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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドル過小評価に警笛!押し目買い好機迫る?

今週のペットでも判る簡単チャート
(事前予測実施中)
作成年月日2009年6月28日(日)

直近のドル円相場は狭いレンジ幅で膠着度を増しているが、本チャート上では全般的にドル買いゾーンに突入している。現状ではドル円の下値は限定的であり、95円割れからの押し目買いと同時に97円台では上値の重さが生じている。
一方、ユーロドルは1.40台から売りゾーンにあり、少なめからのナンピン売りに妙味が生じている。下値は先週と変わらず、1.37~1.38程度まで下落余地を残している。週足チャートにおいてもドル買いゾーンにあるだけに1.3750〜1.4100のボックス圏相場を暗示している。
●オセアニア通貨裁定取引は、15~16円の狭い乖離幅で推移しているが、日足及び週足チャート共に乖離幅14円台半ばでは豪ドル買い/NZドル売り、そして17円台では逆の豪ドル売り/NZドル買いをイメージした戦略性が求められる。
●欧州3大通貨は、相対的に対ドルでは軒並み強含んでいるが、スイスフラン高が矯正局面を迎えており、一時ほどのアンバランスが解消しつつある。
ユーロポンド、ユーロスイス、そしてポンドスイス共に強い売買シグナルが発生しておらず、均衡状態を維持しており、次の展開待ちの様相を見せている。
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ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)平均乖離幅0.000 現状乖離幅
(A)1÷1.4065=0.7110(B)100÷133.90=0.74(A−B=−0.0358)−0.0280→−0.0358
先々週の様子見98.40円から下げ足を速めており、先週の弱めの買いシグナル96.25に続き、今週も弱めの買いシグナル95.20円が点灯している。週足チャートでは通常の買いシグナルゾーンに達しており、95円割れからナンピン買いに妙味が増している。(売りターゲット96.00〜96.50円)

ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅33円 現状乖離幅 38.00→38.70円
先週の売りシグナル1.3948から再び上昇に転じており、今週は強めの売りシグナル1.4065が点灯している。週足チャートにおいては通常の売りシグナルが点灯しており、引き続き1.3800〜1.4100のレンジ相場を形成している。
(買いターゲット1.3500〜1.3650)

豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅25円 現状乖離幅 18.65→18.35円
先々週の強めの売りシグナル0.8125から上値の重さが生じており、先週の強めの売りシグナル0.8062に引き続き、今週も強めの売りシグナル0.8036が点灯している。
(買いターゲット0.7500〜0.7700)

NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅40円 現状乖離幅 34.25→33.70円
3週続けて強い売りシグナルが点灯している。先週の強い売りシグナル0.6442から変化はなく、今週も強い売りシグナル0.6460ガ点灯している。
(買いターゲット0.5900〜0.6100)

カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅15円 現状乖離幅 11.45→7.15円
先々週の強い買いシグナル1.1195から上げ足を速めており、先週の買いシグナル1.1350に続き、今週も通常の買いシグナル1.1532が点灯している。
(売りターゲット1.1800〜1.1900)

ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅60円 現状乖離幅 62.55→62.15円
様子見レベル1.6000前後から上昇に転じている。先週の売りシグナル1.6499から、今週も引き続き通常の売りシグナル1.6528が点灯している。週足チャートにおいては弱めの売りシグナルが点灯しており、1.66台以上からのショートに妙味が生じている。
(買いターゲット1.6000〜1.6200)


ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 7.20→7.15円
スイスフラン売り介入が継続されているが、依然として1.08前後で右往左往している。先週の強い買いシグナル1.0809に続いて、今週も強い買いシグナル1.0812が点灯している。(売りターゲット1.1300〜1.1500)

オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 15.60→15.60円
先々週の乖離幅16.75円から、先週はポジション解消レベル15.60まで乖離幅が縮小しており、今週は引き続き様子見15.35円が点灯している。週足チャートにおいては、先々週のAUD/NZD1.2650売りから、先週は1.2516売り、そして今週は1.2496の売りシグナルが点灯している。
過去の週間ごとの主な経緯は以下の通り。
21.20→23.05→21.70→17.15→15.45→11.65→4.95→7.95→8.50→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→13.15→12.25→12.15→12.90→13.75→15.40→14.55→15.85→16.25→15.55→15.40→15.40→16.50円→16.75→15.60→15.35円

単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*220円以下は円高⇔235円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均211円、3月平均224.50円と円高局面を継続。4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、6月第1週は236.60円、2週は236.25円、先週は230.50円、今週は133.90+95.20=229.10円と円高に転じている。

★欧州3大通貨
ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離23円 現状乖離幅 24.55→23.45円
0.87台からの売りシグナルは終了しており、先週のポジション解消買い0.8455から、今週は再び弱い売りシグナル0.8510が点灯している。
(買いターゲット0.8400〜0.8450))

ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離45円 現状乖離幅 45.20→45.85円
先週の買いシグナル1.5076から、今週はポジション解消売り1.5207が点灯しており、再び様子見に突入している。
(様子見)

ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離68円  現状乖離幅 65.05→69.30円
1.70台前半から点灯していた強い買いシグナルが、先週半ばに1.800台でポジション解消の運びとなったが、先週の弱い買いシグナル1.7833から変更はなく、今週も弱い買いシグナル1.7871が点灯している。
(売りターゲット1.8150〜1.8250)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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