ドル円・ボックス圏相場変更へ!95〜100円?
●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年8月09日(日)
先週は米雇用統計改善の発表を受けて相場が一変、過小評価されていた米ドルが猛反発している。相対的には未だにドルの上昇余地を残している状況であるが、損切りと利食いが交錯しているため、かなり流動的な相場展開が予想される。
今週はあわて騒がず、冷静な相場感が要求されるため、もう一段のドルの上昇を待ってから始動、または少なめのポジショニングで相場動向を模索する時でもある。
●主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)円相場はドル円が97円台へ上昇しており、弱冠買われすぎの傾向があるが、中期的には100円レベルまでの戻しが想定されるだけに、押し目買いの様相を見せているが、当面95〜98円のレンジ幅で戦略性を高めることが賢明であろう。ユーロドルは上値の重さが強調されており、1.43台ではナンピン売り、ロングは自重し、1.400割れをイメージした押し目買いに妙味が生じている。
●オセアニア通貨裁定取引は、豪ドルおよびNZドルは健在であり、乖離幅自体は16円前後の攻防を繰り返している。現状では様子見であるが、15円割れと17円台に照準を合して臨むことが得策であろう。
●欧州3大通貨は、各通貨が対ドル相場で急反落しているが、強い売買シグナルは発生しておらず、今後の推移を見極めてから始動することが賢明である。
***************************
▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0396→−0.0181
A)1÷1.4169=0.7058(B)100÷138.15=0.7239(A−B=−0.00181)
先週の弱い買いシグナル94.65から上昇に転じており、中間では96円台半ばでポジション解消の運びとなったが、今週はさらに上昇し逆に弱い売りシグナル97.50が点灯している。尚、週足チャートにおいては依然として、買いシグナルが継続しており、中期的にはドル円100円台がイメージできる状況である。(買いターゲット95.50〜96.00)
▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅33円 現状乖離幅 40.30→41.65円
先週の強めの売りシグナル1.4258から、一時かなり強い売りシグナル1.44台まで上昇したが、その後急落しており、今週は通常の売りシグナル1.4169が点灯している。週足チャートにおいても強めの売りゾーンにあり、1.4000割れまで想定可能。(買いターゲット1.3750〜1.3850)
▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅27円 現状乖離幅 15.60→15.90円
先週はかなり強めの売りシグナル0.8352が点灯していたが、ドル全面高の割に底堅い状況を見せている。今週も強い売りシグナル0.8368が点灯している。
(買いターゲット0.7800〜0.7900)
▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅42円 現状乖離幅 32.10→31.90円
先々週の強い売りシグナル0.6551から、段階的に上昇しており、先週の売りシグナル0.6609に引き続き、今週もかなり強めの売りシグナル0.6728が点灯している。
(買いターゲット0.6200〜0.6300)
▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅15円 現状乖離幅 6.85→7.50円
先週の強い買いシグナル1.0785から上昇に転じているが、今週も引き続き強い買いシグナル1.0883が点灯している。
(売りターゲット1.1250〜1.1350)
▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅50円 現状乖離幅 63.50→65.20円
1.62台から上昇ピッチが速く、高値警戒が常に生じているが、先週の強い売りシグナル1.6709から、一時1.700台まで上昇、警戒すべきレベルまで達していたが、その後急落しているが、今週も強い売りシグナル1.6687が点灯している。週足チャートにおいては通常の売りゾーンに位置している。
(買いターゲット1.5800〜1.5950)
▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅12円 現状乖離幅 6.00→7.40円
先週の強い買いシグナル1.0677から上昇に転じており、今週は通常の買いシグナル1.0821が点灯している。
(売りターゲット1.1150〜1.1300)
▲オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅15円 現状乖離幅 16.50→16.00円
先々週の15.35円かから乖離幅が拡大、先週はポジション解消豪ドル円売り/NZ円買いが点灯したが、今週は再び16.00円に縮小しており、様子見が点灯している。週足チャートでは依然として、AUD/NZD売りシグナルが点灯しているが、17円前後の乖離幅を見てから始動が賢明であろう。
過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。
23.05→21.70→17.15→15.45→11.65→4.95→7.95→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→12.15→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.55→15.40→15.40→16.50円→16.75→15.35→16.10→14.00→14.85→15.35→16.50→16.00円
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
(目安*220円以下は円高⇔235円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円と円高局面を継続。4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、6月平均は231.60円、7月平均は226.90円と円高水準であるが、今週は、ユーロ円138.15+ドル円97.50=235.65円と円安局面へ移行。
★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離20円 現状乖離幅 23.20→24.45円
乖離幅は拡大しており、ユーロ売りポンド買い傾向にあるが、先週の様子見0.8533に引き続き、今週も様子見0.8491が点灯している。(様子見)
▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離44円 現状乖離幅 46.25→48.05円
様子見がしばらく続いているが、先週の様子見1.5223から今週は弱い売りシグナル1.5333が点灯している。
(買いターゲット1.5150〜1.5200)
▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離64円 現状乖離幅 6.357→69.50円
先々週1.7614の様子見から上昇に転じている。先週の弱い売りシグナル1.7840から上昇しているが、今週も引き続き弱い売りシグナル1.8058が点灯している。
(買いターゲット1.7600~1.7700)
***************************
★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
***************************
●新外為の森 ホームページ