米中貿易部分的合意!完全合意には程遠し?
予想レンジ
ドル円 108.00〜109.00
ユーロ円 119.00〜120.00
ユーロドル 1.0980〜1.1080
豪ドル円 73.00〜74.00
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先週末の米中通商協議において部分合意に達し、15日からの関税引き上げが見送られたことが好感される中、トランプ大統領からも合意には知財、農産物の購入、金融サービスを含まれると述べ、また、ムニューシン米財務長官は中国人民銀行と為替の透明性で合意があり、米中閣僚級協議が合意に向けて楽観的なムードが広がっている。ただ、中国側は習主席の署名前に詳細を詰める話し合いを望むと述べると共に、12月の関税の撤廃を望んでおり、未だに予断を許せない状況にある。いずれにせよ、日米市場の休場明けではあるが、やや期待感が先行している嫌いが否めないだけに、ドルの上昇局面では戻り売りに比重を置いた方が無難であろう。
一方、ドル円は108円台を維持しており、底堅い展開が予想されるが、中国の9月輸出と輸入は予想よりも悪化しており、米国の関税引き上げ問題の影響が出始めている。とは言え、米経済にも跳ね返っている現象を踏まえると拙速的なドル買いにも黄信号が灯っている。引き続きレンジ幅ドル円108.00〜109.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはポンド買いが一巡する中、相対的にポジション調整売りに圧されており、市場はユーロドル1.10台半ば以上からの上値トライには慎重になっている。反面、ポンド安によるリスク回避手段として、ユーロ買い戻しも随所に散見されており、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0980〜1.1080を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。