方向感欠如!ドル過小評価で推移?
リビア情勢などの反政府デモ運動には特段の進展は見られてはいないが、市場関係者は中東情勢の長期化を懸念し、やや冷静に見守りたいとの思惑が働いている。
昨日は原油相場が反落したことを好感し、米株式市場は3日続伸と堅調に推移しているが、為替市場は依然として、原油価格の動向に右往左往させられる展開は否めない状況である。
一方、昨日は、ダドリー・NY連銀総裁が米経済見通しは著しく改善しているが、FRB(米連邦準備制度理事会)は二重の責務の達成には程遠く、インフレを引き起こしたくないと言及、また、ブラード・セントルイス連銀総裁はドル安が米経
済を一時的に支援しており、景気減速なら量的緩和の延長も可能と言及したことを受けて、本日注目されるバーナンキFRB議長の議会証言においても、FRBは金融緩和策の継続を促すとの見方が強まっていることが株価の押し上げ要因になっている。
他方、米2月シカゴ購買部協会景気指数は71.2と1988年7月以来の高水準を記録したものの、構成項目の雇用指数の低下(前月64.1から59.8へ)が懸念されており、週末の米雇用統計に対しても懐疑的な見方が広まりつつあり、ドルを買い
戻すまでには至っていない。反面、ユーロドル及び他の主要通貨には高値警戒によるポジション解消売りが散見されており、ドル売り要因は徐々に希薄になっている。
●2011年2月収支結果 プラス+303,100
通貨別 ±プラスマイナス
ドル円 +¥42,500
ユーロ円 +¥35,000
ユーロドル +¥135,600(+$1,200)
豪ドル円 +¥90,000
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●過去の月別収支経過●(2009年1月~2011年2月)
★2011年度月別収支
2011年02月 +¥303,100
2011年01月 +¥11,700
―――――――――――――――――――――――――――2010年12月 +¥120,100
2010年11月 −¥141,000
2010年10月 +¥200,200
2010年09月 +¥194,400
2010年08月 +¥51,800
2010年07月 +¥125,500
2010年06月 +¥347,000
2010年05月 +¥379,300
2010年04月 +¥140,200
2010年03月 −¥12,200
2010年02月 +¥130,100
2010年01月 +¥166,500
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2009年12月 −¥192,000
2009年10月 −¥63,500
2009年09月 +¥18,600
2009年08月 +¥498,300
2009年07月 +¥280,700
2009年06月 +¥520,300
2009年05月 +¥185,915
2009年04月 +¥214,550
2009年03月 +¥539,500
2009年02月 +¥664,000
2009年01月 +¥352,300
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