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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドル過小評価拡大、ドルショートに赤信号?

今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年7月19日(日)

先週は円高から円安が加速的に進行しており、ドルの過小評価が更に拡大中である一方、円は過大評価とも受け取られる相場環境である。
●主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)においては、ドル円は対ドルでは強い買いシグナルから弱い買いシグナルに留まっているが、ユーロドルは1.41台では、他の主要通貨と同様に強い売りシグナルが発生しており、チャート上ではドル売りに対して軒並み警戒信号が点滅しており、ドルの戻り期待が十分に考慮できる。
●オセアニア通貨裁定取引は、14〜15円の乖離幅と変化は見られないが、日足チャートと週足チャートでは真逆の売買シグナルが発生しており、13円台では豪ドル買い/NZドル売り、16円台では豪ドル売り/NZドル買いに妙味が生じている。
●欧州3大通貨は、対ドルでは強さを発揮しているが、ユーロ、ポンド、スイス間では完全に横一線の状態にある。次の展開を見てからの始動が賢明であろう。
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ドル円ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0582→−0.0433
A)1÷1.4101=0.7091(B)100÷132.90=0.7524
(A−B=−0.0433)
先々週の様子見96円から円高が進行しているが、先週は強めの買いシグナル92.50円が点灯していたが、戻りも早く、今週は弱めの買いシグナル94.25円が点灯している。尚、週足チャートにおいても通常の買いシグナルゾーンにあり、92.50〜95.00円のボックス圏相場を形成している。
(売りターゲット95.00〜96.00)

ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅33円 現状乖離幅 36.45→38.65円
先週の強めの売りシグナル1.3941から上昇を速めており、今週は更に強い売りシグナル1.4101が点灯している。週足チャートにおいては通常の売りシグナルが点灯しており、1.41台からのロングは黄信号が点滅している。
(買いターゲット1.3400〜1.3600)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅27円 現状乖離幅 19.90→18.70円
0.80台では強い売りシグナルが点灯していたが、先週の売りシグナル0.7784から反転しており、今週は再び強い売りシグナル0.8016が点灯している。
(買いターゲット0.7400〜0.7500)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅42円 現状乖離幅 34.25→33.55円
豪ドルと同様に、強い売りシグナルが常時点灯しているが、先週の売りシグナル0.6442から変化はなく、今週も強い売りシグナル0.6440が点灯している。
(買いターゲット0.5800〜0.5900)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅15円 現状乖離幅 13.00→9.85円
1.13台の強い買いシグナルから上昇に転じていたが、先週の通常の買いシグナル1.1635から急落しており、今週は直近でも最も強い買いシグナル1.1167が点灯している。 (売りターゲット1.1800〜1.1900)

ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅50円 現状乖離幅 57.35→59.75円
1.65台の強い売りシグナルから、先週の売りシグナル1.6200へ下落しているが、今週は再び上昇しおり、強めの売りシグナル1.6340が点灯している。週足チャートにおいては通常の売りシグナルが点灯している。
(買いターゲット1.5300〜1.5500)

ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅12円 現状乖離幅 7.30→6.75円
1.08台では強い買いシグナルが続いていたが、先週の強めの買いシグナル1.0857から弱冠下げており、今週も引き続き強い買いシグナル1.0771が点灯している。
(売りターゲット1.1350〜1.1500)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 14.00→14.85円
先週は乖離幅14円で弱めの豪ドル円買い/NZ円売りが点灯していたが、再び乖離幅は14.85円まで拡大しているが、様子見に近い豪ドル円買い/NZ円売りが点灯している。週足チャートでは反対にAUD/NZD売りシグナルが点灯しており、当面13円台と16円台のレンジで待機策が賢明であろう。
過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。21.20→23.05→21.70→17.15→15.45→11.65→4.95→7.95→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→13.15→12.15→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.55→15.40→15.40→16.50円→16.75→15.60→15.35→16.10→14.00→14.85円

単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*220円以下は円高⇔235円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円と円高局面を継続。4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、6月平均は231.60円、そして7月第一週は221.45円、そして、今週は132.90+94.25=227.15円と円安に振れている。223円割れの買いか230円台の売りでナンピン売買シナリオに妙味がある。

欧州3大通貨
▲ユーロポンド
 ユーロ円―ポンド円
平均乖離20円 現状乖離幅 20.90→21.10円
先週の様子見0.8605から、一旦0.85割れで弱い買いシグナルが点灯していたが、今週は再び様子見0.8630が点灯している。
(様子見)

ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離44円 現状乖離幅 43.75→45.40円
1.51台では強い売買シグナルは点灯しておらず、先週の様子見1.5135に引き続き、今週も様子見1.5189が点灯している。(様子見)

ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離64円  現状乖離幅 64.65→66.50円
1.75台から1.77台まで様子見が続いており、先週の様子見1.7588から変動しておらず、今週も様子見1.7600が点灯している。(様子見)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。
最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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●新外為の森 ホームページhttp://kentishfx.web.fc2.com


プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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