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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

主要3代通貨の迷走継続中!戻り売買に専念?

●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年2月22日(日)

先週末に米銀行の国有化の話題が浮上しており、ドルが再び迷走状態にあるが、先週までの様子見状態から、今週の日足チャートではドル売り局面に突入している。
一方、週足チャートでは依然として、買い余地を残しているが、着実にドル売り局面に向かっており、ドルの上値の重さに繋がっている。クロス円全般に先週の下限レベルから下離れする兆候を見せており、もう一段の一段の上昇が考えられるだけに、下値を探る相場展開では丁寧に拾うことも一考であろう。
ドル円は日足チャートでは94.50〜95.00円がポジション解消レベルに位置しており、同レベルでは一旦見直しが要求されるが、週足チャートにおいても収束に向かっており、ドル円のレンジ幅を91.50〜95.00円に想定して臨むことを勧める。
ユーロドルは日足チャートでは強めの買いシグナルが点灯しており、1.28前後からの押し目買い妙味が生じている。同時に1.3100〜1.3200台までの上昇余地を残している。
オセアニア通貨裁定取引に関しては、12円前後でこう着度が増しているが、売買の目安としては乖離幅10円割れと14円台以上での始動が賢明であろう。
欧州3大通貨同士では特に強調できる売買シグナルは発生していないが、対ドルでは相対的に過小評価の段階にあり、現状では待機姿勢を維持して、次の展開を見極めてからの始動が賢明であろう。
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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅 −0.0681→−0.0555 ドル円93.35円A)1÷ユーロドル1.2833=0.7792(B)100÷ユーロ円119.80=0.8347(A−B=−0.0555)
先週は通常の買いシグナル91.95円から、週半ばではポジション解消売り94台半ばまで上昇したが、今週は再び弱い買いシグナル93.35円が点灯している。尚、週足では未だに強めの買いシグナルが点灯しており、95円までの上昇余地を残している。(売りターゲット94.00〜94.50)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅40円 現状乖離幅 26.30→26.45円
先週半ばの1.26割れでは強い買いシグナルが点灯していたが、最終的には先週の買いシグナル1.2860から大きな変化はなく、今週も通常の買いシグナル1.2833が点灯している。尚、週足チャートでは依然として様子見圏内にあり、強い売買シグナルは発生していない。
(売りターゲット1.3050〜1.3100)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅20円 現状乖離幅 31.70→333.05円
先々週の弱い買いシグナル0.6752から下げ足を速めており、先週の通常の買いシグナル0.6552に続き今週は強めの買いシグナル0.6463が点灯している。
(売りターゲット0.6800〜0.6900)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅35円 現状乖離幅 43.85→45.60円
豪ドルと同様な動きが続いており、先々週の弱い買いシグナル0.5321から下落基調にあるが、先週の買いシグナル0.5231から、今週は強めの買いシグナル0.5115が点灯している。
(売り―ターゲット0.5400〜0.5500)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 17.50→18.75円
しばらくの間、模様眺めが続いていたが、先週の弱い売りシグナル1.2351から、今週は強めの売りシグナル1.2513が点灯している。(買いターゲット1.2250〜1.2350)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅70円 現状乖離幅 40.05→41.40円
先々週1.47前後では様子見状態にあるが、先週の買いシグナル1.4356から上昇しているが、今週も引き続き買いシグナル1.4435が点灯している。尚、週足チャートでは完全に様子見レベルにあり、先週と同様に1.4000前後の買いと1.5000前後の売りが目安になっている。
(売りターゲット1.4500〜1.4600)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 12.85→12.55円
先々週から1.16台から弱い売りシグナルが続いているが、先週の売りシグナル1.1625に引き続き、今週も弱い売りシグナル1.1553が点灯している。
(買いターゲット1.1350〜1.1450)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 12.15→12.25円
先週の乖離幅から変動が見られず、今週も引き続き豪ドル売り/NZドル買いシグナルが点灯しているが、現状の円高局面では14円以上の乖離幅が必要であろう。
過去数カ月の週間ごとの推移は以下の通り。
20.50→21.20→22.35→23.05→21.70→20.30→17.15→15.80→16.75→15.45→11.65→4.95→7.95→6.00→8.05→8.25→9.15→9.20→10.05→10.45→10.65→9.40→9.75→11.35→10.20→11.40→10.95→11.45→13.15→12.15→12.25円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*210円以下は円高⇔230円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円(10月平均は229円。11月平均は220円。12月平均は214円)。2009年度1月平均は211.80円の円高レベル。2月第一週、二週とも210円台で推移しており、今週は119.80+93.35=213.15円と若干円安へ、
引き続き210円割れからの円売りに妙味が生じている。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離25円 現状乖離幅 13.75→14.95円
先週のポジション解消売り0.8958から、今週は弱い買いシグナル0.8891が点灯している。ポンドが乱高下しているが、レンジの目安としては0.87台の買いと0.9000台の売りに妙味が生じている。(売りターゲット0.8950〜0.9000)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離55円 現状乖離幅 39.15→39.00円
依然として様子見状態をキープしているが、先週の様子見1.4949から、今週は弱い買いシグナル1.4827が点灯している。売買の目安としては1.4700買いと1.5100売り。
(売りターゲット1.4950〜1.5000)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離80円  現状乖離幅 52.90→53.95円
先々週の強い売りシグナル1.7198から下げに転じている。先週の弱い売りシグナル1.6688に続き、今週も弱い売りシグナル1.6677が点灯している。
(買いターゲット1.6500〜1.6550)

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ペットチャートから閲覧可能

***************************★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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