ドル円自律反発の域を出ず!81円台半ば前後で戻り売り一考?
NYダウは13,000ドル台を回復、国際通貨基金(IMF)による世界成長見通しの上方修正や好調だったスペイン短期証券入札などを受けて、1カ月ぶりの大幅高となり、相対的にリスク選好ムードを背景に円安基調を強めている。
一応、スペイン債入札が予定目標額に達したことで、スペイン10年債利回りも低下傾向を示しているが、短期と長期の相関性に関しては、リスク許容度の相違から不透明感が根強く、明日のスペイン10年債入札の結果を見るまでは、依然として、予断を許せない相場環境にあり、基本的にはユーロの戻り売りに特化した方がリスクは軽減されるだろう。
一方、ドル円は81円台へとじり高の展開になっており、底堅い側面を見せている。本日の日経平均株価がNYダウの流れを引き継ぎ格好で株高・円安の構図が描かれるだけに、相対的に、ドル円並びにクロス円の下値懸念が後退している。ただし、ドル円相場は自律反発の域を脱しておらず、81円台半ば前後ではポジション解消や実需売りが散見されており、もう一段の上昇局面では一旦ポジションを清算することが得策であろう。