ドル円こう着度増す!ユーロ急ピッチの上昇に陰り?
米金融緩和観測が高まっているが、昨日、バーナンキFRB議長は米経済の厳しい状況を示唆する中、市場の思惑とは違い、FOMCにおいては金融緩和策に対する意見が分かれていることを改めて強調しており、追加的量的緩和が小規模になる可能性を秘めている。米金融緩和策期待から長期金利が低下すると同時に、米株式市場は前月比8.8%へ上昇するなど、米企業の好決算などを背景にして、米景気は順調に回復傾向にあるが、反面、超低金利政策を強いられているだけに、更なる金融緩和策が米経済を動意づけるかは疑問視されている。
一方、政府・日銀の円売り介入の思惑が働き、ドル円は底堅い展開になっているが、来週の日銀金融政策決定会合において、何らかの金融緩和策が提示されるであろうが、介入期待が徐々に浸透しているだけに、米国と同様に本邦の追加緩和
策も小規模な範囲で終わる可能性があるだろう。そして、昨日、政府・日銀の介入額が2兆1249億円規模と発表されたが、15日に実施された予想介入額「1.5〜1.8兆円」よりも上回った感は否めないが、その後に1,000億円単位で小出しに介入実施を試みた可能性はあるが、規模的には政府・日銀の介入姿勢の強さを示しており、あまり詮索せずに、大局的に見方で83円割れでは再介入すると限定した方が最小限のリスクで留まるであろう。
他方、ユーロ圏でも、ECBの出口戦略の進捗状況は紆余曲折であるが、米追加緩和観測の強まりから、ユーロドルは底堅い状況が続いているが、アイルランド問題やスペイン国債格下げ問題など悪材料が尽きないだけに、米経済指標の上振れが加味され、米追加金融緩和観測がやや後退したことを受けて、利食い売り優先の展開になっている。そして、米長期金利の上昇次第では、ユーロドルの急落も想定する必要性があるだろう。
●2010年9月収支結果☆プラス+¥194,400
通貨別 ±プラスマイナス
ドル円 +¥30,000
ユーロ円 +¥80,000
ユーロドル −¥5,600(−$50)
豪ドル円 +¥90,000
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●過去の月別収支結果●(2008年11月~2010年09月)
2010年09月 +¥194,400
2010年08月 +¥51,800
2010年07月 +¥125,500
2010年06月 +¥347,000
2010年05月 +¥379,300
2010年04月 +¥140,200
2010年03月 −¥12,200
2010年02月 +¥130,100
2010年01月 +¥166,500
2009年12月 −¥192,000
2009年11月 +¥514,300
2009年10月 −¥63,500
2009年09月 +¥18,600
2009年08月 +¥498,300
2009年07月 +¥280,700
2009年06月 +¥520,300
2009年05月 +¥185,915
2009年04月 +¥214,550
2009年03月 +¥539,500
2009年02月 +¥664,000
2009年01月 +¥352,300
2008年12月 +¥412,000
2008年11月 +¥658,450
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