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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

溺れるもの藁をも掴む?ドル上昇期待!

●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2008年11月23日(日)
相対的にはドルの強弱関係としてはドルの買われすぎの傾向を見せている。視点を変えれば、ユーロドル1.60台、ポンド2.00台、豪ドル0.90台、そしてドルスイス、ドルカナダは対ドル1.000まで過大評価された時点から暴落を迎えており、7月までの異常なドル安相場が最終局面にあるとも解釈できる。チャート上では三角持合いを形成しており、各通貨には強い売買シグナルが発生していない状況である。
週足チャートにおいても様子見レベルに達している。オセアニア通貨裁定取引においても、明確なシグナルは発生しておらず、先週と同様に5円と15円が売買の目安として一考である。総合的な評価としては、ドル円筆頭に、クロス円全般に過度な円高傾向が見られるだけに、クロス円に関しては、少な目から段階的な押し目買いに妙味が生じている。
HP新外為の森:http://www.justmystage.com/home/kentish/

▲ドル円 ユーロから見るドル円相場 (ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅 −0.0252→−0.0343⇒ドル円95.85円
A)1÷ユーロドル1.2587=0.7945(B)100÷ユーロ円120.65=0.8288
(A−B=−0.0343)
先々週の98円台から段階的な円高が進んでいるが、チャート上では先週の97.00に引き続いて、今週も95.85円で様。一方、週足チャートでは買いゾーン圏内にあるが、95円割れからの始動に妙味がある。(様子見)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅38円 現状乖離幅 25.25→24.80円
相対的には強い売買シグナルは発生しておらず、先週の弱めの買いシグナル1.2603に続き、今週も弱めの買いシグナル1.2587が点灯している。週足チャートでは完全に様子見レベルに位置しており、1.25割れからのロングに妙味が生じている。(売りターゲット1.2800〜1.2900)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅20円 現状乖離幅 34.05→35.25円
先週の買いシグナル0.6490から下げ足を速めているが、未だに強い会シグナルは点灯しておらず、今週も通常の買いシグナル0.6322が点灯している。目先の強い買いシグナルは0.6000前後にあり、少な目からのロングに妙味がある。(売りターゲット0.6750〜0.6800)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅30円 現状乖離幅 41.85→44.45円
先々週の弱い買いシグナル0.5902から、豪ドルと同様に段階的に下げ足を速めているが、先週の買いシグナル0.5546に続き、今週は強めの買いシグナル0.5363が点灯している。強い買いシグナルは0.50前後に位置している。(売りターゲット0.5600〜0.5700)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 189.20→20.05円
先週の様子見1.2310から一気に上昇しており、今週は通常の売りシグナル1.2721が点灯している。強い売りシグナルの目安は1.3000前後に位置している。(買いターゲット1.2400〜1.2500)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅70円現状乖離幅 46.05→46.95円
1.50割れからは強めの買いシグナルが点灯しており、先週の強い買いシグナル1.4749に引き続き、今週も買いシグナル1.4898が点灯している。尚、週足チャートでは弱い買いシグナルが点灯している。
(売りターゲット1.5895〜1.5950)
▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅8円 現状乖離幅 14.95→16.00円
利下げの影響もあり、段階的にスイスフラン売りが加速している、先々週の弱い売り1.1568から上昇を見せており、先週の通常の売りシグナル1.1793から、今週は強い売りシグナル1.1975が点灯している。
(買いターゲット1.1650〜1.1750)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅10円 現状乖離幅 9.15→9.20円
今週は先週と同じく弱めのシグナル豪ドル売り/NZドル買いが点灯しているが、依然として、強い売買シグナルは点灯していない。尚、週足チャートでも様子見が継続している。
過去数カ月の週間ごとの推移は以下の通り。
13.60→14.90→16.30→18.80→17.95→18.15→20.50→21.20→22.35→
23.05→21.70→20.30→17.70→17.30→17.15→15.80→16.75→16.70→
15.45→11.65→4.95→7.95→6.00→8.05→8.25→9.15→9.20円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*230円以下は円高⇔250円以上は円安)
2006年度上半期平均253円、下半期267円 
2007年度上半期平均280円、下半期278円。
08度四半期ごとの平均は263.04→266.95→269.80
10月平均は229円の円高へと移行。11月第1週は224.05円、第2週は223.45円、第3週は219.25と円高水準をキープしている。今週は更に円高基調を強めており、120.65+95.85=216.50円へと直近の円高最高値は213円に接近中。押し目買いに妙味が生じている。

★欧州3大通貨(ポンド弱し)
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離30円 現状乖離幅 20.80→22.15円
先々週のポジション解消売り0.8126から様子見に突入し、先週は一気に強い売りシグナル0.8546が点灯していたが、今週も引き続き、0.8449の売りシグナルが点灯している。(買いターゲット0.8250〜0.8350)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離48円 現状乖離幅 41.25→42.25円
先週の売りシグナル1.5093から、今週も引き続き売りシグナル1.6012が点灯している。(買いターゲット1.4800〜1.4900)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
均乖離78円  現状乖離幅 62.05→64.40円
先週の様子見1.7660から上昇しているが、今週は様子見に近い弱い売りシグナル1.8214が点灯している。(1.7900〜1.8000)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めし
ています。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なって下さい。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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