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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

イメージ作りには心の健康診断が!

期待はずれの昨日ではありましたが、それでも動くのが為替相場の良いところ? 相場を読みきるにはイメージを先行させた方が結果は良いのですが、体調不良の方は高見の見物がよろしいですね。某友人もインフルエンザにかかりながら、高熱をおしても、『売りだ!買いだ!』と唱えていますが、熱に浮かされた呪文にしか聞えてきませんね。米ドル高信者が唱えるような状況では勝ち目はないのですが、いくら忠告しても他人の意見に耳を貸さないのも現実ですね。為替にもバランス感覚がなくなると、単なるギャンブルになってしまうのですが、悪いことに、走り出したら止まらないのが自称為替のディトレーダーの宿命なのでしょうが、ほどほどに楽しむことが出来なければ、心の健康診断も兼ねて休養ですね。美味しいものを食べてゆっくり土日を過ごしましょう。
▲昨日のイベントも終わってみれば、BOE、ECBの政策金利そして米貿易収支も事前予測通りの結果になり、米貿易収支発表後は徐々に思惑的な売買の修復過程に入っていると言える。ECBの利上げ動向も元々は慎重な姿勢な状況であっただけに、昨日のトリシェECB中銀総裁の発言も特に驚くべき状態ではないが、ユーロドル1.21台の上値の重さを露呈した感がある。しかしながら、1.2000割れが生じないように、このレベルであれば利益確定と値ごろ感からの買いニーズが継続される公算が高く、当面のレンジ幅は再び1.1950から1.2150に復活したとも言える。
★ドル円も同様に113円台の実需の買いも旺盛であることから、段階的な円高は望めるが、一気に113円を割れを目指す展開でもなく、113~115円のレンジでもみ合い相場になる公算が高い相場である。
●昨日も述べたが、米ドルショートが基本線ではあるが、適度な利益確定の繰り返しが要求されるだけに、事前に売買イメージを持つことが重要である。例えば、1円以上の円高に突入した際にはポジションの縮小も考慮しながら買い戻し作業に入ることが賢明であろうし、2円前後の円高が進めば一時的にも米ドルロングに移行することに妙味が生じる相場である。今晩は小粒な米経済指標も控えているが、相場に対する影響もなく、来週月曜日のNY市場が休みでもあり、昨日からの調整局面に終始する確率は高いが、相変わらずドル円の115円の重さを味わう相場でもあり、114円台後半の売りを推奨する。むしろ、再度114円を割れるような展開になることに注意を払うべきであり、相場の心理としても再三の113円台ともなれば米ドル売りが加速する可能性も考えなければならない。現状では114円台の後半の売りにターゲットを絞って臨みたい相場である。
ユーロドルは週末でもあり、方向感のない模様眺めの相場と判断するが、材料が乏しく、値ごろ感の売買が先行しやすく、1.200割れの買いと1.21台の売りにターゲットを絞るしか妙味がない相場であろう。
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追申:札幌のFさんへ、今晩は頂いた紅鮭で一杯やるつもりです。ありがとうございました。
ブログを通して、取り急ぎ御礼いたします。

プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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