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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

さすが!リーマンブラザース、漁夫の利はいずこへ?

減量作戦開始!

減量作戦開始!

噂の域を脱しないグリーンスパ前FRB議長の話ではあるが、さすがにリーマンブラザースとの声も。夕食会のコメントが漏えいされても米ドル上昇に繋がれば、誰かが『漁夫の利を』と勘ぐりたくなりますね。まあ、来週からのバーナンキ新FRB議長に目を向けた方がフェアかもしれません。聞いてはいけないものを聞いた気もしますが。
話は変わりますが、見ても聞いてもいけないものは世の中に数え切れないほどあるが、自分の姿を見たり、声を聞く勇気は大変なものを感じます。
管理人さんからも紹介がありましたが、このたびセミナーのDVD『通貨ペアの乖離幅で儲ける』と題して発売されたのですが、見てはいけないものを見てしまった心境です。まずは、このブログをお借りして、一念発起で減量しなければと痛感した次第です。本来は不言実行なのですが、あえて有言実行で減量作戦を宣言したいと思います。
本当は昨日から実行しようと思ったのですが、生憎、晩飯時でもあり、好物のチーズ入り春巻きが食卓に並べてあり、今日に延長した次第です。先が思いやられる? 酒を飲んでも減量可能な方法があれば教えてください!

●本日の日銀金融政策決定会合による量的緩和解除への期待も膨らんでいるが、未だに3月に向けての段階的な内容になるものと思われ、大幅な円高材料にはならないと見るべきであり、期待を抱かせても118円割れがあるかどうかと判断する。 昨日は米ドルの買戻しが、前FRB議長グリースパン氏の発言内容『一段の金利上昇』により、米ドルが買い戻された恰好ではあるが、実際には前FRB議長のコメントが一人歩きしている感もある。噂は必ず否定されると見るのが賢明かもしれない。現実には米財政赤字の一端でもある米長期金利の上昇が見込めない以上は、おのずから短期金利の上昇も制限されると判断すべきであるが、3月末の利上げ観測が織り込まれ、恒久的な逆イールドが形成されれば、短期資金へのシフトが顕著になることは否定できない。

●米国債入札も好調とは言いながらも、反面、既存の米国債売却も進んでいる状態から、今後の入札不調説も流れはじめている。相対的には米ドル離れにも波及する見方もあり、FRBとしても、舵取りが難航することが必至だけに、前グリーンスパン議長の発言が的を射ているかは疑問の余地が残るところである。であるならば、来週にも予定されているバーナンキ新FRB議長の発言に注視した方が賢明であり、米ドルの思惑的な買いが進めば、逆に米ドル売りのチャンス到来と見ることも可能な相場である。出来るならば、明日の米貿易収支の発表までにはドル円119円前後米ドルショートが望ましいが、米貿易収支の大幅改善はないと判断して、118円台後半の売りでもリスク限定と判断する。
ユーロドルも再び押し戻されてはいるが、依然として、値ごろ感からか1.2000前後意識する展開があり、1.19台半ばの買いニーズは旺盛と判断して、1.19台前半の買いを推奨する。おそらく心理的にも微妙な思惑が交錯する相場でもあり、レンジ幅を拡大して、慌て騒がず臨みたい相場とも言える。ドル円118.00~118.80円、そしてユーロドル1.1920~1.2000のレンジ相場で臨むことを勧める

プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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