嵐が去っても秋空は見えない為替相場。
日本は台風一過と共に踊り場から脱却宣言、澄み切った秋空模様であるが、ハリケーン一過でも澄み切った青空が見えない為替相場、米経済の不透明感は拭えず、それでも米ドル高は続く、思考錯誤の展開が待ちうけている以上、嵐が去っても警戒注意報が鳴りっぱなしと言うところである。
▼米経済に対する悪影響も限定的と見られたハリケーンではあったが、勢力が落ちるとともに米ドルの買い戻し作業が活発であったためドル円、ユーロドルもストップロスを余儀なくされドルの全面高につながったと言えるが、米経済の背景にある不透明さを考えても米ドル買いを続行する余力も薄れている。深追いは禁物と言える段階であり、米ドル売りにも妙味が生じ易い展開である。
また、中国人民銀行がG7開催直前において、米ドルを除く日本円、ユーロドル、香港ドルの3通貨についての許容変動幅を1.5%から3%に拡大したと発表し、一時的には人民元の再切り上げと見なし、円高局面も見られたが、結果的には米国側の矛先を変える手段であり、単なる人民元の切り上げが先延ばしされたことが、かえって米ドルの買いに弾みがついた状況と思われる。しかしながら、同時に相場の歪みが強調されて始めており、米ドルの買われ過ぎとも思われる調整売りが期待できる週とも言える。
週の初めからグリーンスパンFRB議長の発言も控えており、慎重なスタートになるが、弱みを見せないブッシュ政権下では米ドル離れを助長するような発言は期待できず、楽観論が先走る可能性もあるため、もう一段の米ドルの上昇を待ってからの売りに妙味が生じると思われる。戦略的にもマーケットが乱高下することが必至であり、更に方向感が乏しくなるのは避けられない以上は、ポジション縮小と柔軟性のあるポジションに徹することを勧める。難易度の高い為替相場であるが、読みきれないときにはレンジを拡大して臨むか、完全撤退するくらいの気持ちが大事である。
**********今週のペットでも判る簡単チャートSummary********米ドルの上昇度が各通貨を凌いでいる状況は必然的に各通貨間の歪みが先週よりも急劇に増したと言える。チャート上では格好の米ドル売りのチャンス到来と判断するが、ストップロスの攻防を見てからの段階的な米ドルショートを勧める。
▲ドル円―――ドル円の112.45円の売り推奨、同時にユーロドルの買い1.2045も推奨する。補足としてストップロス狙いの1.200には警戒も必要だが下落余地は少ないと判断する。。
▲ユーロドル(平均乖離幅28円)
―――米ドルの上昇にともない、ユーロ円とドル円の乖離幅が23円に接近し、ユーロドルの買い場としては、比較的リスクの限られた状況になっている。1.2045のユーロドル買いを推奨するが、1.200前後のストップロス及びオプショントリガーを気にするならば1.200割れのユーロドル買いも視野に入れることも一案。
▲豪ドル・NZドル(平均乖離幅 豪ドル26円・NZドル32円)
―――オセアニア通貨、両通貨に安値感があり、買い方向へ向かっているが、現状では豪ドルには若干弱めのシグナルであり、27.30円では様子見が妥当であるが、NZドルはドル円との乖離幅35円に拡大し買い妙味が生じている。NZドルの買い推奨。
▲ポンド
―――ポンドの買い継続基調、先週よりも強まっており、買いを推奨できるレベルに到達。
投資金額を3段階に分けて投資可能と見る。投資比率を2:3:5を勧める。余裕あるポジション形成が必要である。
▲カナダドル(平均乖離幅 20円)
―――引き続きカナダドルの売り推奨。乖離幅16.40で0.8541を推奨する。
▲豪ドル円/NZドル円裁定取引(平均乖離基準値6.50)
―――平均乖離基準値6.50から7.80まで拡大中、目標値は8円以上の乖離幅であれば妙味は大きい。
▲ドル円+ユーロ円『単純加算方式採用』上限250円下限242円
―――ここ2週間のドル円+ユーロ円=247.20円→246.85円⇒直近ではドル円112.45円+ユーロ円135.45円=247.90円と高値圏を推移、248円以上であれば両通貨の売りを推奨できるレベル。少な目の金額でスタート可能であり、上限は250円前後までとし、比率は段階的に増やすことが望まれる。
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新外為の森より
▼米経済に対する悪影響も限定的と見られたハリケーンではあったが、勢力が落ちるとともに米ドルの買い戻し作業が活発であったためドル円、ユーロドルもストップロスを余儀なくされドルの全面高につながったと言えるが、米経済の背景にある不透明さを考えても米ドル買いを続行する余力も薄れている。深追いは禁物と言える段階であり、米ドル売りにも妙味が生じ易い展開である。
また、中国人民銀行がG7開催直前において、米ドルを除く日本円、ユーロドル、香港ドルの3通貨についての許容変動幅を1.5%から3%に拡大したと発表し、一時的には人民元の再切り上げと見なし、円高局面も見られたが、結果的には米国側の矛先を変える手段であり、単なる人民元の切り上げが先延ばしされたことが、かえって米ドルの買いに弾みがついた状況と思われる。しかしながら、同時に相場の歪みが強調されて始めており、米ドルの買われ過ぎとも思われる調整売りが期待できる週とも言える。
週の初めからグリーンスパンFRB議長の発言も控えており、慎重なスタートになるが、弱みを見せないブッシュ政権下では米ドル離れを助長するような発言は期待できず、楽観論が先走る可能性もあるため、もう一段の米ドルの上昇を待ってからの売りに妙味が生じると思われる。戦略的にもマーケットが乱高下することが必至であり、更に方向感が乏しくなるのは避けられない以上は、ポジション縮小と柔軟性のあるポジションに徹することを勧める。難易度の高い為替相場であるが、読みきれないときにはレンジを拡大して臨むか、完全撤退するくらいの気持ちが大事である。
**********今週のペットでも判る簡単チャートSummary********米ドルの上昇度が各通貨を凌いでいる状況は必然的に各通貨間の歪みが先週よりも急劇に増したと言える。チャート上では格好の米ドル売りのチャンス到来と判断するが、ストップロスの攻防を見てからの段階的な米ドルショートを勧める。
▲ドル円―――ドル円の112.45円の売り推奨、同時にユーロドルの買い1.2045も推奨する。補足としてストップロス狙いの1.200には警戒も必要だが下落余地は少ないと判断する。。
▲ユーロドル(平均乖離幅28円)
―――米ドルの上昇にともない、ユーロ円とドル円の乖離幅が23円に接近し、ユーロドルの買い場としては、比較的リスクの限られた状況になっている。1.2045のユーロドル買いを推奨するが、1.200前後のストップロス及びオプショントリガーを気にするならば1.200割れのユーロドル買いも視野に入れることも一案。
▲豪ドル・NZドル(平均乖離幅 豪ドル26円・NZドル32円)
―――オセアニア通貨、両通貨に安値感があり、買い方向へ向かっているが、現状では豪ドルには若干弱めのシグナルであり、27.30円では様子見が妥当であるが、NZドルはドル円との乖離幅35円に拡大し買い妙味が生じている。NZドルの買い推奨。
▲ポンド
―――ポンドの買い継続基調、先週よりも強まっており、買いを推奨できるレベルに到達。
投資金額を3段階に分けて投資可能と見る。投資比率を2:3:5を勧める。余裕あるポジション形成が必要である。
▲カナダドル(平均乖離幅 20円)
―――引き続きカナダドルの売り推奨。乖離幅16.40で0.8541を推奨する。
▲豪ドル円/NZドル円裁定取引(平均乖離基準値6.50)
―――平均乖離基準値6.50から7.80まで拡大中、目標値は8円以上の乖離幅であれば妙味は大きい。
▲ドル円+ユーロ円『単純加算方式採用』上限250円下限242円
―――ここ2週間のドル円+ユーロ円=247.20円→246.85円⇒直近ではドル円112.45円+ユーロ円135.45円=247.90円と高値圏を推移、248円以上であれば両通貨の売りを推奨できるレベル。少な目の金額でスタート可能であり、上限は250円前後までとし、比率は段階的に増やすことが望まれる。
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新外為の森より