円高・米ドル高に続き、次は桜満開とユーロドル高
桜がそろそろ気になる季節です。2,3日前から近所の桜並木にも、枝きりがはじまっていますが、中には老齢の桜の木もあり、家の前にあった直径150センチはある木が切り株状態になって撤去されてしまいました。業者に言わせると、腐食が進んでおり、危険を未然に防ぐためにはい、切り倒すしか方法がないようです。切り株を見る限りは生き生きしている状態で、素人目には、何故と言う気持ちになりますが、為替で言えば、損切りをしなければならない状態なのかもしれませんね。
●先週は日銀の量的緩和解除の話題に集中したため、一部関係者では円高懸念も 問われたが、解除はされたものの、終ってみれば、30兆円以上の量的緩和の意味自体が問われていることもあるが、余りにも遅すぎた解除でもあり、政策転換のイメージが市場には浸透しづらい結果である。さらに、日本政府の圧力の中で、今回の決断が日銀の独自性を発揮された感はあるが、バブル崩壊後の不良債権処理もほぼ終了し、金融機関救済の使命が終了したため、異常な金融政策から、正常な金融政策の第一歩を踏み出したに過ぎない。5年にも渡るゼロ金利政策解除が実現の運びとなり、今後は日銀主導の金融政策が可能になったが、日銀福井総裁の笑顔と喜びが象徴していると言える。小泉首相が退陣するまでは消費税の引き上げもないが、利上げも実施されないと見るのが順当な見解であろう。
▲ いずれにしても、日本の利上げ時期が不透明であることが、投資家及び海外勢の失望感も円安方向を導き出しているマーケットであり、再び日米金利差に関心が注がれることは否めず、ドル円の底堅さを再認識しなければならない。
▲ 日本の経済情勢も順調であるが、先週は118.50近辺のストップロスを飛び越え、予想外とも言える円安レベルに到達しているため、120円への円安懸念も浮上しているが、振り返れば先週の115円の円高懸念から、今週は120円の円安懸念と一週間ごとに様変わりする相場であり、市場参加者の思考錯誤と難易度がますます高まる相場と言える。そして、当面のゼロ金利政策に変更がないと察すれば、円キャリートレードが再燃することも充分に考えられ、個人投資家のクロス円通貨への投資意欲も高まりを見せており、円高懸念は一時停止の情勢と見るべきであろう。 今月28日のFOMCでの利上げが織り込み済みでもあり、5月の利上げを確実視するためにも、今週の米経済指標に関心も高まるが、日替わりメニューのような米経済指標でもあり、一喜一憂することなく、冷静に対処し、117~120円のレンジ相場と見なす方が賢明である。 しかしながら、市場心理としては高値警戒感を持った120円への攻防には臆病でもあり、心理的には120円からの急落も想定すべきであろう。日米の景況感から判断しても、米ドルの独歩高には限度を感じる相場でもあり、ユーロドルの1.18台から1.200までの執拗なレンジ相場が継続されるが、ユーロドル相場には左右されないのがドル円相場の現状とも言えるが、ユーロドル1.1900とドル円119円、仮にドル円120円とユーロドル1.2000でも違和感がない相場でもある。そろそろ桜とユーロドルの冬眠も終わり、ユーロドル高の出番も近い相場の予感も。
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*******今週のペットでも判る簡単チャートSummary********
作成年月日 2006年3月12日(日)
先週の本チャートでは米ドルの下落基調のため米ドル買いを基本に推奨したが、早くも今週は一気に立場が逆転しており、米ドルの買われすぎの状況に転じている。利益確定には最高のタイミングでもあり、米ドル売りの出番と判断する。
▲ドル円 【ユーロドル⇔ユーロ円】
先週119円台までの上昇と米ドルの底堅さを物語っているが、歪み矯正段階でもあり、119.50を上値の限度として売りを推奨する。
▲ユーロドル(ドル円−ユーロ円)平均乖離幅25円 現状乖離幅22.00→22.75円
最近の傾向では1.1940の売り→1.1878で買いシグナル、そして先週は1.2045で売りシグナルが点灯したが、今週は1.1911レベルまでの戻りで、ポジション解消の買いを勧める。現時点では様子見に転じており、一時休止であり、次の展開を待ちたい。
▲豪ドル(ドル円−豪ドル円 平均乖離幅28円 現状乖離幅29.65→31.90円
先週は売りシグナルが0.7452レベルで点灯し、ポジション解消の様子見であったが、乖離幅の拡大が生じており、今週は0.7319で買いシグナルが点灯中。
★NZドル(ドル円−NZ円 平均乖離幅33円 現状乖離幅38.95→42.70円)
NZドル急落が続いており、一度は損切り状態に至っている。再度NZドルの買いを勧めるが少な目からの再スタートを考慮中。一息入れてからの買いを推奨する。今週も0.6411の買いシグナルが点灯している。
★カナダドル(ドル円−カナダ円 平均乖離幅18円 現状乖離幅15.10→16.40円)
先々週は買いシグナル1.1484、先週は再度強い買いシグナル1.1345であったが、一気にポジション解消売りに突入、1.1598の売りで一度は清算段階であるが、基本はまだ様子見ではあるが、売りの圏内の1.16台前半に差し掛かるまで待機したい。
★ポンド(ドル円x2−£円平均乖基準離幅25円 現状乖離幅28.50→32.45円)
先週は売りレベル1.7551に達し、ポジション解消の運びになったが、今週は再度買いレベルに到達しており、1.7273の買いシグナル点灯中。
★スイスフラン(ドル円−スイス円 平均乖離幅23円 現状乖離幅26.65→29.00円)
先々週は第2ステップへ突入売り1.3166から先週の1.2965レベルの買いでポジション解消であったが、再度売りシグナルが1.3171で点灯中。
★豪ドル円/NZドル円裁定取引(平均基準乖離幅6.50円→7.00に変更)
現状乖離幅9.30→10.80円)
先週は乖離幅が9円台に拡大したことにより、チャンス到来と判断したが、更に10円台までに拡大中。損切りも最終段階に来ており、検討されたいが、11円までの乖離を境に損切りも検討中。資金的な余裕あれば、再度豪ドル円売り・NZ円買いを継続。
過去の経緯(1週間ごと)
4.25円→5.75円→6.45円→7.20→6.40→7.90→8.05→7.30→7.00→8.35→9.00円
★単純加算方式 ユーロ円+ドル円(255円以下は円高&260円以上は円安の目安)
直近の経過253.05円→255.25円→259.10→261.90→258.15→258.95→255.65
先週140.30+116.40=256.70円、今週は119.00+141.75=260.75と円安圏内に突入している。
●欧州通貨ペア(過去の経緯1週間毎)
ユーロポンド=0.6853売り→0.6804買い→先週0.6862売り→今週0.6898売り継続
ユーロスイス= 1.5638売り→1.5639売り継続→先週1.5621様子見→今週1.5689売り
ポンドスイス=2.2817様子見→2.2986売り→先週2.2763買い様子見→今週2.2750様子見継続
*新外為の森 チャート参照★ 本ペットチャートでは3段階分散投資をお勧めしています、常に少なめからの
始動をお願いいたします。最終的な投資・運用の判断はご自身の責任で行って下さい。
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●先週は日銀の量的緩和解除の話題に集中したため、一部関係者では円高懸念も 問われたが、解除はされたものの、終ってみれば、30兆円以上の量的緩和の意味自体が問われていることもあるが、余りにも遅すぎた解除でもあり、政策転換のイメージが市場には浸透しづらい結果である。さらに、日本政府の圧力の中で、今回の決断が日銀の独自性を発揮された感はあるが、バブル崩壊後の不良債権処理もほぼ終了し、金融機関救済の使命が終了したため、異常な金融政策から、正常な金融政策の第一歩を踏み出したに過ぎない。5年にも渡るゼロ金利政策解除が実現の運びとなり、今後は日銀主導の金融政策が可能になったが、日銀福井総裁の笑顔と喜びが象徴していると言える。小泉首相が退陣するまでは消費税の引き上げもないが、利上げも実施されないと見るのが順当な見解であろう。
▲ いずれにしても、日本の利上げ時期が不透明であることが、投資家及び海外勢の失望感も円安方向を導き出しているマーケットであり、再び日米金利差に関心が注がれることは否めず、ドル円の底堅さを再認識しなければならない。
▲ 日本の経済情勢も順調であるが、先週は118.50近辺のストップロスを飛び越え、予想外とも言える円安レベルに到達しているため、120円への円安懸念も浮上しているが、振り返れば先週の115円の円高懸念から、今週は120円の円安懸念と一週間ごとに様変わりする相場であり、市場参加者の思考錯誤と難易度がますます高まる相場と言える。そして、当面のゼロ金利政策に変更がないと察すれば、円キャリートレードが再燃することも充分に考えられ、個人投資家のクロス円通貨への投資意欲も高まりを見せており、円高懸念は一時停止の情勢と見るべきであろう。 今月28日のFOMCでの利上げが織り込み済みでもあり、5月の利上げを確実視するためにも、今週の米経済指標に関心も高まるが、日替わりメニューのような米経済指標でもあり、一喜一憂することなく、冷静に対処し、117~120円のレンジ相場と見なす方が賢明である。 しかしながら、市場心理としては高値警戒感を持った120円への攻防には臆病でもあり、心理的には120円からの急落も想定すべきであろう。日米の景況感から判断しても、米ドルの独歩高には限度を感じる相場でもあり、ユーロドルの1.18台から1.200までの執拗なレンジ相場が継続されるが、ユーロドル相場には左右されないのがドル円相場の現状とも言えるが、ユーロドル1.1900とドル円119円、仮にドル円120円とユーロドル1.2000でも違和感がない相場でもある。そろそろ桜とユーロドルの冬眠も終わり、ユーロドル高の出番も近い相場の予感も。
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*******今週のペットでも判る簡単チャートSummary********
作成年月日 2006年3月12日(日)
先週の本チャートでは米ドルの下落基調のため米ドル買いを基本に推奨したが、早くも今週は一気に立場が逆転しており、米ドルの買われすぎの状況に転じている。利益確定には最高のタイミングでもあり、米ドル売りの出番と判断する。
▲ドル円 【ユーロドル⇔ユーロ円】
先週119円台までの上昇と米ドルの底堅さを物語っているが、歪み矯正段階でもあり、119.50を上値の限度として売りを推奨する。
▲ユーロドル(ドル円−ユーロ円)平均乖離幅25円 現状乖離幅22.00→22.75円
最近の傾向では1.1940の売り→1.1878で買いシグナル、そして先週は1.2045で売りシグナルが点灯したが、今週は1.1911レベルまでの戻りで、ポジション解消の買いを勧める。現時点では様子見に転じており、一時休止であり、次の展開を待ちたい。
▲豪ドル(ドル円−豪ドル円 平均乖離幅28円 現状乖離幅29.65→31.90円
先週は売りシグナルが0.7452レベルで点灯し、ポジション解消の様子見であったが、乖離幅の拡大が生じており、今週は0.7319で買いシグナルが点灯中。
★NZドル(ドル円−NZ円 平均乖離幅33円 現状乖離幅38.95→42.70円)
NZドル急落が続いており、一度は損切り状態に至っている。再度NZドルの買いを勧めるが少な目からの再スタートを考慮中。一息入れてからの買いを推奨する。今週も0.6411の買いシグナルが点灯している。
★カナダドル(ドル円−カナダ円 平均乖離幅18円 現状乖離幅15.10→16.40円)
先々週は買いシグナル1.1484、先週は再度強い買いシグナル1.1345であったが、一気にポジション解消売りに突入、1.1598の売りで一度は清算段階であるが、基本はまだ様子見ではあるが、売りの圏内の1.16台前半に差し掛かるまで待機したい。
★ポンド(ドル円x2−£円平均乖基準離幅25円 現状乖離幅28.50→32.45円)
先週は売りレベル1.7551に達し、ポジション解消の運びになったが、今週は再度買いレベルに到達しており、1.7273の買いシグナル点灯中。
★スイスフラン(ドル円−スイス円 平均乖離幅23円 現状乖離幅26.65→29.00円)
先々週は第2ステップへ突入売り1.3166から先週の1.2965レベルの買いでポジション解消であったが、再度売りシグナルが1.3171で点灯中。
★豪ドル円/NZドル円裁定取引(平均基準乖離幅6.50円→7.00に変更)
現状乖離幅9.30→10.80円)
先週は乖離幅が9円台に拡大したことにより、チャンス到来と判断したが、更に10円台までに拡大中。損切りも最終段階に来ており、検討されたいが、11円までの乖離を境に損切りも検討中。資金的な余裕あれば、再度豪ドル円売り・NZ円買いを継続。
過去の経緯(1週間ごと)
4.25円→5.75円→6.45円→7.20→6.40→7.90→8.05→7.30→7.00→8.35→9.00円
★単純加算方式 ユーロ円+ドル円(255円以下は円高&260円以上は円安の目安)
直近の経過253.05円→255.25円→259.10→261.90→258.15→258.95→255.65
先週140.30+116.40=256.70円、今週は119.00+141.75=260.75と円安圏内に突入している。
●欧州通貨ペア(過去の経緯1週間毎)
ユーロポンド=0.6853売り→0.6804買い→先週0.6862売り→今週0.6898売り継続
ユーロスイス= 1.5638売り→1.5639売り継続→先週1.5621様子見→今週1.5689売り
ポンドスイス=2.2817様子見→2.2986売り→先週2.2763買い様子見→今週2.2750様子見継続
*新外為の森 チャート参照★ 本ペットチャートでは3段階分散投資をお勧めしています、常に少なめからの
始動をお願いいたします。最終的な投資・運用の判断はご自身の責任で行って下さい。
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