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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

4月にはドル円113.50、ユーロドル1.2100と先走り予測?

昨日は定期健康診断で半日病院にお世話になっていました。血液検査ではじめて悪玉コレステロールに注意とご指摘を受けてしまった。運動を適度にすれば正常値に戻りますと言われ、早速運動不足解消をするためには、万歩計が必要と思ったが、見当たらず、インターネットオークションで検索すると、健康器具だらけで、万歩計よりも他の商品ばかりに目が移る。突然奥さんと娘から『ロデオボーイ』が良いとアドバイスされる。乗馬の器具のようなものだが、かなり効果があるというのだが、自分達が欲しいのは見え見えだけに考慮中。とりあえず、本日は万歩計を探しに行ってきます。ロデオボーイの効能を知っている方がいらしたら、ご一報お待ちしています。
悪玉コレステロールといえば米国の双子の赤字なのでしょうが、ロデオの本場だけに、解消法も熟知しているでしょうが、善玉コレステロール『人民元の切り上げ』が見つからないと為替相場も115円台で小休止となるのでしょうかね。

昨晩の一連の米経済指標が予測に反して弱含み、一部では5月以降の米金利動向にも打ち止め感が再度浮上、更にスノー米財務長官の人民元に対する切り上げ圧力も重なり、米ドル上値が重みを増している状況である。ドル円も今朝早くから115円台半ば割れを見た以上は、116円前後からの実需の売りと米ドルロングの調整も進んでいる模様であり、下値115円トライが視野に入ったと言える。ユーロドルの上値が重い状態がつづいたが、昨日からの盛り返しで、再び米ドル売りにも安心感があると同時に、米ドルロング派の動揺も隠せない相場と判断する。しかしながら、まだまだ一過性の売りと見るべきでも在り、現状レベルから米ドル売りが加速するには、現実的な量的緩和解除と金利の方向性が必要でもあり、米国内での金利打ち止め論は時期尚早と考えた方が賢明で在り、115円台半ば割れでは一旦は清算することも必要である。おそらくテクニカル分析で言えば、114円台半ばまでの罫線が描かれていると思われるが、そのためにはユーロドル上昇も不可欠であり、まだ道のりは険しいと判断する。

●少しばかり余談になるが、筆者考案の通貨ペアのチャートではドル円113.50とユーロドル1.2100に向けてのプロセスであり、時期的にも4月以降を予定しているが、仮に達成しても、一時的な分岐点でもあり、それ以後の米ドルの下落と上昇の確率は5分5分であり、その時点からの米ドル動向を見ない限りは予測不可能と考えています。相対的にも米ドルの下落基調が続くと判断していますが、過度な円高もなければ円安もないというのが実体かもしれません。以上は余談として、軽く受け止めてください。
いずれにしても、米ドルの上値が重い状態が続くと判断して、米ドルショートが本線ではあるが、ドル円115円前後からの反動も想定しながらの、戦略が必要であり、短期的には116円の売りと115円台前半の買いイメージであればリスクは限定的な相場であろう。 むしろユーロドルの上昇が単なる米ドル売り調整なのか、明日のECB中銀政策金利の利上げを考慮した一時的なユーロドルの買いであるのか、判断に苦しむところでもあるが、直近の上値の重さから判断しても、ユーロドル1.1950台ではショートにすることが正解であろう。足元が明るいデフレ経済日本、不透明なインフレ経済アメリカ、そして、アンバランスなユーロ経済と見極めが難しい状況がつづくが、当面は少な目のポジションで臨機応変に売買するしか良策はない。

プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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