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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドル買い材料希薄!レンジ相場継続中?

今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年4月26日(日)

ドルの強弱関係は過大評価されていた米ドルが下落局面に移行している。日足チャートでは先週の強いドル売りシグナルから、引き続き通常の売りシグナルに転じているが、週足チャートでは先週のニュートラルなレベルから再びドル買い基調に転じている。順張りを考慮すれば、さらにドル売り余地を残している状況である。
ドル円(ユーロ相場から見る)は100円台からの売りシグナルと共に、上値の重い状況を見せているが、日足チャートではポジション解消買いレベルある。尚、週足チャートにおいても強い売買シグナルは発生しておらず、96~100円のレンジ相場を意識した取り組みが必要であろう。
ユーロドルは日足チャート上では強い買いシグナルが1.30前後で点灯している
が、週足チャートではドル円と同様に強い売買シグナルは発生していない。次の方向性を確認する展開を見せている。当面のレンジ幅を拡大して、1.3000~1.3500の攻防が予想される。
他の通貨においては、相対的に先週よりはドルの過大評価は是正されているが、未だに十分とは言えず、さらにドル売り矯正局面にある。
オセアニア通貨指定取引については、乖離幅が縮小しているが、日足週足共に、弱い豪ドル売り/NZドル買いシグナルが点灯している。
欧州3大通貨間ではポンドが乱高下しており、相対的には方向感の乏しい展開であるが、通貨別の強弱関係はユーロを挟み、スイスフラン売りとポンド買いの状況を見せている。
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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅 0.0062→−0.0226(A−B=(−)0.0226)
A)1÷ユーロドル1.3239=0.7553(B)100÷ユーロ円128.55=0.7779
先々週の売りシグナル100.30円から下げ足を速めている。先週の売りシグナル99.20円から一時96円台まで突入、ポジション解消買いに直面していたが、今週は様子見97.10円が点灯している。尚、週足チャートでは様子見から弱い買いシグナルが点灯しているが、次の展開待ち様相を見せている。(様子見)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅40円 現状乖離幅 30.15→31.45円
上下動の激しい展開が継続しているが、先週の強めの買いシグナル1.3039から上昇、今週も引き続き買いシグナル1.3239が点灯している。尚、週足チャートでは強い売買シグナルは発生していない。(売りターゲット1.3650〜1.3750)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅20円 現状乖離幅 27.60→026.90円
0.70割れから強い買いシグナルが点灯していたが、先々週から0.72台前半で膠着度を高めており、先週の買いシグナル0.7218に続き、今週も買いシグナル0.7230が点灯している。(売りターゲット0.7450〜0.7550)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅35円 現状乖離幅 43.00→41.45円
0.5000前後から強い買いシグナルが続いており、豪ドルと同様な展開を見せている。先週の買いシグナル0.5665から弱冠上昇しているが、依然として、今週も買いシグナル0.5731が点灯している。(売り―ターゲット0.5950〜0.6050)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 17.60→16.90円
1.23台からの強い売りシグナルと共に順調に下げ足を速めている。先週の売りシグナル1.2157に続き、今週も売りシグナル1.2107が点灯している。
(買いターゲット1.1700〜1.1800)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅65円 現状乖離幅 47.65→45.35円
先週の強めの買いシグナル1.4803から下落に転じているが、今週も引き続き強めの買いシグナル1.4670が点灯している。尚、週足チャートにおいては弱めの買いシグナルが点灯しており、1.500台ではポジション解消売りの段階を示している。(売りターゲット1.5300〜1.5500)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 14.10→11.95円
乖離幅も縮小傾向にあり、先週の強めの売りシグナル1.1657から、今週は弱めの売りシグナル1.1403が点灯している。(買いターゲット1.1200〜1.1300)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 15.40→14.55円
先週の乖離幅15.40円(様子見)から縮小しているが、今週は弱めながら、14.45円で豪ドル売り/NZドル買いのシグナルが点灯している。週足チャートにおいても、同様な売買シグナルが発生しており、少なめからのナンピンに妙味が生じている。過去の週間ごとの経緯は以下の通り。
21.20→22.35→23.05→21.70→20.30→17.15→16.75→15.45→11.65→4.95→
7.95→6.00→8.05→8.25→9.20→10.05→10.45→10.65→9.40→9.75→11.35→
13.15→12.25→13.55→13.60→13.05→12.15→12.90→13.75→15.40→14.45円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*210円以下は円高⇔230円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円(10月平均は229円。11月平均は220円。12月平均は214円)。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円と円高局面を継続。4月第1週235.55円、第2週232.60、第3週228.55円、そして、今週は128.55+97.10=225.65円と再び円高傾向にある。目安としては220円以下ならば円売り局面、230円以上では円買い局面。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離22円 現状乖離幅 17.50→13.90円
先週はポジション解消買い0.8808が点灯、0.92台からの売りシグナルが終了したが、今週は再び弱い売りシグナル0.9024が点灯している。
(買いターゲット0.8700~0.8800)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離50円 現状乖離幅 44.25〜43.40円
1.52前後で弱い買いシグナルが点灯していたが、今週は通常の買いシグナル1.5097が点灯している。(売りターゲット1.5300~1.5400)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離72円  現状乖離幅 61.30→57.30円
先週の弱めの買いシグナル1.7256から下げ足を速めており、今週は通常の買いシグナル1.6729が点灯している。(売りターゲット1.7300〜1.7400)

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***************************★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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