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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

株価主導の円高局面!押し目買い好機迫る。

今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年8月16日(日)

米景気回復期待について懐疑的な見方が浸透しているが、先の米雇用統計をきっかけにドル相場自体は回復基調に転じている。現段階では相場の節目とも言えるレンジ相場を形成しているが、相対的にはドルの過小評価の域を残している。
行き過ぎたドルショートの展開では矯正が早まる可能性があり、ドルショートは自重局面にある。ポジション縮小を優先して、臨機応変な売買が望まれる。
●主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)円相場はドル円が97円台から急速に下げ足を速めているが、依然として、ドル円は95~96円のニュートラル相場を継続しており、94円割れの押し目買いと97円台からナンピン売りの予想を見せている。ユーロドルは1.43台では上値の重さが認識されており、下値を探る状況であるが、1.4000割れまで可能性がある。ドル円と同様にレンジ相場を形成しており、1.41割れから押し目買いと1.43前後の売りで対処することが望ましいだろう。
●オセアニア通貨裁定取引は、かい離幅が14円台に突入しており、直近のレンジである14円と17円前後から始動することが賢明であろう。
●欧州3大通貨は、弱い売買シグナルに終始しているが、相対的に3通貨共に均衡が取れており、様子見レベルに位置している。次の展開を待ってから始動が賢明であろう。
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ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0181→−0.0383
A)1÷1.4196=0.7044(B)100÷134.65=0.7427(A−B=−0.00383)
先週の弱い売りシグナル97.50円から下落基調にあり、中間の95円台半ばではポジション解消買いに突入後に、今週は弱い買いシグナル94.85円が点灯している。尚、週足チャートにおいては依然として、買いシグナルが点灯しており、94円台から押し目買いに妙味が生じている。
(売りターゲット95.50〜96.00)

ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅33円 現状乖離幅 40.30→41.65円
先々週の強めの売りシグナル1.4258から、下げに転じているが、先週の売りシグナル1.4169と変わらず、今週も強めの売りシグナル1.4196が点灯している。相対的にレンジ相場を形成しており、1.43前後からの売りと1.41割れから押し目買いで売買を模索する状況にある。週足チャートにおいても引き続き強めの売りゾーンに属している。(買いターゲット1.3700〜1.3800)

豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅27円 現状乖離幅 15.90→15.45円
0.83台では常時強めの売りシグナルが点灯している。先週の強めの売りシグナル0.8368に続き、今週も強い売りシグナル0.8318が点灯している。高値圏で推移しているが、均衡状態にあり、0.8100~0.8400のレンジ幅でのトレードに妙味がある。(買いターゲット0.7700〜0.7900)

NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅42円 現状乖離幅 31.90→30.60円
強い売りシグナル0.65台から継続している。先週の0.6728からさらに上昇しており、今週はかなり強めの売りシグナル0.6774が点灯している。豪ドルと同様に、0.6500割れの買いと0.6800前後の売りに妙味が生じている。
(買いターゲット0.6200〜0.6400)

カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅15円 現状乖離幅 7.50→8.55円
先々週の強い買いシグナル1.0785から段階的に上昇を速めている。先週の強い買いシグナル1.0883に続いて、今週も強めの買いシグナル1.0991が点灯している。(売りターゲット1.1250〜1.1350)

ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅50円 現状乖離幅 65.20→62.00円
1.70前後から急速に下げ足を速めているが、先週の売りシグナル1.6687に続き、今週も強めの売りシグナル1.6537が点灯している。週足チャートにおいても通常の売りゾーンにあり、ナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット1.5700〜1.5950)

ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅12円 現状乖離幅 7.40→6.45円
しばらくこう着状態が続いており、先週の強い買いシグナル1.0821から下落に転じているが、今週も引き続き強めの買いシグナル1.0724が点灯している。
(売りターゲット1.1100〜1.1300)

オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 16.00→14.65円
先々週の16.50円から乖離幅が縮小しており、先週の様子見16.00円から、今週は14.65円で弱目の豪ドル円買い/NZ円売りが点灯している。週足チャートでは依然として、AUD/NZD売りシグナルが点灯しており、14円割れと17円台からの始動が賢明である。過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。
15.45→11.65→4.95→7.95→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→12.15→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.55→15.40→15.40→16.50円→16.75→15.35→16.10→14.00→14.85→15.35→16.50→16.00→14.65円

単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*220円以下は円高⇔235円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円、4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、6月平均は231.60円、7月平均は226.90円と円高水準であるが、先週は235.65円と円安圏へ突入したが、今週はユーロ円134.65+ドル円94.85=229.50円の戻り局面にある。

欧州3大通貨
ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離20円 現状乖離幅 24.45→22.20円
0.85前後で膠着度を増している。先週の様子見0.8491から上昇しているが、今週も様子見0.8585が点灯している。(様子見)

ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離44円 現状乖離幅 48.05→46.20円
先週の弱い売りシグナル1.5333から、今週はポジション解消買いが点灯しており、再び様子見1.5223が点灯している。(様子見)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離64円  現状乖離幅 72.60→68.40円
先週の弱い売りシグナル1.8058からポジション解消買いが点灯しており、今週は様子見1.7733が点灯している。
(様子見)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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