主要3大通貨のトライアングル相場 見極めどきの難しさ?
先々週は米ドル売りの流れが強調されたが、先週は180度米ドルの買い転じているように、米経済の不透明さがマーケットの動揺を誘引しているマーケットである。今週は日銀短観から始まり、基本的には円高局面に移行しても不思議ではないマーケットである。しかしながら、最近の米景気減速懸念もソフトランディングの一環として、楽観的に捉える見方も浮上しており、米金利の打ち止め効果が良好と見なしている専門家も多い。依然として、米経済の不透明さがはっきりせず、手探り的な米ドル買いと判断するのが賢明であろうが、ドル円が118円台に乗せたことから、120円を伺う状況も考えられるが、米ドルロングを深追いも出来ないのが実際問題であろう。現段階では、ニューヨーク株式市場の上昇がある限りは米経済の好調さを窺わせ、又、債券市場でもマネーの流動性を見直す段階でもあり、一時的な米国への還流資金として米ドルが買われやすい環境にあると見るべきであろう。
▼鍵を握っているのは金利動向よりも、原油価格の続落効果が個人消費意欲を高め、インフレ懸念の相乗効果を期待する背景は無視できない。日米欧経済にどのように波及していくかが、今後の課題でもあるが、現状では米国に有利働いているとしか言えない。そして、世界的にも米経済の失速は望んでいないことから、マーケット全体としても、悲観論よりも楽観論に傾斜していることも、米ドルの評価が下がらない理由の大きなひとつでもある。
▼ECBの利上げも5日の欧州中銀金融政策発表に置いて、0.25%の利上げは確実されているが、年内の再利上げに関しては、未だにユーロ圏各国間では温度差が生じており、現段階では5分5分と見るのが賢明であり、利上げによるユーロ高も限定的と判断するのが賢明であろう。
▼先週のシカゴIMM先物通貨(投機筋)の円ショートも未だに9万弱を維持している以上は警戒を要するレベルである。いずれはやってくる円ショートの手仕舞い局面を想定したポジションで臨むしか良策はないが、ドル円118円台、ユーロ円150円目前ともなれば、円ショートを控えることを優先しなければならない。
▼今週は要人発言ならびに、経済指標と猫の目に変わる展開もイメージし、極力ポジションを抑え気味にして臨むしかなく、事が生じてからの対応に集中することが賢明であり、指標発表前に思惑的なポジション志向を控えることも必要であろう。
******今週のペットでも判る簡単チャートSummary********
作成年月日 2006年10月01日(日) 週末の終値ベースで事前予想実施中
チャート上では米ドルは完全に様子見状態に突入している。チャートパターンで言うならば、典型的な三角持合であり、今後の見極めに時間を要する段階である。米ドルの動きを待ってから始動が賢明である。
★US$チャート(ユーロドル/ドル円)No.7米ドルの強弱を参照。
新外為の森HP内)http://kentish.fc2web.com
▲ドル円 (ユーロドル⇔ユーロ円)平均乖離幅0.1000 現状乖離幅0.1143←0.1111)
乖離幅試算=ユーロドル1.2675⇔ユーロ円149.75(0.7821−0.6678=0.1143)
先週の弱めの売りシグナル116.55から、再び強めの売りシグナルが118.15で点灯中。
過去の週間ごとの乖離幅と売買シグナルは以下の通り。
0.1210(118.30売り)→0.1234(116.60売り)→0.0870(113.80買い)→0.1133(116.50売り)→0.1165(114.50売り)→0.0958(114.00買い)→0.1095(116.15売り)→0.0982(114.45買い様子見)→0.1103(116.30様子見)→0.1064(115.80売り弱め)→0.1153(117.25売り)→0.1138(117.10売り継続)→0.1145(116.96売り継続)→0.1177(117.60売り)→0.1111(116.55弱め売り継続)
▲ユーロドル(ドル円−ユーロ円)平均乖離幅28円 現状乖離幅31.60←32.45円)
先週の通常の売りシグナル1.2784から、今週も引き続き売りではあるが、弱めの売りシグナル1.2675が点灯している。過去の週間ごとの経緯は下記の通り。
1.1940売り→1.1878買い→1.2045売り→1.1911買い→1.2190売り→1.2030買い→1.2269売り→1.2096買い様子見→1.2627売り→1.2729売り→1.2921売り→1.2778売り→1.2917売り→1.2510買い→1.2810売り→1.2756売り継続→1.2875売り→1.2720売り弱め→1.2824売り→1.2755売り弱め→1.2835売り←1.2672売り弱め→1.2666売り弱め→1.2784売り
▲ 豪ドル(ドル円−豪ドル円 平均乖離幅28円 現状乖離幅30.00←29.10円)
様子見が続いている。先週は様子見レベル0.7503であったが、今週も大差なく様子見であるが、弱い買いシグナル0.7460で点灯している。もう一段の乖離幅拡大を待ってからの買いを勧める。0.740割れの買いに妙味あり。
過去の週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
0.7380買い→.0.7318買い→0.7432買い継続→0.7517売りclose→0.7536様子見→0.7524様子見→0.7676売り→0.7661売り継続→0.7595売り継続→0.7665売り→0.7537買いclose→0.7503様子見
▲NZドル(ドル円−NZ円 平均乖離幅38円 現状乖離幅41.00←39.45円)
先週はポジション解消の売りが0.6615で点灯し、様子見状態であったが、今週は弱めの買いシグナル0.6530が点灯している。過去の週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
0.6082買い→0.6334買い継続→0.6422売りポジション解消→0.6200様子見→0.6335
様子見→0.6179買い→0.6082買い→0.6114買い継続→0.6242買い継続→0.6251買い→0.6337買い→0.6395買い→0.6371買い→0.6550売りclose→0.6375買い→0.6628買い継続→0.6615売りclose様子見
▲カナダドル(ドル円−カナダ円 平均乖離幅14円 現状乖離幅12.45←12.25円)
先週の買いシグナル1.1174から動きがなく、今週も引き続き買いシグナル1.1178が点灯している。週間ごとの売買シグナルは下記の通り
1.1057買い→1.1099買い→1.1180買い継続→1.1010買い→1.1063買い→1.1229買い継続→1.1160買い→1.1282買い→1.1376売りclose→1.1318様子見→1.1276様子見→1.1248買い→1.1253買い継続→1.1088買い→1.1048買い→1.1207買い→
1.1298売り→1.1195買い→1.1174買い継続
▲ポンド(ドル円x2−£円平均乖基準離幅20円 現状乖離幅15.05←11.70円)
ドル円118.15x2=236.30−ポンド円221.25=15.05円
先週の強めの売りシグナル1.8996から、今週は通常の売りシグナル1.8726が点灯している。過去の乖離幅の経緯は以下の通り。
乖離幅30円前後から10円まで縮小しており、10円を割ってくると強い売りシグナルが点灯する。最近の乖離幅の経緯は13→16→13→17→21→17→10←13円と乱高下している。乖離幅の売買目安=乖離幅30円→1.74、25円→1.780、20円→1.8250、15円→1.8600、10円→1.9000レベル。
▲スイスフラン(ドル円−スイス円 平均乖離幅23円 現状乖離幅23.70←22.30円)
先週は弱めの買いシグナル1.2366が点灯していたが、早くもポジション解消の売りレベル1.2509に接近している。過去の週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
1.2261買い→1.1981買い→1.2165買い→1.2250買い→1.2088買い→1.2306買い→1.2234買い→1.2432売り→1.2333買い→1.2394買い→1.2307買い→1.2475買い継続→1.2552売りclose→1.2366買い
★豪ドル円/NZドル円裁定取引平均基準乖離幅10.00円)現状乖離幅11.00←10.35円)
最大乖離幅17.15からの調整局面であるが、先週の乖離幅10.35円と規準値レベルまで縮小していたが、今週は弱冠拡大して11円となったが、不充分な乖離であり、様子見が続く。9.30円→10.80→10.75→11.80→13.95→13.05→13.80→14.60→16.00→15.45→13.95→13.00→14.40→15.35→16.00→15.40→14.90→17.15→16.05→15.40→13.90→14.05→13.60→10.55→10.35(ポジション解消)
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円(255円以下は円高&265円以上は円安の目安)
過去の経緯2月平均258.80 3月平均257.83 4月平均260.42 5月平均255.44
6月平均259.28 7月平均262.43円 8月263.61円 9月266.51円
円安基調が顕著に見られる。今週は118.15+149.75=267.90と過去最高を記録しており、円安が顕著である。円売りには要注意。
● 欧州通貨ペア
▲ユーロポンド『平均乖離68円 現状乖離幅71.50←72.40円』
先週は0.6730で様子見であったが、今週も様子見ではあるが、pポジション解消の買いシグナルが0.6735で点灯していたが、今週も引き続き、0.6768で様子見。
過去の売買シグナル0.6941売り→0.6974売り→0.6939売り→0.6915売り→0.6924売り→0.6922売り→0.6748買い様子見→0.6731様子見→0.6818売り→0.6759売り継続→0.6737買い様子見→0.6795売り→0.6735買いclose→0.6730様子見
▲ユーロスイス『平均乖離50円 現状乖離幅55.30←54.75円』
先週1.5809の売りシグナルから、今週も売りシグナル1.5855が点灯中。過去の売買シグナルは以下の通り。
1.5717売り→1.5775売り→1.5811売り←1.5744売り→1.5607買い→1.5702売り→1.5726売り→1.5751売り継続→1.5815売り→1.5818売り継続→1.5808売り継続→1.5796売り←1.5808売り継続→1.5905売り→1.5809売り継続
▲ポンドスイス『平均乖離28円 現状乖離32.35←32.90円』
先週の売りシグナル2.3490から、引き続き売りシグナル2.3425が点灯中。
過去の週間ごとの推移は以下の通り。
2.2986売り→2.2763買い→2.2641買い→2.2846売り→2.2670買い→2.2742買い→2.2795売り→2.2694買い→2.2865売り→2.2742買い→2.2651買い→2,2779売り→2.2621買い→2.2683売り→2.2975様子見→2.3340売り→2.3495売り→2.3200買い様子見→2.3388売り様子見→2.3447様子見→2.3264様子見→2.3615売り→2.3490売り継続
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新外為の森 参照http://kentish.fc2web.com★本ペットチャートでは3段階分散投資をお勧めしています、常に少なめからの始動をお願いいたします。最終的な投資・運用の判断はご自身の責任で行って下さい。
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