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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

ドル円レギュラーレンジ120~130円 !

カキフライ

カキフライ

先週TVで「カキ牡蠣」の特集があり、無性にふっくらとしたカキフライを食べたくなり、寒い中をバイクに乗って環七沿いの店に言ってみたが、生憎にも小ぶりの牡蠣しかなく、残念な結果になってしまった。なかなか大ぶりの牡蠣にめぐり合えないものです。都内で美味しいカキフライの店があったら是非ご一報ください。
途中でガソリン切れ寸前となり、環七沿いのスタンドに行ったが、レギュラーガソリンなのにハイオク並の130円とは、まあ満タンでも10リッターしか入らないけれども、家の近所でチェックするとドル円相場並の121円であった。ドル円の今後のレンジ幅が120円から130円ということを暗示しているのかも。。。。。。。。。。。
●G’7明けの今週ではあるが、一連の米経済指標も改善傾向にあり、米国の鼻息は荒く、依然として米国主導のマーケットに変化はない。世界的なインフレ懸念が高まるだけに、利上げが最大の課題になりつつあるが、米欧から取残されたデフレ経済の日本政府が本格的な利上げに向かう姿勢が当面は見られないだけに、金利格差がもたらす影響が今後も円安を助長させる傾向にある。一方では今年度のドル円の変動率が近来ないほどのペースで上昇しているだけに、潜在的な円高警戒感はあるにしても、120円台に乗せた段階においても円安基調が収まりそうにないのが実情であるが、9月から3ヶ月で10円以上の急騰と年初からでは20円もの米ドルの上昇が視野に入る状況だけに、折り返し地点を探る展開も予想されるところであるが、金利格差をベースにした円売りが止まりそうもない状況である。米国投資法によるリパトリエ−ション「本国送金」の終盤戦、そして本邦の機関投資家による買いニーズもコンスタントに増えている状況であることも踏まえると条件が揃った円安とも言える。
▲高金利の恩恵や原油価格の高騰によるだぶついたオイルマネーの行き場も対米投資に向かうなど、グリーンスパンFRB議長も懸念する財政赤字も払拭するような情勢であるが、米国の膨大な双子の赤字にもかかわらず、米ドルに集中した結果が想定外以上の速さで円安が進んでいるのが現状ではあるが、依然として、日本政府が量的緩和解除にも手間取っている段階では、円安傾向が強まるのは至極当然とも言える。
日欧とも更に景況感を高めるためには金利よりも、自国通貨安を歓迎するムードもあるが、米国の思惑としても、世界経済の均衡を図るためにも日欧の景況感の高まりが増すことも重要課題であり、故に現状の米ドル高も容認しているのだろうが、対米投資によるファイナンスを堅持することも米国主導のマーケットには欠かせない条件となるが、金利の打ち止め感と共に情勢が一変することも考慮しなければならない日も近いと認識するほうが無難であろう。
日本政府も景気の足固めには円安歓迎ムードであるが、行過ぎた円安、早すぎる円安が量的緩和解除を遅らせ、金利の上昇を更に不透明にさせる。米金利の打ち止めが鮮明になるまで円安傾向は根強いと思うのが誰しもが考えるところであり、転換期を探る状態ではあるが、現実には円買い材料が景況感と株高ではインパクト不足といえるため、円が売られやすい状況が続くものと思われる。
****************************************今週のペットでも判る簡単チャートSummary********
*円安が急加速、乖離幅にも変更が迫られている状態でもあり、全体的に模様眺めの状況に陥っている。ドル円120円を越えて調整局面の段階だけに待ちの姿勢濃厚。乖離幅に変化が見られるので、チャートを参照することをお勧めします。
新外為の森 
▲ドル円 中期的にはドル円売り継続中、
▲ユーロドル 1.1720買い基調はあるが,シグナルは弱く、様子見へ
▲豪ドル・NZドル両通貨とも 先週の買い豪ドル0.7355 NZドル0.6969から売りに転じており、豪ドル売り0.7484、NZD売り0.7131で一旦クロ−ズ チャート上では模様眺めに入っている。 
▲ ポンド 先週の買い1.7149推奨からからクローズ局面売りへ1.7323 現状は様子見
▲スイスフラン 妙味なく、模様眺め 
▲カナダドル 様子見へ
▲豪ドル円/NZドル円裁定取引 4.65から4.25円に縮小 豪ドル買い・NZ円売り第二ステップ継続は4.00割れを標的にする
▲単純加算方式 ドル円121.10+ユーロ円141.80=262.90と先週の259.90円から更に拡大、円安が進行中、現状でも売りを推奨するが、265円までのシナリオを組む必要あり、少なめに始動することが肝要。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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