ドル買い自重局面に突入?
●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2009年3月08日(日)
本邦のGDPの大幅な悪化以来、円高に終止符が打たれ、円安基調に転じており、日足チャート全般にドルの過大評価の兆候を見せ始めている。
ドル円とユーロドルから見るドル日足チャート上ではドルの買われすぎの兆候を見せており、現状からのドルロングに違和感が生じているが、週足チャートでは完全に転換期を迎えており、大きな節目であるドル円100円が否応なく注目される。
通貨別ではドル円の日足チャートでは弱めの売りシグナルが点灯しているが、今後の展開を見極める意味では95~100円のレンジ幅のイメージが必要であろう。
ユーロドルは日足及び週足チャートに買いシグナルが点灯しており、先週と同様に、1.25台からの押し目買いに妙味が生じている。
オセアニア通貨裁定取引は結果的には大きな変動を見せてはいないが、瞬間的に乖離幅が拡大しており、目安として、15円前後での豪ドル円売り/Nドル円買いに妙味が生じている。
欧州3大通貨同士では弱冠スイスフランが強含みを見せているが、対ドル相場を踏まえてもユーロとポンドの弱さが指摘されている。相対的に欧州通貨のショートは自重して臨むことが賢明であろう。
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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)平均乖離幅0.000 現状乖離幅 −0.0185→−0.0137(A−B=−0.0137)A)1÷ユーロドル1.2650=0.7905(B)100÷ユーロ円124.35=0.8042
しばらく続いた買いシグナルが95円台では解消に向かい、一転して97円台からは売りシグナルが点灯している。先週の弱めの売りシグナル97.70円に続き今週も売りシグナル98.30が点灯している。目安としては99円台の売りと95円前後からの押し目買いに妙味が生じている。尚、週足チャートではほぼ様子見状態にあり、次の展開待ちの様相を見せている。
(買いターゲット94.50〜95.50)
▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)
平均乖離幅40円 現状乖離幅 26.00→26.05円
先週の強めの買いシグナル1.2661から変化はなく、今週も引き続き強めの買いシグナル1.2650が点灯している。尚、週足チャートにおいては弱めの買いシグナルが点灯しており、1.250前後からの押し目買いに妙味が生じている。
(売りターゲット1.3400〜1.3500)
▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)
平均乖離幅20円 現状乖離幅 35.20→35.25円
先週の強めの買いシグナル0.6463から変化は見られず、今週も引き続は強めの買いシグナル0.6414が点灯している。
(売りターゲット0.6800〜0.7000)
▲NZドル(ドル円−NZD円)
平均乖離幅35円 現状乖離幅 48.75→48.85円
豪ドルと同様な動きが続いており、先週の強めの買いシグナル0.5010に続き、今週も強めの買いシグナル0.5031が点灯している。(売り―ターゲット0.5500〜0.5700)
▲カナダドル(ドル円−カナダ円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 21.00→21.80円
先週の強めの売りシグナル1.2738から更に上昇しており、今週は強い売りシグナル1.2850が点灯している。
(買いターゲット1.1800〜1.2000)
▲ポンド(ポンド円−ドル円)
平均乖離幅70円 現状乖離幅 42.20→40.25円
先週の買いシグナル1.4319から下げ足を速めており、今週は強い買いシグナル1.4075が点灯している。尚、週足チャートにおいても買いシグナルが続行中。
(売りターゲット1.5000〜1.5300)
▲ドルスイス(ドル円−スイス円)
平均乖離幅10円 現状乖離幅 14.25→13.50円
先週の強めの売りシグナル1.1708から今週は下げ足を速めているが、依然として強めの売りシグナル1.1592が点灯している。(買いターゲット1.1200〜1.1300)
▲オセアニア通貨裁定取引
平均乖離幅15円 現状乖離幅 13.55→13.60円
先週は週半ばで14円以上の乖離幅弐まで拡大したが、今週は先週と変わらず、弱冠弱目の豪ドル売り/NZドル買いが点灯している。週足チャートにおいても豪ドル売り/NZドル買いの段階であるが、14円台半ば以上の乖離幅からの始動に妙味がある。過去の週間ごとの経緯は以下の通り。
21.20→22.35→23.05→21.70→20.30→17.15→15.80→16.75→15.45→11.65→4.95→7.95→6.00→8.05→8.25→9.15→9.20→10.05→10.45→10.65→9.40→9.75→11.35→11.40→10.95→11.45→13.15→12.15→12.25→13.55⇒13.60円
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円
(目安*210円以下は円高⇔230円以上は円安)
2006年度平均260円、2007年度平均279円、2008度四半期毎の平均は263.04→266.95→269.80→221円(10月平均は229円。11月平均は220円。12月平均は214円)。2009年度1月平均は211.80円の円高レベル。2月平均211円と円高局面を継続。3月第1週221.40円、今週は124.35+998.30=222.65円と円安基調に転じている。
★欧州3大通貨
▲ユーロポンド ユーロ円―ポンド円
平均乖離25円 現状乖離幅 16.10→14.20円
乖離幅は縮小しているが、先週の様子見0.8842に引き続き、今週も様子見0.8975が点灯している。目安としては0.87台の買いと0.9000台からの売りに妙味が生じている。(様子見)
▲ユーロスイス ユーロ円―スイス円
平均乖離55円 現状乖離幅 40.25〜39.55円
先々週と先週は1.48台では弱い買いシグナルが続いていたが、今週は通常の買いシグナル1.4664が点灯している。
(売りターゲット1.5000〜1.5100)
▲ポンドスイス ポンド円―スイス円
平均乖離80円 現状乖離幅 56.45→52.90円
先週の様子見1.6765から下げ足を速めており、今週は弱めの買いシグナル1.6338が点灯している。(様子見)
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