豪ドル円/ドル円マッチレース?&ユーロ戻り売り好機到来?
昨日はスペイン債入札が順調に実施される中、IFO景況感指数の改善数値などを好感し、ユーロの過剰ショートポジションが見直され、ユーロドルは反発気味に1.31前後のストップを巻き込んだ恰好で買い戻されている。とは言え、同レベルではポジション解消売りや新規売りが加わるなど、市場の思惑通りに戻り売り圧力に屈する可能性も否定できない。
一方、現時点では、市場全体がクリスマス休暇を控えて薄商いの相場環境にあるだけに、ユーロドル1.3000前後からの攻防を脱した感はあるが、米国債利回りが再上昇しており、相対的にポジション調整志向の強まりを表している。それ故に、ある程度の振幅シナリオは想定しなければならないだろう。また、ユーロドルの買い戻しと共に、金並びに原油価格などの商品相場が上昇過程にあるが、年度末に向けてのポジションの手仕舞い、リスク回避姿勢、そして、ドルの供給不足に目処が立たない限り、ドルへのキャッシュ化を考慮すれば、戻りの上値は限定的と判断した方が無難であろう。他方、昨日の米11月住宅着工件数は昨年4月以来、建設許可件数も昨年3月以来の高水準まで回復しており、本日の発表される米11月中古販売件数も改善が予想されるだけに、NYダウの再上昇と共に、リスク回避姿勢が和らぎ、対主要通貨でドル売りが加速する局面も視野に入れなければならないだろう。