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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

リスク回避売買にはドル円+クロス円!

115円台の上抜けに失敗?
8割方は円安思考が充満している。さすがの円高論者も115円を達成すると疑心暗鬼の見解が目立つ。勿論円安論者はここぞとばかりにドル高持論に燃える。すでに年末に向けて117円、中には120円と豪語するアナリストも多々いるようだが、来週には110円の円高というアナリストも現れても不思議ではない状況である。すべて戯言と解釈したほうが賢明である。
▼高金利通貨ばかりを勧める業者が多くむ見受ける中で、買い需要がポンドや豪ドルから米ドルにシフトされるケースも目立つと聞き、ひとつ進言させていただきます。
リスクを回避する方策を最優先すべきであり、最低でも米ドルを含めた2種類以上の高金利通貨を持つ必要がある。また米ドルとリンクする通貨にはヘッジ機能が減少するため敬遠すべきであるが、ユーロドルやポンドなど、そしてオセアニア通貨も視野に入れてもよいでしょう。一つ通貨に絞ることは売買の効率性は高まるが、リスクも高まる図式になる。

▼ドル円ロングならばユーロ円・ポンド円・オセアニア円も同時にロングにすることにより、外貨同士のリスクは軽減されるはずである。円高リスクだけを考えながらの単純投資になるが、中期的保有を視野に入れればスワップポイントが円高リスクを解消してくれる。
現状のように円安思考が強く、統計的にも円買い局面が迫っている段階では、円売り外貨買いのタイミングとしては推奨できないが、円との金利差が顕著に見られるスワップ狙いの投資としてもかなり有効的でもあり、初心者にも簡単にできる取引である。
リスクが相殺される考えも為替売買には必要である。
円の超低金利政策が続く限りは有効活用が出来る取引でもあり、金利差のメリットを享受でき、且つ円安局面ではダブルで儲かる。。。。。。夢がもてます。
リスク回避策の一貫であるが、高金利通貨の投資には高リスクは付き物だけに、他の通貨への分散投資が収益の効率性を高めてくれる。為替売買をギャンブル化するのは投資家自身であり、シナリオのない売買では勝ち抜くことは不可能でしょうね。
勝つ法則よりも負けない法則を会得すれば、鬼に金棒?

プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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