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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

円安兆候はドル円+ユーロ円>250円!売り

最近は女房のご機嫌取りもあるが、2週間に一回のペースで外食をする。用賀でモディッシュという和洋折衷のレストランであるが、事前にパスカード(3,500円10回分)を購入すれば割引が適用されるシステム。4,000円の飲食代では1,500円割引、8,000円では3,500円引き、10,000円では5,000円引きが適用される。先日会計で7,800円と言われ、残念ながら8,000円に届かず、1,500円引きとなり、支払い金額は6,300円と余り恩恵は受けなかった、あと200円食べていれば支払い金額は4,500円と格安料金。早速、日曜日に再挑戦、食べながら、飲みながら、頭の中でソロバンをパチパチとはじく、はじめは、ワインからステーキまで、アトランダムにチョイスしたが、8千円を意識したとたんに無口になる、いい気になってオーダーする娘にもストップを命じ、会計では\8,030円と大成功。しかし、メニューの価格を見ながらの食事は疲れるが、まだ未使用のチケットが8回分残っているのが心配の種である。味はまあまあ!用賀の駅に隣接している。

▼相対的には先週の米要人の楽観的な発言にも見られるように、引き続き米ドル利上げ観測の続行が有力視されている以上は、仮に米ドルの利上げが中断されても、米国との金利差が縮まるわけでもなく、日欧の景況感が改善され、短期金利の上昇が始まらない限りは、米ドルとのギャップは埋まらなければ、潜在的な米ドルロング派は絶えない。確かに超短期金利の比較では日本と4%、ユーロ圏でも2%の金利差が生じる事態は米ドルの下げ余地も少ないと言えるが、反面急落リスクも拡大していると言えるが。
市場参加者も10人中8人は米ドル高を予測する状況は不気味でもあり、為替の専門家もドル高に修正、米ドルのブル派は120円までと鼻高々の雰囲気はある。金利差を背景にした米ドル上昇を目論むのは通例のことではあるが、依然として不透明な米経済事情がある以上は米ドル買いに青信号が点灯しているわけではなく、黄色の注意信号を飛び越えて、赤信号にジャンプする危険性も多いといえる。
途中でハリケーンの邪魔者が入ったにせよ、上記にも述べたようにFFレートの最終目標4.5%までは、引退間近のグリーンスパンFRB議長のお土産になる公算も高いが、原油高を背景にした住宅バブルの反動と消費者物価の上昇がもたらす影響は未だに不透明と言わざるをえない。一週間で評価が変わる米経済事情、為替はもっと変わる。
**********今週のペットでも判る簡単チャートSummary********円安基調と米ドル高の傾向は否めないが、相場の歪みは相変わらず根強い。米ドルの上昇も限定的と判断する。チャート上ではゆがみ矯正の米ドル売りが見られても不思議ではない。
▲ドル円
ドル円の113.50円の売り推奨、同時にユーロドルの買い1.2025も推奨する。
▲ユーロドル(平均乖離幅28円)
米ドルの上昇にともない、ユーロ円とドル円の乖離幅が23円に接近し、ユーロドルの買い場としては、比較的リスクの限られた状況になっている。1.2025のユーロドル買いを推奨するが、慎重派は1.2000前後まで待機。
▲豪ドル・NZドル(平均乖離幅 豪ドル26円・NZドル33円)
豪ドルの買い継続もストップ、売りには転じてはいないが、ポジションクローズが近い。再度乖離を待ってからの始動を推奨。様子見段階。NZドルは買い局面に突入しているが、現段階は35円の乖離幅であるが、慎重派は36円の乖離まで待機。
▲ポンド
先週に引き続きポンドの買い継続、依然として乖離幅拡大傾向にあり、3段階に分けて投資可能。先週の買いは1.7612レベルであったが、1現状の1.76台半ばにも買いシグナル点灯
▲カナダドル(平均乖離幅 19円)
引き続きカナダドルの売り推奨。乖離幅15.95円に突入、買われすぎの傾向あり、0.86前後が売り局面
▲豪ドル円/NZドル円裁定取引(平均乖離基準値6.50)
先週は平均乖離基準値6.50から7.80まで拡大したが、更に8円まで拡大中、妙味が増している。豪ドル円売り+NZD円買いを勧める。乖離幅8円からスタート、8.50円 そして9円までのターゲットを設定して臨みたい。資金の分散投資も重要な鍵である、余裕のある分散投資が勝利に繋がる。
▲ドル円113.50+ユーロ円136.50『単純加算方式採用』上限250円前後まで接近、円安基調が進んでいる。ユーロ円とドル円の同時売りに妙味あり。出来れば250円、251円 252円の分散投資が出来ればリスクはかなり限定される。買戻しは247円を目標。
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詳細はHP 新外為の森

プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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