良いお年をお迎えください!
明日が為替相場の直物取引で実質的な最終受渡日にあたるため、米ドル不足観測を背景にしたドル買い観測も散見されてはいるが、反面、昨日米財務省が公表した半期に一度の為替報告では、「日本が今年実施した単独介入を支持しない」と表明したことで上値の重さが意識されており、ドル円は終始77円台後半でもみ合い相場と化している。一方、ユーロドルは、欧州債務問題を背景に欧州信用不安が顕在化すると共に、ユーロショートの異常な積み上がりがある以上、1.30割れからのユーロ売りを強行できない側面がある。それ故に、市場参加者はユーロの反発時期を注視せざるを得ない状況にあるため、原則的にはユーロの戻り売りを軸とした戦略性を取らざるを得ないとも解釈できる。
他方、統計的には、本邦の正月休みである年明けの2日には、過去においても、ポジションの調整を踏まえて、投機筋の仕掛けが起きる可能性が多々あるだけ、基本的にはポジションを縮小して、波乱含みの相場に備えることが賢明であろう。
それでは、良いお年をお迎えください。