米10年債2.5%れ、ドル円110円割れ!様変わりの展開?
予想レンジ
ドル円 109.30〜110.50
ユーロ円 123.50〜125.00
ユーロドル 1.1250〜1.1380
豪ドル円 77.30〜78.50
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先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)は経済成長率予想と金利見通しを引き下げると共に、今年の利上げ回数をゼロと想定したことを受けて、景気減速懸念が増幅している。その中、米債券利回りは軒並み低下、10年債に至っては節目である2.5%割れとなり、また、短期金利との逆イールド現象を起こすなど、景気後退の前触れとの憶測も飛び交う中、NYダウ平均株価は前日比460安と大幅に下落し、相対的にリスク回避の動きが加速している。
一方、ドル円は米金利の低下と株安が嫌気される中、節目であるドル円110円割れになるなど、総じて、安全通貨として円を買い戻す動きにも繋がっている。現時点ではストップロス優先の展開であり、上値は限定的と言わざるを得ないが、相場が落ち着きを取り戻すまではレンジ幅をドル円109.30〜110.50円まで拡大し、同レベル前後からのナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料はない中、引き続き戻り売りが優先されているが、米債券利回りの急低下を受けて、消去法的な買いも手伝い、下値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1250〜1.1350重視で待機策が賢明であろう。