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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドル過大評価へ!クロス円ロングに好機迫る?

今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年4月19日(日)
ドルの強弱関係において、日足チャートでは米ドルの強さが際立っている。現状ではドル買い自重局面にあるが、週足チャートにおいては、主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)が完全にニュートラルな段階に差し掛かっており、強いレンジ相場を形成している。ドル円(ユーロ相場から見る)は100円台では通常の売りシグナルが点灯しているが、99円前後では弱い売りシグナルの段階であるが、週足チャートにおいては強い売買シグナルは発生しておらず、98~101円のレンジ幅をイメージした取り組みが必要であろう。
ユーロドルは日足チャート上では強い買いシグナルが1.30前後で点灯しているが、週足チャートではドル円と同様に方向感を確認する展開を見せている。当面のレンジ幅を拡大して、1.2900~1.3400の攻防が予想される。
他の通貨においても、相対的にドルの堅調さが目立っており、ドルの過大評価の状況は先週と変わっていない。
オセアニア通貨指定取引は乖離幅が15円台に突入しているが、未だに強い買いシグナルが発生していないが、円安局面を考慮すれば、乖離幅12円(豪ドル買い/NZドル売り)と17円(豪ドル売り/NZドル買い)を目安に始動することが賢明であろう。
欧州3大通貨間ではポンドが上昇局面にあり、依然として、買い余地を残しているが、相対的に強い売買シグナルは発生していない。
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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅 0.0023→−0.0062(A−B=(−)0.0062)
A)1÷ユーロドル1.3039=0.7669(B)100÷ユーロ円129.35=0.7731
先週の売りシグナル100.30円から、今週は100円割れの展開であるが、依然として、売りシグナル99.20が点灯している。一方、週足チャートは強い売買シグナルは発生しておらず、様子見レベルで推移している。先週と同様に98円割れの買いと100円台の売りに妙味が生じている。(買いターゲット97〜98円)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅40円 現状乖離幅 31.90→30.15円
先週の強めの買いシグナル1.3180から週半ばには1.33近辺まで上昇に転じたが、今週は再び強めの買いシグナル1.3039が点灯している。尚、週足チャートではドル円と同様に様子見が点灯しており、次の展開待ちの状況を見せている。
(売りターゲット1.3800〜1.4000)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅20円 現状乖離幅 28.05→027.60円
0.70割れから強い買いシグナルが点灯しているが、先週の強い買いシグナル0.7203に続き、今週も買いシグナル0.7218が点灯している。
(売りターゲット0.7500〜0.7700)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅35円 現状乖離幅 41.80→43.00円
0.5000前後から強い買いシグナルと共に上昇に転じているが、先週の買いシグナル0.5833には一服感が生じたが、今週も引き続き買いシグナル0.5655が点灯している。(売り―ターゲット0.6000〜0.6200)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 18.80→18.45円
先々週の強めの売りシグナル1.2307から下げ足を速めているが、先週の売りシグナル1.2254に引き続き、今週も売りシグナル1.2157が点としている。
(買いターゲット1.1700〜1.1800)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅65円 現状乖離幅 46.85→47.65円
1.40割れから強買いシグナルが継続しているが、先週の強めの買いシグナル1.4671に引き続き、今週も強めの買いシグナル1.4803が点灯している。
尚、週足チャートにおいても弱めの買いシグナルが点灯しており、当面の目安は1.5000台に位置している。(売りターゲット1.5400〜1.5700)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 13.40→14.10円
先週の通常の売りシグナル1.1507から上昇に転じているが、今週も引き続き強めの売りシグナル1.1657が点灯している。(買いターゲット1.1200〜1.1300)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 13.75→15.40円
先週の乖離幅13.75円から15.40円に拡大しているが、チャート上では、依然
として、様子見状態が続いている。週足チャート上では豪ドル売り/NZドル買
いが点灯しており、少なめからのナンピンに妙味が生じている。
過去の週間ごとの経緯は以下の通り。
21.20→22.35→23.05→21.70→20.30→17.15→16.75→15.45→11.65→4.95→
7.95→6.00→8.05→8.25→9.20→10.05→10.45→10.65→9.40→9.75→11.35→
10.95→13.15→12.25→13.55→13.60→13.05→12.15→12.90→13.75→15.40円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*210円以下は円高⇔230円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04
→266.95→269.80→221円(10月平均は229円。11月平均は220円。12月平
均は214円)。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50
円と円高局面を継続。4月第1週235.55円、第2週232.60、そして、今週は129.35+99.20=228.55円と若干円高傾向にある。当面、目安としては225円以下ならば円売り局面、235円以上では円買い局面。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離25円 現状乖離幅 14.95→17.50円
0.92台から下げ足を速めており、先週の強めの売りシグナル0.8984から、今週は通常の売りシグナル0.8808が点灯している。(買いターゲット0.8700~0.8800)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離55円 現状乖離幅 45.30〜44.25円
1.52台で膠着度を高めているが、先週の弱めの買いシグナル1.5213に引き続き、今週も弱めの買いシグナル1.5200が点灯している。
(売りターゲット1.5300~1.5400)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離80円  現状乖離幅 60.15→60.25円
1.60台半ば前後から強い買いシグナルが継続しているが、先週の買いシグナル1.6933から再び上昇に転じており、今週は弱い買いシグナル1.7256が点灯している。(売りターゲット1.7300〜1.7400)

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***************************★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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