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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

為替相場も秋の長雨へ!

10月10日体育の日は晴れの確率が高いのであるが、気象庁の予想も当たる確率は50%以下と為替の売買と似たり寄ったりのものである。母親の誕生日でもあるので、一日早めて土曜日に妹の家族4人と幕張メッセのホテルで中華料理を食したが、三軒茶屋から首都高に乗り、順調に幕張のインターチェンジまで30分ほどでたどり着いたが、それからが大渋滞、結局4~5キロの道のりを2時間もかかる始末、中山で競馬が開催されているわけでもなく、幕張メッセでビックイベントでもあるのかと案じたが、ホテルについてから妹夫婦が一言、プロ野球の千葉ロッテのプレーオフで幕張一体が大渋滞となったらしい。この盛り上がりは残念ながら巨人軍にはない。羨ましい限りである。せめて秋晴れを望みたいですね。洗濯好きの女房も天気も悪いと、機嫌も悪い。

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今週も盛りだくさんの内容である。原油価格の落着きが、インフレ懸念を制するまでにはいたらないが、ガソリン価格の上昇はもろに消費者物価に直結するだけに、変化の兆しも考えられる。米?ロングがかなり膨らんでいる状況が不気味ではあるが、更に本国(米国)への利潤送金(資金の本国送還)が活発化され、継続的な利上げとともに米ドルの下値維持となる。
一方では米国貿易収支の改善は期待できず、依然として、削減努力は感じられないが、悪い数字には慣れきったマーケットでもあり、即座に米ドルの下落要因にはならないが
、ハリケーンのダメージが一時的と見るのとは訳が違い米ドルの上値を抑制するものであり、また他の経済指標にも一貫性が見られず、不透明さが更に増すことも懸念され、
乱高下は避けられないと見るべきであろう。115円を意識する展開が予想されるが、再びユーロドルの1.2000割れをトライする展開には疑問の余地が残るところでもあるが、相場の需給関係よりも心理面での影響が相場の位置付けをする可能性も高く、経済指標のみでは計り知れないほど、難易度の高い相場が続くものと思われる。一度はつけたいのがドル円相場の115円でもあり、要注意の相場には変わりがないといえる。
しかし、日米欧の景況感から、飛びぬけている米国経済事情ではないことも確かであり、115円はかなり分厚い壁でもあることも確かでもあり、114円台半ばに達した時点での
対策が意識させられる展開である。米ドルのピーク間近が強い相場であるだけに、114円台の半ばからの米?ロングは要注意と判断するが、113円台の半ばでは買い安心感もある。

**********今週のペットでも判る簡単チャートSummary********
ユーロドルの復調もあり総体的にはバランス感覚を取り戻しているが、日米の金利差拡大が一向に縮まらない状況下では米ドルの下値も堅調と言わざるを得ない。しかしながら、最近の円安基調がほぼ全ての通貨に及んでおり、独歩安の傾向は否めないが、反動も充分に期待できるレベルに達している。相対的にも調整段階だけに乱高下には注意が必要であるが、中期的な視野に立ち、ポジションの見直しも大事である。
今週の各通貨別コメント**作成日10月9日(日)のため、HPとの誤差がありますのでご了承ください。
▲ドル円
―――ドル円の114.25円の売り推奨、下値も堅調であるが、ドル円と他のクロス円のセット売りに注目したい。特にユーロ円との相性は良い。
▲ユーロドル(平均乖離幅28円)現状24.25円)
―――先週の1.200前後から勧めてきたユーロドル買いであるが、終盤に差し掛かっていることもあり、1.22を越えた時点が利益確定となったが、再度1.2050の局面であり同レベルの買いを推奨する。
▲豪ドル・NZドル(平均乖離幅 豪ドル26円・NZドル32円)
―――オセアニア通貨、いまだ両通貨とも買い気配が強まっている。現状の乖離としてはNZドルに分があり、豪ドルはドル円との乖離28円以上を見てから買いに転じたい。
▲ポンド(平均乖離17円)
―――ポンドの買いシグナルが強まっている、先週より更に乖離が拡大し、1.7525前後の買いを推奨する。
▲カナダドル(平均乖離幅 20円)
―――カナダドルは様子見に入る。カナダドルの買いでポジション解消。
▼豪ドル円/NZドル円裁定取引(平均乖離基準値6.50)
―――先週7.90の乖離幅から6.85まで縮小、解消レベルで様子見段階に突入。
▲ドル円+ユーロ円『単純加算方式採用』上限252下限242円
―――ユーロドルの反発が252円の上限まで達しており、ドル円+ユーロ円のセット売りに俄然妙味が帯びてきた。リスクも限定されるレベルであり、ドル円の114.25とユーロ
円の137.50円前後の売りでもりすくは限定的と思われる。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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