バランス相場へまっしぐら!ドル円120円=ユーロドル1.2500=ユーロ円150円
▲米雇用統計が想定されたとおり、米非農業部門雇用者数が悪化したにも関わらず、失業率は4.7から4.6%に改善、同時に雇用者数でも不可思議な8月の大幅修正が盛り込まれており、市場は米ドル売りに転じていた矢先だけに、ショートカバーとドル円119円とユーロドル1.2600までのストップロスを巻き込み、米ドルの大幅上昇局面と化してしまった。総体的には米雇用統計が改善し、米経済の軟着陸が順当な兆しと思われるが、おそらく、次年度の米利下げまでも視野に入っていたことによる反動局面であろう。現実には米住宅関連の悪化を払拭されるような状況ではなく、金利先物市場でも次年度の利下げが織り込まれており、今回の米雇用統計だけで判断を下すのは時期尚早である。
▼今週も焦点が絞りにくい相場である。従来ならば米貿易収支に関心が寄せられるが、巨額な貿易赤字にも反応が限定的な相場が続いており、期待薄な指標であるはずであるが、現状の米ドル買いの流れを重んじれば、原油価格の急落による貿易収支の改善期待もあり、僅かな改善でも米ドル買いに弾みがつきやすい状況にあると言える。 しかしながら、レベル的には米ドルロングの短期決戦で臨むしか良策はないだろう。
特に円キャリートレード志向の強い相場でもあり、どの通貨に対しても軒並み円安が歓迎され、機関投資家も円安を助長する傾向がある。しかし、ユーロ円が150円で足止めを食らっているように、ドル円120円を目前にして、円安のピーク感が生じるため、一旦はポジションの調整と清算段階に入る局面と判断するのが賢明であろう。
▼原油価格の続落が世界マネーの流動性にまで及んでおり、債券市場の利回りの低下現象を促している。米経済のソフトランディングが順調に推移すれば、金利比較の面においても、米国への投資と還流資金が再考される状況である事は否めず、根強い米ドル買いを誘引させる環境であろう。いずれにしても、円金利の始動がなければ、根強い円安志向が残る相場であり、当面はドル円120円、ユーロドル1.250、そしてユーロ円150円のバランス相場を意識しながらポジションの構築も一考であるが、常に急劇な円高リスクを冒す局面ではないだろう。
▼先週のシカゴIMM先物通貨(投機筋)の円ショートも軽く10万枚突破と驚くべきレベルまで達している。基本的には円ショートの流れに乗れる相場ではなくなっており、反動期待の相場となっているため、どうしても投機筋の円ショートに逆らう動きが生じやすく、そして、いずれはやってくる円ショートの手仕舞い局面を想定したポジションで臨むしか対策はないため、自重気味のポジションで徹することを勧める。上記に述べたように、ドル円120円、ユーロ円150円ともなれば、円ショートは慎むことが賢明な相場である。
******今週のペットでも判る簡単チャートSummary********作成年月日 2006年10月08(日) 週末の終値ベースで事前予想実施中
チャート上では米ドルの買われすぎ傾向が目立つが、現状では様子見が支配している。
もう一段の米ドルの上昇があれば、米ドル売りに転じる好機が巡ってくる。
ドル円120円、そして、ユーロドル1.25前後が米ドル売りシグナルのスタートになる。
★US$チャート(ユーロドル/ドル円)No.7米ドルの強弱を参照。
新外為の森HP内)http://kentish.fc2web.com/7doruen+yurodoru.htm
▲ドル円 (ユーロドル⇔ユーロ円)平均乖離幅0.1000 現状乖離幅0.1143→0.1268)
乖離幅試算=ユーロドル1.2600⇔ユーロ円149.95(0.7937−0.6669=0.1268)
先週の強めの売りシグナル118.15から更に強い売り119.00円シグナルに突入している。
過去の週間ごとの乖離幅と売買シグナルは以下の通り。
0.1210(118.30売り)→0.1234(116.60売り)→0.0870(113.80買い)→0.1133(116.50売り)→0.1165(114.50売り)→0.0958(114.00買い)→0.1095(116.15売り)→0.0982(114.45買い様子見)→0.1103(116.30様子見)→0.1153(117.25売り)→0.1138(117.10売り継続)→0.1145(116.96売り継続)→0.1177(117.60売り)→0.1111(116.55弱め売り継続)→0.1143(118.15売り)
▲ユーロドル(ドル円−ユーロ円)平均乖離幅28円 現状乖離幅31.60→30.95円)
久しく続いたユーロドル売りが終焉し、利益確定レベル1.2600の買いシグナルが点灯しており、様子見状態になっている。過去の週間ごとの経緯は下記の通り。
1.1940売り→1.1878買い→1.2045売り→1.1911買い→1.2190売り→1.2030買い→1.2269売り→1.2096買い様子見→1.2627売り→1.2729売り→1.2921売り→1.2778売り→1.2917売り→1.2510買い→1.2810売り→1.2756売り継続→1.2875売り→1.2720売り弱め→1.2824売り→1.2755売り弱め→1.2835売り←1.2672売り弱め→1.2666売り弱め→1.2784売り→1.2675売り
▲ 豪ドル(ドル円−豪ドル円 平均乖離幅28円 現状乖離幅30.00→30.70円)
先週は弱い買いシグナル0.7460であったが、今週もまだ弱めの買いシグナル0.7420が点灯している。先週同様に0.74割れからの買いからスタートが賢明。
過去の週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
0.7380買い→.0.7318買い→0.7432買い継続→0.7517売りclose→0.7536様子見→0.7524様子見→0.7676売り→0.7661売り継続→0.7595売り継続→0.7665売り→0.7537買いclose→0.7503様子見→0.7460弱い買い
▲NZドル(ドル円−NZ円 平均乖離幅38円 現状乖離幅41.00→40.65円)
先週の弱めの買い0.6530からは大きな変動がないが、引き続き買いシグナル.6584が点灯中。過去の週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
0.6082買い→0.6334買い継続→0.6422売りポジション解消→0.6200様子見→0.6335
様子見→0.6179買い→0.6082買い→0.6114買い継続→0.6242買い継続→0.6251買い→0.6337買い→0.6395買い→0.6371買い→0.6550売りclose→0.6375買い→0.6628買い継続→0.6615売りclose様子見→0.6530買い弱め
▲カナダドル(ドル円−カナダ円 平均乖離幅14円 現状乖離幅12.45→13.30円)
先週の買いシグナル1.1178から、ポジション解消の売りシグナル1.1258が点灯し、様子見へ。週間ごとの売買シグナルは下記の通り
1.1057買い→1.1099買い→1.1180買い継続→1.1010買い→1.1063買い→1.1229買い継続→1.1160買い→1.1282買い→1.1376売りclose→1.1318様子見→1.1276様子見→1.1248買い→1.1253買い継続→1.1088買い→1.1048買い→1.1207買い→1.1298売り→1.1195買い→1.1174買い継続1.1178買い
▲ポンド(ドル円x2−£円平均乖基準離幅20円 現状乖離幅15.05→15.35円)
ドル円119.00x2=238.00−ポンド円222.65=15.35円
先々週の強めの売りシグナル1.8996から、先週は通常の売りシグナル1.8726が点灯。利益確定も可能だが、今週も引き続き売りシグナル1.8710が点灯している。
過去の乖離幅の経緯は以下の通り。
乖離幅30円前後から10円まで縮小しており、10円を割ってくると強い売りシグナルが点灯する。最近の乖離幅の経緯は13→16→13→17→21→17→10←13円と乱高下している。乖離幅の売買目安=乖離幅30円→1.74、25円→1.780、20円→1.8250、15円→1.8600、10円→1.9000レベル。
▲スイスフラン(ドル円−スイス円 平均乖離幅23円 現状乖離幅23.70→24.60円)
先週はポジション解消の売りレベル1.2509であったが、今週はポジション解消の売りと同時に一気に売りシグナル1.2606に転じている。過去の週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
1.2261買い→1.1981買い→1.2165買い→1.2250買い→1.2088買い→1.2306買い→1.2234買い→1.2432売り→1.2333買い→1.2394買い→1.2307買い→1.2475買い継続→1.2552売りclose→1.2366買い→1.2509買い弱め
★豪ドル円/NZドル円裁定取引平均基準乖離幅10.00円)現状乖離幅11.00→9.95円)
今週は久しぶりに乖離幅基準に戻り、10円割れの状況である。様子見が続く。
9.30円→10.80→10.75→11.80→13.95→13.05→13.80→14.60→16.00→15.45→13.95→13.00→14.40→15.35→16.00→15.40→14.90→17.15→16.05→15.40→13.90→14.05→13.60→10.55→10.35(ポジション解消)→11.00
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円(255円以下は円高&265円以上は円安の目安)
過去の経緯2月平均258.80 3月平均257.83 4月平均260.42 5月平均255.44
6月平均259.28 7月平均262.43円 8月263.61円 9月266.51円
円安基調が顕著に見られる。先週は267.90の円安基調から今週も119.00+149.95=268.95と過去最高を更新中、円安が270円に達すれば、円買い必至の情勢である。
● 欧州通貨ペア▲ユーロポンド『平均乖離68円 現状乖離幅71.50→72.70円』
様子見が継続中、先週の0.6768の様子見から変化はなく、今週も0.6735で様子見である。
過去の売買シグナル0.6941売り→0.6974売り→0.6939売り→0.6915売り→0.6924売り→0.6922売り→0.6748買い様子見→0.6731様子見→0.6818売り→0.6759売り継続→0.6737買い様子見→0.6795売り→0.6735買いclose→0.6730様子見→0.6768様子見
▲ユーロスイス『平均乖離50円 現状乖離幅55.30→55.55円』
売りシグナルが続いている。先週も売りシグナル1.5855が点灯中していたが、今週も売りシグナル1.5884が点灯中。過去の売買シグナルは以下の通り。
1.5717売り→1.5775売り→1.5811売り←1.5744売り→1.5607買い→1.5702売り→1.5726売り→1.5815売り→1.5818売り継続→1.5808売り継続→1.5905売り→1.5809売り継続→1.5855売り継続
▲ポンドスイス『平均乖離28円 現状乖離32.35→33.85円』
先週の売りシグナル2.3425から、更に強い売りシグナル2.3585が点灯している。
過去の週間ごとの推移は以下の通り。
2.2986売り→2.2763買い→2.2641買い→2.2846売り→2.2670買い→2.2742買い→2.2795売り→2.2694買い→2.2865売り→2.2742買い→2.2651買い→2,2779売り→2.2621買い→2.2683売り→2.2975様子見→2.3340売り→2.3495売り→2.3200買い様子見→2.3388売り様子見→2.3447様子見→2.3264様子見→2.3615売り→2.3490売り継続→2.3425売り継続
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新外為の森 参照★ 本ペットチャートでは3段階分散投資をお勧めしています、常に少なめからの
始動をお願いいたします。最終的な投資・運用の判断はご自身の責任で行って下さい。
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