新興国通貨が深刻化!読み切れない展開へ?
予想レンジ
ドル円 110.50〜111.80
ユーロ円 128.30〜129.80
ユーロドル 1.1530〜1.1680
豪ドル円 79.30〜80.80
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市場の関心は、ここ最近の新興国の通貨安現象や貿易戦争に焦点が集まっているが、米国とカナダのNAFTA交渉は合意に至らず、暗礁に乗り上げた感があるが、一部報道で9月⒌日に再交渉に臨む旨が伝えられている。また、トランプ大統領が9月6日に期限を迎える2000億ドル規模の中国輸入品に対する制裁関税措置の発動を支持すると発表しており、相対的にリスク回避の動きが強まると共に、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。
一方、ドル円は新興国通貨の急落に伴い、安全資産の円買い需要が増しているが、ただ、ドルを買い戻す動きが上回っており、短期筋としても、ドル円の下値トライには慎重になっており、引き続きレンジ幅ドル円110.50〜111.80円重視で待機策に努めることが賢明であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料もない中、イタリア情勢に対する懸念やポンド安も加わり、戻り売りに圧される格好でユーロドル1.16を割り込んでいる。ただ、依然として、主要通貨の中ではリスク回避の受け皿になっており、加速的な下落局面は描きづらい状況にある。