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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドル買いゾーンに突入!

●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年5月24日(日)

ドル全面安が急速に進行している。5月初旬にはドル過大評価の段階から是正されており、今週はドルが過小評価の段階に突入している。流れは依然としてドル売りであるが、日足及び週足チャート共にドル買いシグナルが点灯しており、もう一段のドル安局面では反動期待が強まる。
ドル円(ユーロ相場から見る)は95円割れの時点では強い買いシグナルに移行しており、過度な円高期待は禁物である。週足チャートにおいてもドル買い局面にあり、先週と同様に93〜98円のボックス圏相場の様相を見せている。
ユーロドルは1.37前後がポジション解消レベルに位置しているが、1.400台に達したことで通常の売りシグナルが点灯している。週足チャートにおいても売りシグナルが点灯しており、ドル円と同様に1.3700〜1.4200のボックス圏相場を形成しつつある。
他の主要通貨に対しても、急上昇したポンドを除けば、ドルは全面安の環境にあり、相対的にドル売りを自重することが望まれる。
オセアニア通貨指定取引においては、日足及び週足チャート共に乖離幅15〜16円での攻防が続いており、弱い豪ドル売り/NZドル買いシグナルが点灯しているが、16円台からのナンピン売買志向に妙味がある。
欧州3大通貨は、ポンドが対ドルでは逆に買いシグナルから売りシグナルに転じているように、先週まで弱含んでいたポンドがユーロドルおよびスイスフランに対して回復途上にある。今週の売買シグナルもポンド買いスイス売りの状況を継続している。
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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0337→−0.0388
A)1÷1.3996=0.7145(B)100÷132.75=0.7533(A−B=−0.0388)
先週の通常の買いシグナル95.15から94円台に突入、今週は強い買いシグナル94.85が点灯している。尚、週足チャートにおいても強めの買いゾーンに突入しており、94円台からの押し目買いに妙味が生じている。
(売りターゲット98.00〜99.00円)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅40円 現状乖離幅 33.25→37.90円
先々週から様子見状態が継続していたが、先週の様子見1.3494から今週は売りシグナル1.3996が点灯している。尚、週足チャートにおいては、強めの売りシグナルに突入しており、1.400台からのナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット1.3500〜1.3600)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅23円 現状乖離幅 23.80→20.50円
先週は弱い売りシグナル0.7499が点灯していたが、今週は強めの売りシグナル0.7839が点灯している。(買いターゲット0.7450〜0.7450)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅38円 現状乖離幅 39.35→35.90円
先々週のポジション解消売り0.6037から様子見を継続していたが、先週の様子見0.5864から上昇を速めており、今週は強い売りシグナル0.6215が点灯している。(買いターゲット0.5800〜0.5900)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 14.50→10.20円
1.20台から下げ足を速めており、先週の様子見1.1798から急落、今週は久方ぶりに買いシグナル1.1205が点灯している。 (売りターゲット1.1700〜1.1800)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅60円 現状乖離幅 51.55→49.25円
1.40台の強い買いシグナルから順調に上昇しているが、先週の弱い買いシグナル1.5239から、一時ポジション解消レベル1.54前後まで到達したが、今週は再び弱い買いシグナル1.5179が点灯している。尚、週足チャートでは先週と同様に、様子見レベルで推移している。
(売りターゲット1.5400〜1.5500)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 10.35→7.50円
先々週の買いシグナル1.0933から、先週は一時ポジション解消レベルまで上昇後に週末では1.1221の弱い買いシグナルが点灯していたが、今週は再び強い買いシグナル1.0859が点灯している。(売りターゲット1.1250〜1.1350)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 15.55→15.40円
15〜16円の乖離幅で膠着状態が続いている。先週の乖離幅15.55円に続き、今週も弱い豪ドル売り/NZドル買いシグナル15.40が点灯している。週足チャートでは通常の豪ドル売り/NZドル買いが点灯している。
過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。
21.20→22.35→23.05→21.70→17.15→16.75→15.45→11.65→4.95→7.95→8.50→8.25→9.20→10.45→10.65→9.75→11.35→13.15→12.25→13.60→13.05→12.15→12.90→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.55→15.40円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*210円以下は円高⇔230円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04
→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円と円高局面を継続。4月平均は230.60円。そして、5月第1週231.70円、第2週232.60円、第3週223.55円、今週は132.75+94.85=227.60円目安としては220円以下ならば円売り局面、230円以上では円買い局面。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離22円 現状乖離幅 16.00→18.15円
先々週の売りシグナル0.8953から段階的に下げ足を速めている。先週の売りシグナル0.8892に続き、今週は弱めの売りシグナル0.8797が点灯している。
(買いターゲット0.8650〜0.8700)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離50円 現状乖離幅 43.60〜45.40円
先々週の買いシグナル1.5084から上昇に転じており、先週の弱い買いシグナル1.5142に引き続き、今週も弱い買いシグナル1.5197が点灯している。
(売りターゲット1.5250~1.5350)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離72円  現状乖離幅 59.60→63.55円
1.65台の強い買いシグナルから順調に上げ足を速めており、先週の買いシグナル1.7028に続き、今週も買いシグナル1.7275が点灯している。
(売りターゲット1.7450〜1.7550)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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