7468
(A−B=0.0478)
先々週から弱い買いシグナルが94円台で点灯していたが、先週の弱い買いシグナル94.40から、今週は通常の買いシグナル93.60円が点灯している。週足チャートにおいては、通常の買いシグナルが点灯しており、押し目買いの好機にある。(売りターゲット95.50〜96.50)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅33円 現状乖離幅 40.80→40.30円
先週半ばでは1.44台に迫る展開を見せたが、1.43台では強い売りシグナルが継続している。先週の強い売りシグナル1.4322に続き、今週も強めの売りシグナル1.4306が点灯している。る。週足チャートにおいては引き続き強めの売りゾーンで推移している。(買いターゲット1.3750〜1.3900)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅27円 現状乖離幅 15.65→14.95円
先週の強い売りシグナル0.8342から更に上昇しているが、今週はレンジ幅の上限に近いレベルに達しており、かなり強い売りシグナル1.8403が点灯している。(買いターゲット0.7700〜0.7900)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅42円 現状乖離幅 30.00→29.20円
豪ドルと同様に、強い売りシグナルが継続している。先週の強い売りシグナル0.6822に続き、今週も強い売りシグナル0.6838が点灯している。0.6800台からナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット0.6200〜0.6400)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅15円 現状乖離幅 7.30→7.90円
先々週の買いシグナル1.0991から下落後、先週は強い買いシグナル1.0838が継続していたが、今週は弱冠上昇に転じているが、依然として、強い買いシグナル1.0922が点灯している。(売りターゲット1.1200〜1.1400)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅50円 現状乖離幅 62.00→61.40円
1.70前後をピークとして急激に下げ足を速めている。先週の強めの売りシグナル1.6504から急落しているが、今週も引き続き強めの売りシグナル1.6271が点灯している。週足チャートにおいても売りシグナルゾーンにあり、現状レベルからはナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット1.5600〜1.5800)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅12円 現状乖離幅 5.15→5.25円
先週の強い買いシグナル1.0577から乖離幅には変化がなく、引き続き今週も引き続き強い買いシグナル1.0594が点灯している。(売りターゲット1.1000〜1.1200)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 14.35→14.65円
乖離幅14円台で安定的に推移しており、先週と同様に豪ドル円買い/NZ円売りが点灯している。週足チャートでは、逆現象のAUD売り/NZD買いシグナルが点灯しているため、見極めの難しさに兆工面している。13~16.50円のレンジ幅で始動が賢明である。過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。
15.45→11.65→4.95→7.95→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→12.15→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.55→15.40→15.40→16.50円→16.75→15.35→16.10→14.00→14.85→15.35→16.50→16.00→14.65→14.35→14.65円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*220円以下は円高⇔235円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円、4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、6月平均は231.60円、7月平均は226.90円と円高水準、8月第1週は235.65円と円安圏、第2週は229.50円、先週は229.60円とこう着感が増しているが、今週はユーロ円133.90+ドル円93.60=227.50円と円高局面。225円割れと235円以上で始動が賢明である。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離20円 現状乖離幅 20.60→18.40円
先週の弱めの売りシグナル0.8678から上昇しており、今週は通常の売りシグナル0.8792が点灯している。
(買いターゲット0.8500~0.8600)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離44円 現状乖離幅 45.95→45.55円
先々週のポジションン解消買い1.5223から様子見が続いている。先週の様子見1.5148から変動はなく、今週も引き続き様子見1.5156が点灯している。(様子見)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離64円  現状乖離幅 66.55→63.95円
先週の弱めの買いシグナル1.7457から下げ足を速めており、今週は通常の買いシグナル1.7238が点灯している。(売りターゲット1.7600~1.7700)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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