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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

円高期待とドル狼狽売りが錯綜!警戒水準?

●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年9月27日(日)

先週に続きドル全面安が継続しており、各通貨とも対ドルでは損切りゾーンに達している。本チャート上においては、ドルの反転時期が迫っており、現状レベルからのドルショートは自重局面にあるが、相対的には損失確定処理の段階に直面しており、もう一段のドル売りが予想されると同時に、米ドルの押し目買いの好機とも言える状況である。
●主要3大通貨(ドル、ユーロ、円)においては、ドル円が節目の90円割れを見せた事で神経質な展開が予想されるが、現状レベルからは加速的な円買いは自重し、90円台の戻りを待ってからドル円ショートに妙味があるだろう。
そして、ユーロドルはそして、1.48台の年初来高値を更新したことで、高値警戒感が増しており、1.47台からのナンピン売りに妙味が生じている。
●オセアニア通貨裁定取引は、14~15円の攻防から、ようやく13円台に乖離幅が縮小しており、豪ドル円買い/NZ円売りの状況にある。
●欧州3大通貨は、ポンドの急落により、ユーロおよびスイスフランが強含んでおり、ポンドの買い戻しに妙味が生じているが、ドル円と同様にもう一段の下落を見てからの始動が賢明であろう。

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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
平均乖離幅0.000 現状乖離幅−0.0644→−0.0786
A)1÷1.4685=0.6810(B)100÷131.65=0.7596(A−B=−0.0786)
先週の強めの買いシグナル91.35から損切りレベルの90円を巻き込み、89円台に突入している。今週は強い買いシグナル89.65円で点灯している。
週足チャートにおいても依然として強めの買いシグナルゾーンにあり、押し目買いに妙味が生じている。(売りターゲット93.00〜94.00)

▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅33円 現状乖離幅 43.00→42.00円
先々週の強めの売りシグナル1.4578から上昇基調は変わらず、先週は警戒レベルシグナル1.4707まで達しているが、今週も引き続き強い売りシグナル1.4685が点灯している。週足チャートでも強い売りシグナルと共にナンピン売りに妙味が生じている。(買いターゲット1.3700〜1.3900)

▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅27円 現状乖離幅 12.15→12.00円
損切りレベル0.85台から更に上昇しており、先週の警戒レベルの売り0.8670に引き続き、今週もかなり強い売りシグナル0.8661が点灯している。
(買いターゲット0.7700〜0.7900)

▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅42円 現状乖離幅 26.60→25.35円
豪ドルと同様に、損失確定買い0.70レベルまで達しているが、さらに上昇を強めており、先週の強い売りシグナル0.7088に続き、警戒レベルの売りシグナル0.7172が点灯している。(買いターゲット0.6300〜0.6500)

▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅15円 現状乖離幅 8.15→7.65円
先週の強い買いシグナル1.0690から上昇に転じているが、依然として、強い買いシグナル1.0933が点灯している。(売りターゲット1.1100〜1.1300)

▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅50円 現状乖離幅 57.20→53.25円
先々週の警戒レベル1.6674の売りシグナルから下げ足を速めている。先週の強い売りシグナル1.6262に続いて、今週も強い売りシグナル1.5940が点灯している。週足チャートにおいても乖離幅の改善は見られず、ナンピン売りに妙味が生じている。(買いターゲット1.5600〜1.5800)

▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅12円 現状乖離幅 2.65→2.45円
先週の強い買いシグナル1.0299からは変動はなく、先週の買いシグナル1.0299に続き、今週もかなり強い買いシグナル1.0281が点灯している。
(売りターゲット1.1000〜1.1200)

▲オセアニア通貨裁定取引 
平均乖離幅15円 現状乖離幅 14.45→13.35円
乖離幅14から15円台での攻防が続いていたが、今週は通常の豪ドル円買い/NZ円売りが点灯している。週足チャートは様子見レベルに達している。
過去の週間ごとの経緯は以下の通り。
11.65→4.95→7.95→8.25→9.20→10.45→9.75→11.35→12.15→13.75→15.40→
14.55→15.85→16.25→15.40→16.75→15.35→16.10→14.00→14.85→15.35→16.50→16.00→14.65→14.35→14.65→15.25→14.25→14.45⇒13.35円

▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 
(目安*220円以下は円高⇔235円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は
263.04→266.95→269.80→221円。2009年度1月平均は211.80円、2月平均は
211円、3月平均224.50円、4月平均は230.60円、5月平均は229.10円、6月
平均は231.60円、7月平均は226.90円と円高水準、8月平均は230.50円、9月
第1週は226円、第2週は228.80、今週はユーロ円131.65+ドル円89.65=221.30円と円高局面に達している。

★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離17円 現状乖離幅 14.20→11.25円
先々週の弱めの売りシグナル0.8743から、先週は通常の売りシグナル0.9044と段階的に上昇しており、今週は強めの売りシグナル0.9213が点灯している。
め売りシグナル0.9044が点灯している。(買いターゲット0.8500~0.8600)

▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離44円 現状乖離幅 45.65→44.45円
1.51台前後で膠着度を増しており、先週の様子見1.5147に続き、今週も様子見1.5097が点灯している。(様子見)

▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離62円  現状乖離幅 59.85→55.70円
ポンド安とスイス高が顕著に表れている。先週の買いシグナル1.6747から今週は強めの買いシグナル1.6388が点灯している。(売りターゲット1.7500~1.7600)

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★本ペットチャートは常に3〜5段階の少な目の分散投資戦略をお勧めします。最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。
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プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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