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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

クロス円買いに底打ち感?

今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年2月15日(日

先週と同様に日足チャートにおいてはドルの売買シグナルが点灯していないが、週足チャートではドルの買い余地を残しており、現状において、主要3大通貨をニュートラルなレベルで想定するとドル円のレンジは94〜95円、そしてユーロドルは1.2600〜1.2700までドルが上昇する可能性がある。
本チャート上においてもクロス円が全般的に下限レベルにあり、円売りの助走段階にあるだけに、過度な円高期待は警戒を要する時であるが、更なる円高局面においては、少なめからの押し目買いに妙味が生じている。
ユーロドルは週足チャートでは様子見レベルにあるが、日足チャートではユーロ円が117円前後では底堅いが、ドル円の上昇余地を考慮しても1.27前後からのロングに妙味が生じている。
オセアニア通貨裁定取引に関しては、引き続きこう着感が増しており、即座に10〜14円の乖離幅では強調できる売買シグナルは発生しておらず、次の展開を吟味してからの始動が賢明であろう。
欧州3大通貨については、ようやくユーロポンドが落ち着きを取り戻しており、相対的にバランスが取れている。いずれにしても、ポンドが撹乱要因になっている以上、今後もポンドの歪みが生じた際に始動することが賢明であろう。
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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0681→−0.0681ドル円91.95円A)1÷ユーロドル1.2860=0.7776(B)100÷ユーロ円118.25=0.8457(A−B=−0.0681)
クロス円全般に底堅い動きがあるが、相対的に円高が急速に進行した反動とも捉えることができる。先週は弱めの買いシグナル91.90から、一時90円割れを見せているが、90円割れでは通常の買いシグナルが灯っている。今週も引き続き弱めの買いシグナル91.95が点灯している。90〜93円のレンジ幅の展開が予想される。尚、週足では強めの買いシグナルが点灯している。(売りターゲット93.00〜94.00)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅40円 現状乖離幅 27.05→26.30円
先々週の買いシグナル1.2807から先週は弱い買いシグナル1.2943が点灯し、一時1.300台に乗せたが、今週は再び通常の買いシグナル1.2860が点灯している。尚、週足チャートでは様子見レベルにあり、強い売買シグナルは発生していない。(売りターゲット1.3050〜1.3100)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅20円 現状乖離幅 29.85→31.70円
先々週の強めの買いシグナル0.6354から先週は0.6752まで上昇したが、今週も引き続き買いシグナル0.6552が点灯している。(売りターゲット0.6850〜0.6950)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅35円 現状乖離幅 43.00→43.85円
先々週の買いシグナル0.5081から先週は弱い買いシグナル0.5321まで上昇しているが、今週は通常の買いシグナル0.5231が点灯している。(売り―ターゲット0.5450〜0.5500)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 16.75→17.50円
先週までしばらく様子見状態が続いていたが、先週の様子見1.2229から今週は弱めの売りシグナル1.2351が点灯している。(買いターゲット1.2250)

▲ポンド
(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅70円 現状乖離幅 44.05→40.05円
1.40割れからは強い買いシグナルが発生しているが、1.45台では様子見圏内にある。先週の様子見1.4793から、今週は弱い買いシグナル1.4356が点灯している。尚、週足チャートでは弱い売りシグナルが点灯しており、大勢は1.4000前後の買いと1.5000前後の売りが当面の目安になる。
(売りターゲット1.4500〜1.4600)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 12.85→12.85円
先々週から弱い売りシグナルが1.16台から続いているが、先週の1.1626に引き続き今週も弱い売りシグナル1.1625が点灯しており、次の展開待ちの状況にある。
(買いターゲット1.1500)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 13.15→12.15円
先週の乖離幅13.15円は豪ドル売り/NZドル買いの態勢にはあるが、今週は再び12.15円まで戻しており、強いシグナルは点灯していない。目安としては10円と15円の乖離幅から始動が賢明であろう。
過去数カ月の週間ごとの推移は以下の通り。
20.50→21.20→22.35→23.05→21.70→20.30→17.15→15.80→16.75→15.45→11.65→4.95→7.95→6.00→8.05→8.25→9.15→9.20→10.05→10.45→10.65→9.40→9.75→11.35→10.20→11.40→10.95→11.45→13.15→12.15円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*210円以下は円高⇔230円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円(10月平均は229円。11月平均は220円。12月平均は214円)。2009年度1月平均は211.80円の円高レベル。
今週は118.25+91.95=210.20円の円高水準にある。205円前後が直近の円高水準であり、クロス円全般に円売りシグナルが点灯している。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離25円 現状乖離幅 17.00→13.75円
ポンドが乱高下しており、中間地点でも売り買いシグナルが交錯している。先週の買いシグナル0.8750から今週はポジション解消売りに伴い様子見0.8958が点灯している。
(様子見)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離55円 現状乖離幅 39.90→39.15円
1.5000前後の攻防が続いているが、依然として様子見状態を維持している。先週の様子見1.5047に続いて、今週も引き続き様子見1.4949が点灯している。(様子見)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離80円  現状乖離幅 56.90→52.90円
先週の売りシグナル1.7198から下げに転じており、今週は弱い売りシグナル1.6688が点灯している。
(買いターゲット1.6400〜1.6500)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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