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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドルの過小評価継続!押し目買いに妙味有?

●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)

作成年月日2009年6月14日(日)

米長期金利と原油価格の上昇を受けて、ドルの過小評価が継続されているが、一時ほどのドル売りに一服感が生じている。米経済指標が改善方向にあるが、欧州経済は米国以上に不確実性が問われており、ドルの上昇余地が生じている。
主要3大通貨間の比較においても、チャート上ではドル円100円が視野に入っており、ユーロドルの関しても1.41台以上では上値の重さが生じており、ユーロドルは1.37台半ば前後までの下落余地を残している。
長めの週足チャートにおいてもドル買いゾーンに突入しており、過度なドル売りに警戒信号がともっているため、ドルの戻り買いに妙味が生じている。

●ドル円(ユーロ相場から見る)は98円台で膠着状態を保っているが、97.50〜99.50のボックス圏相場にあり、上記レンジで戦略性を高めることが得策である。
●ユーロドルは1.400前後で膠着度を増しているが、日足チャート上では1.41台では強い売りシグナルと1.39割れではポジション解消買い常に点灯している。週足チャートではドル円と同様に1.3800〜1.4200のレンジ幅での攻防が予想される。
●オセアニア通貨指定取引は、日足及び週足チャート上においても豪ドル/NZドル売りシグナル1.2650が点灯している。乖離幅では17円台に接近しており、同レベルからのナンピン(ドル円売り/NZドル円買い)に妙味が生じている。
●欧州3大通貨間ではスイスフランが対ユーロおよびポンドに対して過度な評価を受けており、特に、ポンド/スイスは依然として強い買いが継続している。
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▲ドル円ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0095→−0.0116
A)1÷1.4009=0.7138(B)100÷137.85=0.7254
(A−B=−0.0116)
先々週の強めの買いシグナル95.25円から先週は弱めの買いシグナル98.70まで上昇しているが、今週も引き続き弱い買いシグナル98.40円が点灯している。尚、週足チャートでは通常の買いシグナルが発生しており、当面の節目100円前後が次の売りターゲットになっている。
(売りターゲット99.50〜100.50円)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅40円 現状乖離幅 39.20→39.45円
先々週の強めの売りシグナル1.4142から先週は1.39台に突入しているが、今週も引き続き、通常の売りシグナル1.3996が点灯している。尚、週足チャートでも通常の売りシグナルが点灯しており、1.3800〜1.4100のボックス圏相場を形
成している。(買いターゲット1.3700〜1.3800)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅23円 現状乖離幅 20.35→19.45円
先週の通常の売りシグナル0.7938から、今週は再び上昇に転じており、強めの売りシグナル0.8125が点灯している。
(買いターゲット0.7600〜0.7700)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅38円 現状乖離幅 34.25→36.85円
豪ドルと同様に、先々週の強い売りシグナル0.6404から、一旦先週は通常の売りシグナル0.6266まで急落しているが、今週は再び強い売りシグナル00.6423が点灯している。
(買いターゲット0.6000〜0.6100)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 10.55→10.50円
先々週の強い買いシグナル1.0917から上昇に転じているが、先週の買いシグナル1.1197から変化はなく、今週も引き続き買いシグナル1.1195が点灯している。
(売りターゲット1.1350〜1.1450)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅60円 現状乖離幅 59.00→63.65円
先週のポジション解消レベル1.5978から、かい離幅が拡大中、今週は弱めの売りシグナル1.6438が点灯している。尚、週足チャートにおいても弱めの売りシグナルが点灯しており、1.65台からショートに妙味が生じている。
(買いターゲット1.6000〜1.6200)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 7.80→7.30円
先々週の強い買いシグナル1.0684から、強い買いシグナルが継続している。先週の強い買いシグナル1.0858に引き続き、今週も強い買いシグナル1.0801が点
灯している。(売りターゲット1.1400〜1.1600)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 16.50→16.75円
先週の乖離幅16円台から豪ドル円売りとNZドル円買いが視野に入っている。今週も引き続き乖離幅が16.75円に拡大しており、17円台から20円前後までのナンピンに妙味が生じている。週足チャートにおいても、豪ドル/NZドル売りシグナル1.2650が点灯している。過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。
21.20→23.05→21.70→17.15→16.75→15.45→11.65→4.95→7.95→8.50→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→13.15→12.25→13.60→12.15→12.90→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.55→15.40→15.40→16.50円→16.75円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*210円以下は円高⇔230円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円と円高局面を継続。4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、先週は236.60円。今週は137.85+98.40=236.25円と円安局面に突入して
いる。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離22円 現状乖離幅 19.80→23.90円
乖離幅が急拡大しており、先週の売りシグナル0.8744から下げ足を速めている。今週はポジション解消に近い弱い売りシグナル0.8522が点灯している。
(買いターゲット0.8400〜0.8500)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離50円 現状乖離幅 47.00→46.75円
1.51台の攻防が続いており、先週の買いシグナル1.5171に引き続き、今週も買いシグナル1.5132が点灯している。(売りターゲット1.5350~1.5500)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離72円  現状乖離幅 66.80→70.65円
先週の強い買いシグナル1.7349から大幅に上昇しているが、今週も引き続き強めの買いシグナル1.7755が点灯している。(売りターゲット1.8150〜1.8350)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。

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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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