3連休明けで様子見志向強まる!直近のレンジ幅で対応可?
先週末の米雇用統計を受けて、米経済の回復期待が削がれる中、市場は追加緩和策への期待を高めていることが米ドルの重石になっている。また、早朝にバーナンキFRB議長の発言が予定され、市場の関心が高まっているが、先にバーナンキ議長は米経済について、金融危機の影響から全面的に回復したと言える状況には、依然として、程遠いとの認識を示し、監督当局は銀行システムを強化する新たな方法を見つける取り組みを継続すべきと指摘しているなど、主だった進展は見られなかったが、6日の雇用情勢の悪化を受けて、本日、改めて経済情勢や金融政策の見通しに言及するかが焦点になっている。
一方、日銀の金融決定会合では、相変わらず政策金利は現状維持との見方が大勢を占める中、その後の白川日銀総裁の記者会見に委ねられるが、株価の低迷などが絡み、量的緩和策を継続せざるを得ない状況にあり、相対的には、FRB議長並びに日銀総裁の発言では相場を動意付けるだけの材料にはなりにくいだろう。
他方、市場は3連休明けでもあり、ポジション調整主体の展開が予想される中、ドル円はリスク回避的な円買い志向は一服しており、底堅い展開になっているが、クロス円全般も
損失確定売りが一巡していることも、円売り志向を強めているが、いずれの通貨も直近のレンジ幅で見極めるしか妙味はないだろう。