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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

AUD/USD1.000に接近中!ドル円ショート・豪ドル円ロングに妙味?

りは上昇するどころか逆に低下傾向を如実に現わしている。
その中、ユーロ圏の債務問題が世界的な危機に発展しかねないとの思惑から、投資家新を現わすVIX指数「恐怖指数」は48まで上昇、そして、欧米主要株価指数の下げ幅が拡大する中、格付け会社S&Pは、ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)やフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)などの金融機関の信用格付けも引き下げたことも影響しており、NYダウは前日比634ドル安まで急落、そして、今朝の日経平均株価も4
カ月ぶりに9000円割れへと世界的な株安連鎖が続いている。
一方、為替市場においても原油価格の大幅な下落を背景にリスク回避姿勢が高まりから機関投資家などの狼狽的な投げ売りが手伝い、対オセアニア通貨を中心に米ドル買い・円買いが加速している。米経済の景気減速懸念が拡大しているにもかかわらず、市場はドル回帰の傾向を強めており、総じて、不安定極まりない為替相場と化している。
他方、本日は連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の関心が集まっているが、概ね、FOMC連邦準備制度理事会(FRB)は株安に伴い、景気見通しを引き下げることは確実視されるが、財政難と金融不安を抱えながら、ゼロ金利政策を余儀なくされているFRBとしては、追加金融緩和(QE3)に踏み切れるかどうかが焦点になるだろうが、世界的なリスク回避的な動きを反映して、米国債の需要の強さが増しているため、追加的な金融緩和策は望めず、現状維持で金融不安を和らげるにとどまるであろう。
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●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2011年8月07日

▼ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅 0.1850 現状乖離幅0.2089→0.1928 
(A)100÷112.05=0.8925 − (B)1÷1.4292=0.6997=0.1928
先週の買いシグナル76.90円から上昇に転じている。介入後の79円台ではポジション解消売りが伴ったが、今週は弱めの買いシグナル78.40円が点灯している。中期チャートにおいては、依然として、強い買いシグナルが点灯しており、78円割れからの押し目買いに妙味が生じている。★売りターゲット(79.00)

▼ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅 33.80円 現状乖離幅 34.20→33.70円
先週の売りシグナル1.4382から下落しており、今週はポジション解消買いに伴い、様子見1.4292が点灯している。中期チャートにおいては弱い売りシグナルが点灯しており、1.4100〜1.4500のレンジ相場を形成している。★様子見

▼豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅 −5.30円 現状乖離幅 −7.60→−3.60円
先週の強めの売りシグナル1.0988から下落を速めており、1.0600前後ではポジション解消買いが伴い、今週は一転して、通常の買いシグナル1.0459が点灯している。中期チャートにおいては売りシグナルが点灯しており、1.0300〜1.0800のレンジ相場を形成している。★売りターゲット(1.0600〜1.0700)

▼NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅 13.50円 現状乖離幅 9.35→12.25円
先週の強い売りシグナル0.8784から下落を速めており、今週は弱めの売りシグナル0.8438が点灯している。中期チャートにおいては依然として、強い売りシグナルが点灯しており、0.85台以上からのナンピン売りに妙味が生じている。
★買いターゲット(0.8150〜0.8200)

▼カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅 −3.20円 現状乖離幅 −3.55→−1.70円
先週の様子見0.9559から上昇に転じており、今週は通常の売りシグナル0.9788が点灯している。中期チャートにおいては、買いシグナルから様子見圏内に突入しており、0.9400〜0.9900のレンジ相場を形成している。
★買いターゲット(0.9550〜0.9600)

▼ポンドドル(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅 50.80円 現状乖離幅 49.30→48.45円
先週の様子見1.6411から変化はなく、今週も引き続き様子見1.6397が点灯している。中期チャートにおいては売りシグナルが点灯しており、1.6200〜1.6600のレンジ相場を形成している。★様子見

▼ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅 −18.80円 現状乖離幅 −20.90→−23.90円
先週の強めの買いシグナル0.7863から更に下落を強めており、今週も強めの買いシグナル0.7664が点灯している。中期チャートにおいては、依然として、強い買いシグナルが点灯しており、現状レベルからの押し目買いに妙味が生じている。
★売りターゲット(0.8000〜0.8100)

▼オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅 18.80円 現状乖離幅 16.95→15.85円
先週の乖離幅から更に縮小しており、今週は短期及び中期チャート共に強めの豪ドル買い・NZドル売りシグナルが点灯している。過去の週間ごとの経緯は以下の通り。19.60→18.40→19.10→18.15→20.00→20.15→21.00→21.85→22.70→21.40→22.20→22.80→23.20→21.40→22.25→23.20→22.45→21.85→22.05→20.50→20.60→18.65→19.95→19.20→20.20→19.20→17.30→17.30→16.95→15.85円
★ターゲット(18.50〜19.00円)

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
2007年度平均279円、2008度平均は255円。2009年度平均は224円、2010年度1月平均222.70円、2月平均213.90円、3月平均213.50円。4月平均219.40円、5月平均208.60円、6月平均201.85円、7月平均199.40円、8月平均196.50円。9月平均194円。10月平均196.10円。11月平均195.30円。12月平均193.70円。2011年度1月平均は192.55円。2月平均は195.30円、3月平均は196.00円。4月平均は203.80円、5月平均は197.15円、6月平均は195.60円、7月平均は194円、8月第1週は187.50円、そして、今週はユーロ円112.05+ドル円78.40=190.45円と若干円売り基調に転じているが、依然として、円高圏内に位置している。
(目安*195円以下は円売り局面⇔205円以上は円買い局面)

●欧州3大通貨比較
▼ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離 17.00円 現状乖離幅 15.60→16.50円
先週の弱めの売りシグナル0.8764から若干下落しており、今週はポジション解消買いに伴い様子見0.8716が点灯している。中期チャートにおいては、弱い買いシグナルが点灯しており、0.8500〜0.8900のレンジ相場を形成している。★様子見

▼ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離 15.00円 現状乖離幅 12.80→9.75円
先週の買いシグナル1.1309から下げ足を速めており、今週は強めの買いシグナル1.0953が点灯している。中期チャートおいては、依然として、かなり強い買いシグナルが点灯しており、現状レベルからの押し目買いに妙味が生じている。
★売りターゲット(1.1500〜1.1600)

▼ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離 32.00円  現状乖離幅 28.40→26.25円
先週の買いシグナル1.2904から下げ足を速めており、今週は強めの買いシグナル1.2566が点灯している。中期チャートおいては強い買いシグナルが点灯しており、現状レベルからお押し目買いに妙味が生じている。
★売りターゲット(1.3200〜1.3300)

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本ペットチャートは3〜5段階の少な目からの分散投資戦略をお勧めします。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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