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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

高金利は円安の良薬 or 寄生虫?

米国のBSE問題も押し切られそうな状況で、牛丼ファンには朗報だろうが、日本政府もアメリカ主導の政治経済では勝てなくても、疑いのある食材ぐらいは断固として拒否してもらいたいですね。牛丼には見向きもしない女房族であるが、昨日報道された韓国と中国のキムチ事件にはびっくり仰天。さすがのキムチ好きの奥様も、早速、冷蔵庫からキムチを取り出し、入念にチェックしたところ韓国産、すでに半分は食しているが、ごみ箱行きに。そういえば一昨日はキムチ鍋であったが? あれほど塩分と唐辛子が混在して、殺菌作用は十分もあっても、寄生虫の卵となるとキムチの辛さも吹き飛ぶほど、寒気がする話題ですね。
円安が急速に進む傾向を喜ぶ人は初心者とドル高信仰者に多いが、自称中級者や上級者は外貨売りにトレーディングの面白さが感じるときでもあり、おそらく、米高金利が円安の寄生虫のような状態に見えるかもしれません。
寄生虫を駆除するには初心に戻るしか道はないが、戻るに戻れない道でもあります。。。。。。ね。
お休みが良薬になるのだが???
●ユーロドルの政策金利2%の金利据え置きは予定通りではあったが、ECBトリシェ中銀総裁の発言には利上げを示唆する内容が織り込まれず、失望感からのポジション調整のユーロドル売りが顕著に見られた。発言次第ではユーロドルの大幅上昇にも繋がっただけに、反動も小さくなく、上値の重い展開が予測される。対照的にグリーンスパンFRB議長はインフレ抑制に向けて利上げ継続を思わせる発言では米ドルに軍配が上がるのも必然であり、ユーロドルの上値の重さを感じさせる。反面、幾度も跳ね返された1.18台レベルだけに、海外勢を筆頭に買い意欲も浮上すると判断する。ECBの景況感から判断しても、現状レベルからの下落も限られたものと判断し、1.19割れの買いターゲットに妙味がある相場である。
▲ドル円も高値警戒感がある中での上昇がつづくが、未だに金利格差が根ざしているだけに下値も限定的と見るべきであろう。米経済も財政赤字を抱えながらの米ドル全面高だけに、予断は許せない状況に変化はないが、日欧の金利動向には変化が見られず、米ドル金利の上昇ばかりが表面化している以上は、段階的な米ドル買いが敢行される確率が高まる相場である。
常に懐疑的な米経済の進展をみながらの米ドル買いだけに、急落を想定する必要性はあるが、金利を武器に弱みを見せない米経済だけに年度内までの段階的な米ドルの上昇期待が強まることは認識すべきであろう。金利差拡大から、更に米ドルロング思考が増幅されるが、恒常的な米ドル上昇にも限界は近いと判断し、現状からの新規ポジションは少なめのスタートで試みることを勧める。
★余談になるが、ポンド、オセアニア通貨などに金利上昇の余地がなくなると、米ドルなどの主要通貨にシフトされるが、日欧米の金利が、0%,2%,そして4%となれば米ドルに対する依存度が高まるのが自然とも言えるが、金利が美味しく見えるときには、毒の副作用もあることを留意したい相場である。
ドル円の下値が安定し、当面の下落余地が限られているだけに、116円台の買いを推奨するが、あくまでも短期ポジションとし捉えるべきであり、常に50ポイント範囲の売り買いを想定すべきであり、為替のプロと自称する人には要注意とも言えるほど難易度が高い相場である。一方では、あれこれ考えるよりは、120円までは米ドルロングを続行する単純思考が正解とも言える相場でもある。

プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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