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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

トップ会談待ち!円高対策模索中も妙案なし?

本日予定されていた菅首相と白川日銀総裁の会談は一部報道では先送りされ、電話協議になる可能性が報じられているが、日銀の独立性を尊重した結果とも言われているが、政府・日銀のトップ会談である以上、実効性のある円高対策が切望されている。
しかしながら、米欧経済の後退観測が強まる中、政府・日銀は円高対策を打ち出す難しさに直面しており、追加的金融緩和策に関しては、米欧では既に実施中でもあり、新型オペの導入や拡張程度では効果は限定的との見方が大勢である。また、自国通貨安競争にある米欧の賛同は得られず、協調介入が望めない以上、日銀の単独介入が視野に入るが、一時的な円安効果にはなるが、逆に、投機筋の円買いの呼び水にもなりかねない。同時に、仮に介入を実施すれば、ドル円の介入
ではのみならず、ユーロ円についても介入しなければならず、限られた円高対策に苦慮しているのが現状なのかもしれない。


今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2010年8月22(日)

▲ドル円ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.1000 現状乖離幅0.1245→0.1323
A)100÷108.80=0.9191 B)1÷1.2710=0.7888(A−B=0.1323)
先週の買いシグナル86.30から若干下落しているが、今週も引き続き通常の買いシグナル85.60が点灯している。中期チャートにおいては、強めの買いシグナルが継続しており、85円割れからの押し目買いに妙味が生じている。(売りターゲット87.50〜88.50円)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅22.00円 現状乖離幅 23.70→23.20円
先週の弱め売りシグナル1.2746に続き、今週も弱めの売りシグナル1.2710が点灯している。中期チャートにおいては先週と同様に様子見が点灯しており、1.2500〜1.3000のレンジ相場を形成している。(買いターゲット1.2600〜1.2650)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅12.00円 現状乖離幅 9.30→9.15円
先々週0.92前後の強い売りシグナルから下落基調を速めているが、先週の通常の売りシグナル0.8931から変化はなく、今週も引き続き通常の売りシグナル0.8922が点灯している。中期チャートにおいても、売りシグナルが点灯しており、0.90台からのナンピン売りに妙味が生じている。(買いターゲット0.8600〜0.8700)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅27.00円 現状乖離幅 22.85→22.50円
先週の様子見0.7045から変化は見られず、今週も様子見0.7074が点灯している。中期チャートにおいては弱めの売りシグナルが点灯しており、0.6800〜0.7200のレンジ相場を形成している。(様子見)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅4.00円 現状乖離幅 2.30→3.45円
先週の弱めの買いシグナル1.04166からポジション解消売りを伴い、今週は様子見1.0484が点灯している。中期チャートにおいても、様子見が点灯しており、1.0200〜1.0700のレンジ相場を形成している。(様子見)

▲ポンドドル(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅45.00円 現状乖離幅 48.15→47.45円
先週の売りシグナル1.5579からじゃ若干下落しているが、今週も引き続き、通常の売りシグナル1.5543が点灯している。中期チャートにおいては強めの売りシグナルが点灯しており、1.56台からのナンピン売りに妙味が生じている。
(買いターゲット1.5200〜1.5300)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅8.00円 現状乖離幅 4.25→2.80円
先週の買いシグナル1.0580から下落に転じており、今週は再び強めの買いシグナル1.0338が点灯している。中期チャートにおいても強めの買いシグナルが点灯しており、現状レベルからのナンピン買いに妙味が生じている。
(売りターゲット1.0900〜1.1000)

▲オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅14.50円 現状乖離幅 16.20→15.90円
短期チャート及び中期チャートにおいては継続的に豪ドル売り・NZドル売りが点灯している。過去の週間ごとの経緯は以下の通り。
20.15→20.35→19.90→19.70→18.40→15.95→16.65→13.80→15.25→14.10→15.05→14.25→13.50→14.55→13.75→14.80→15.55→16.00→16.20→15.90円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
2007年度平均279円、2008度平均は255.20円。2009年度第1四半期平均216
円、第2四半期平均230.00円、第3四半期228円、4四半期223円。2010年度
1月平均222.70円、2月平均213.90円、3月平均213.50円。4月平均219.40円、
5月平均208.60円、6月平均201.85円、そして、7月平均は199.40円、8月第1
週199.15円、8月第2週199.10円、8月第3週196.00円、そして、今週はユーロ円108.80+ドル円85.60=194.40円、と過去最高を更新している。
(目安*205円以下は円売り局面⇔220円以上は円買い局面)

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離23.00円 現状乖離幅 24.45→24.25円
先週の弱めの買いシグナル0.8181からは変化は見られず、今週も弱めの買いシグナル0.8177が点灯している。中期チャートにおいても継続的に買いシグナルが点灯しており、0.8000〜0.8500のレンジ相場を形成している。
(売りターゲット0.8300)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離30.00円 現状乖離幅 27.95−26.00円
先週の通常の買いシグナル1.3406から下げ足を速めており、今週は強めの買いシグナル1.3140が点灯している。中期チャートおいても買いシグナルが点灯しており、1.31割れからの押し目買いに妙味が生じている。
(売りターゲット1.3650〜1.3750)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離53.00円  現状乖離幅 52.40→50.25円
先週の弱めの売りシグナル1.6386から急速に下げ足を速めており、今週はポジション解消買いを伴い、買いシグナル1.6069が点灯している。中期チャートにおいては様子見から買いシグナルに移行しており、1.600前後からの押し目買いに妙味が生じている。(売りターゲット1.6350〜1.6450)

***************************★★本ペットチャートは3〜5段階の少な目からの分散投資戦略をお勧めします。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
***************************●新外為の森 ホームページ
★ペットチャート閲覧は・・・・・・・?後日公開
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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