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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドル買われすぎの兆候へ?

今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年3月01日(日)
先週の急速な円安局面が生じたことで、ドルの強弱が様変わりを見せている。日足チャートではドルが過大評価の様相を呈しているが、週足チャートでは主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)が拮抗しており、次の相場展開を模索する状況を見せてはいるが、相対的にはドル売りに妙味が生じている。
ドル円の日足チャートでは弱めの売りシグナルが点灯しているが、安全を期すならば98円台半ば以上からのショートが賢明であろう。ユーロドルは日足並びに週足チャートでも買いシグナルが点灯しているが、1.25台からの押し目買いに妙味が生じている。
オセアニア通貨裁定取引に関しては、大きな乖離を見せておらず、先週と同様に、売買の目安としては乖離幅10円割れと14円台以上での始動が賢明であろう。
欧州3大通貨同士では特に強調できる売買シグナルは発生していないが、対ドル相場ではポンド、スイス、カナダ、そして、オセアニア通貨と軒並み強い買いシグナル(ドル売り)が点灯している。
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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅 −0.0555→−0.0185(A−B=−0.0185)A)1÷ユーロドル1.2661=0.7899(B)100÷ユーロ円123.70=0.8084
先々週の買いシグナル91.95円から急上昇を見せており、中間ではポジション解消レベル95円前後まで達しているが、先週の買いシグナル93.35円から更に上昇を速めており、今週は逆に弱目の売りシグナル97.70が点灯している。当面の目安としては98円台半ば以上の売りと95円割れからの押し目買いに妙味が生じている。尚、週足チャートでは完全に様子見状態にあり、次の展開待ちの状況である。
(買いターゲット94.50〜95.50)

ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅40円 現状乖離幅 26.45→26.00円
先週の弱めの買いシグナル1.2833から今週は強めの買いシグナル1.2661が点灯している。尚、週足チャートにおいても様子見レベルから買いシグナルに転じている。
(売りターゲット1.3300〜1.3500)

豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅20円 現状乖離幅 33.05→35.20円
先々週の弱い買いシグナル0.6552から下げ足を速めており、先週の通常の買いシグナル0.6463から、今週は強めの買いシグナル0.6397が点灯している。
(売りターゲット0.6800〜0.7000)

NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅35円 現状乖離幅 45.60→48.75円
豪ドルと同様な動きが続いており、先々週の弱い買いシグナル0.5231から、先週は通常の買いシグナル、そして今週は強めの買いシグナル0.5010が点灯している。
売り―ターゲット0.5600〜0.5700)

カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 18.75→21.00円
先々週の弱い売りシグナル1.2351から、先週は弱冠上昇に転じ、売りシグナル1.2513点灯していたが、今週は強めの売りシグナル1.2738が点灯している。
(買いターゲット1.1850〜1.2000)

ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅70円 現状乖離幅 41.40→42.20円
先週の通常の買いシグナル1.4435から、下げ足を速めており、今週は強めの買いシグナル1.4319が点灯している。尚、週足チャートにおいても様子見から買いシグナルに転じている。(売りターゲット1.5100〜1.5300)

ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 12.55→14.25円
先々週から弱い売りシグナルが点灯しているが、今週は通常の売りシグナル1.1708が点灯している。
(買いターゲット1.1200〜1.1300)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 12.25→13.55円
今週は先週に引き続き豪ドル売り/NZドル買いシグナルが点灯しているが、週足チャートでも豪ドル売り/NZドル買いの兆候を見せている。14円円以上の乖離を見てからの始動に妙味が生じている。過去の週間ごとの経緯は以下の通り。
20.50→21.20→22.35→23.05→21.70→20.30→17.15→15.80→16.75→15.45→11.65→4.95→7.95→6.00→8.05→8.25→9.15→9.20→10.05→10.45→10.65→9.40→9.75→11.35→11.40→10.95→11.45→13.15→12.15→12.25→13.55円

単純加算方式 ユーロ円+ドル円 (目安*210円以下は円高⇔230円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円(10月平均は229円。11月平均は220円。12月平均は214円)。2009年度1月平均は211.80円の円高レベル。2月第1週、2週とも210円台で推移していたが、先週は213.15円と円安基調に転じているが、今週は123.70+97.70=221.40円と更に円安を速めている。

★欧州3大通貨
ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離25円 現状乖離幅 14.95→16.10円
先週の弱い買いシグナル0.8891から変化は見られないが、今週は様子見0.8842が点灯している。目安としては0.87台の買いと0.9000台の売りに妙味が生じている。
(売りターゲット0.8950〜0.9000)

ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離55円 現状乖離幅 39.00〜40.25円
先週の弱い買いシグナル1.4827に引き続き、今週も弱い買いシグナル1.4823が点灯している。売買の目安としては1.4700買いと1.5100売り。(売りターゲット1.4950〜1.5000)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離80円  現状乖離幅 53.95→56.45円
先週の様子見1.6677から上昇しているが、依然として、様子見1.6755が点灯している。(様子見)

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***************************★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。
最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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