株・為替・石油→主導権争い混迷?
中国株の大幅下落を受けて、昨日のNYダウの動向が懸念されていたが、米週間石油在庫統計で原油在庫が予想に反し、輸入の減少に伴い840万バレルの大幅減を嫌気して、原油価格が再び上昇に転じた結果、NYダウは序盤にかけて軟調に推移していたが、エネルギー関連株の上昇を受けて続伸して終了している。
為替市場はリスク回避スタンスが背景にあるが、とりあえず、株安懸念が後退したと共に原油価格の上昇を受けて、米ドル売りが優勢となっている。
ドル円は一時93円台に突入したが、終盤にかけて94円を挟み限定的な動きで終始している。一方、NY原油先物の上昇を好感して資源国通貨並びに欧州通貨も対ドルで復調の兆しを見せており、ユーロドルは一時1.41割れから1.42台後半まで上昇するなど波乱含みの展開を見せている。
いずれにしても、市場参加者が為替、そして商品相場の動向に振り回されて段階であり、市場のコンセンサスも株式主導の為替相場なのか、それとも為替主導の株式相場なのかは懐疑的な見方が大勢を占めているため、総じて、積極的なポジショニングを取りきれない状況にある。
一部メディアからは相場が動くたびにソブリン系や機関投資家の売り買いを報じている模様であるが、背景には投機筋のポジション解消の動きが想定以上に早まっていると思われる。
現状では方向感に乏しい外部環境であるが、中国株の大幅な下落にも関わらず、米国株の底堅さが強調される局面であり、当面、株高円安に比重を置いた戦略が一考であろう。いずれにしても、短期トレードを中心にした臨機応変な売買戦略が求められるだけに、冷静沈着に相場の大きな動きを待ってから始動することが賢明であろう。
ドル円は94円割れを見せたことで、上値の重い状況であるが、戦略的にはあわて騒がず94円割れの押し目買いと95円前後の売りで臨むことを勧める。
そして、ユーロドルは1.43手前では何度も押し戻されており、同レベルの売りと1.41台前半からの押し目買いを勧める。
●クロス円は値動きが激しいが、戻り期待が十分にあるだけに、ストップロスの設定に注意を払う必要がある。少なくとも指値からは70~100bpts程度離すか、または、少なめの投資額でナンピンシナリオを重視することが賢明だろう。
ユーロ円133円割れから押し目買いと135円前後の売りを勧める。そして、豪ドル円は原油価格が72ドル台まで急上昇したことで、底堅い動きが予想されるが、原油価格の急上昇が足枷になる可能性もあり、80円前後の売りと77円割れから押し目買いを勧める。
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中間報告(難解ですね!)
■現在のポジション(SL設定レート)■
ドル円ロング 50,000 ☆93.80 New(SL93.50売り)
★8月の収支(03~20日)
通貨別 ±プラスマイナス 前日比
ドル円 +¥62,500 −¥35,000
ユーロ円 +¥57,500 −¥25,000
ユーロドル +¥104,000($775) −$300
豪ドル円 +¥10,000 +¥25,000
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