直近のレンジ幅で待機策賢明!
注目の上海総合指数は中国の8月製造業景況指数(PMI)が過去16カ月で最高水準となったことが好感された形で前日比15.98ポイント高(0.60%)となり、昨日の6.7%の急落から辛うじて上昇に転じているが、為替相場は株価主導の展開には至っていない状況である。他方、ドイツの7月小売売上高が増加したほか、ユーロ圏8月製造業PMIが予想どおり上昇したことから、ユーロドルが一時1.43台後半まで上昇したが、同レベルでは高値警戒感と利益確定売りが待ち構えており、再び1.43台前半まで押し下げている。
注目された独失業率は8.3%と弱冠改善された一方、ユーロ失業率は横ばい状態の9.5%の高水準である。どうしても、週末の米雇用統計を意識せざるを得ない状況であり、欧州の雇用情勢だけでは市場参加者の動意づけとしては力不足の感が否めない。
補足的になるが、昨日、中国の外為当局は外貨準備金の長期的収益の向上に取り組むと明らかにしているが、中国の特長に適した外貨準備運用制度の改善を続けており、金融市場の運営、変化の研究を一層強化する姿勢を表明している。中国は世界最大を誇る外貨準備高2兆ドル超の運用方法が米ドル債に大きく依存しているため、ドルに対する比率を減少せざるを得ないのが実状であろう。しかしながら、今後も伸び続ける見られる外貨準備が即座に資産目減りとなるドル債売却ではなく、純増に対してのドル債購入が抑制される可能性が指摘されている。それゆえに、中長期的にはドル売り要因にはなるが、本格的に世界景気回復が進展しない環境下では運用方法が限られているのが現状であり、相場を大きく転換させる状況ではない。
戦略的には繰り返しになるが、大きな動きを待ってからの逆張り思考が効率的であり、ドル円は92円台半ば以下の買いと93円台半ば以上の売りと限定することも一考である。そして、ユーロドルは1.44前後の上値の重さが再三再四確認されている以上、1.43台後半から1.44台半ばまでのナンピン売りと1.42台半割れから押し目買いを勧める。
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★8月の収支結果=プラス+¥498,300 ★
通貨別 ±プラスマイナス 前日比
ドル円 +¥132,500
ユーロ円 +¥170,000
ユーロドル +¥153,300(+$1,150)
豪ドル円 +¥42,500
●過去の月別 収支結果●
2008年11月 +¥658,450
2008年12月 +¥412,000
2009年01月 +¥352,300
2009年02月 +¥664,000
2009年03月 +¥539,500
2009年04月 +¥214,550
2009年05月 +¥185,915
2009年06月 +¥520,300
2009年07月 +¥280,700
2009年08月 +¥498,300
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