ドル円77円前後で再膠着!ユーロ乱高下必至?
スロバキア議会がEFSF拡充法案を週内に承認することで合意したとの報道を背景に、欧州債務問題への対策が進展するとの期待感が浮上する中、相対的にリスク選好姿勢が強まり、ユーロショートを解消する動きが強まりつつある。
その中、バローゾ欧州委員長は欧州議会で演説し、欧州銀行の財務体質強化に向けて、銀行の資本増強を義務付けると発言、他の欧州首脳人なども欧州危機が沈静化に向けて協調体制を整えるなど、市場はEU欧州連合が本格的に始動するとの憶測が先行し、ユーロショートを解消する動きが強まる中、為替相場はドル売りと円売りが加速、ドル円は77円台半ば近辺まで買われ、約1ヶ月ぶりの高値水準までに上昇、そして、ユーロドルも大量のストップロスを巻き込みながら、1.38ドル台前半まで上昇するなど、クロス円を含めて様変わりの様相を見せ始めている。
一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録において、追加の資産購入について協議されたことが支援材料となり、NYダウは堅調に推移する中、FOMC議事録によると、一部参加者は米経済については、成長が加速するかどうか「かなりの不透明感」があると指摘する中、デフレリスクが高まる状況に備えて追加の資産購入を「景気浮揚策の選択肢として温存するべきだ」と主張するなど、米経済の減速懸念もあり、ドル売りを誘発しているが、常に、米ドル及びユーロドル売りが加速しても何ら不思議ではなく、 相対的に安全資産の円買いや高金利通貨の豪ドル買いに傾斜し易い相場環境にある。