ギリシャ再選挙待ちで視界不良!待機策で逆張りに特化?
先にスペインの銀行の資金増強に向け最大1000億ユーロの支援を行うことで合意されたものの、格付け会社フィッチがバンキアなどスペインの銀行18行の格付けを引き下げたことにより、デフォルト(債務不履行)懸念が増幅する中、スペイン国債が劣後化するとの懸念から、ユーロ債券市場では、スペイン国債利回りが上昇、一時スペイン10年債利回りは6.857%と過去最高を更新したことが嫌気され、ユーロ売りが加速、一時1.24台半ば割れの展開を強いられたが、その後、17日に行われるギリシャの再選挙の成り行きを見守りたいとの動きや値ごろ感の買いも手伝い下げ幅を解消しており、再度1.25前後での攻防と化している。
一方、ドル円相場は市場の関心がユーロ一色と言える段階であり、ドル円相場自体は蚊帳の外状態にある。引き続きリスク回避の円買いと介入警戒の円売りに挟まれ、79円台半ば前後で更に膠着度を強めざるを得ないが、同時に、米国でも雇用回復ペースが衰えつつある中、一連の経済指標も芳しくなく、市場にはドル売りとユーロ売りが混在していることもドル円相場のこう着感を強めている。
いずれにしても、ギリシャやフランスの選挙を控える中、ユーロ情勢に振り回される展開が予想される以上、当面、相場が動意づいてからの始動、または、直近のレンジ幅で対応することが得策であろう。