米金利上昇中断!ドルの高値掴みに要注意?
予想レンジ
ドル円 111.30〜112.30
ユーロ円 124.80〜125.80
ユーロドル 1.1170〜1.1270
豪ドル円 78.80〜79.80
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米中通商協議の行方が注目される中、トランプ米大統領は中国との合意はかなり近づいており、4週間以内に発表する可能性があると楽観的な見解を述べてはいるが、今後予定されている米中首脳会談を見極めるまで、過剰期待は禁物であろう。その中、先週末発表された3月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数の伸びが予想を上回ったことを受けてドル買いが優勢になっている。ただ時間当たり賃金は前月比0.1%増と前月よりは鈍化しており、拙速的にドルを買い上がる段階とは言い難い。また、トランプ米大統領は今回の雇用統計を受け、再びFRBは利上げすべきではない旨を強調し、経済の下支えには非伝統的政策である量的緩和の再開が必要になると述べており、ドルの更なる上昇局面では一旦清算入りと見なした方が無難であろう。
一方、ドル円はFRBの低金利政策への期待を背景にNYダウ平均株価は続伸しており、株高期待を踏まえて底堅い展開が予想されるが、依然として、ドル円112円前後では利益確定や実需売りが満遍なく控えており、過度な株高及びドル高期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円111.30〜112.30円重視で待機策に努めることが得策であろう。
他方、ユーロドルは悪材料が顕在化しており、引き続き戻り売りが優先されているが、ドル円と同様に、次なる節目ユーロドル1.12割れでは利益確定買いが随所に散見されており、短期筋としても、安易な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1180〜1.1280重視で対応することが一考であろう。